
ビリー・チェミアミア (アメリカ)
【 1972 〜 2023 】
ビリー・キプリコル・チェミアミアは、1972年12月8日、ケニア・リフトバレー州エルダマ渓谷郊外のカボニョニで29人兄弟の1人として生まれた。
父親ジョエルは長年レンバス族の酋長を務め、家庭は兄弟は多かったが裕福であった。
チェミアミアの母親はジョエルの3人の妻の内の2番目であった。
チェミアミアはソライで育ち、ナクルで高校に通い卒業後、故郷のカボニョニに戻り母方の祖母と暮らした。
チェミアミアは内向的な性格で、周囲と関わる事をせず孤独であった。
ただ、村人たちへは寛大な態度で接していた。
2003年、アルコール依存症であったチェミアミアは、姉たちによってアメリカに移住出来るよう手配された。
チェミアミアは北テキサスにある家族が共同所有する高齢者向け住宅で介護士としての訓練を受けた。
そして、グリーンカードを取得してアメリカでの永住権を取得したが、数年後、家族と縁を切った。
チェミアミアは在宅介護士でフリーランスとして働いたが、それとは別に自動車セールスマンとして収入を補った。
2004年、チェミアミアはデントン郡の女性と結婚したが、妻が出て行って戻って来ないと主張し、2006年10月に離婚が成立した。
2010年にチェミアミアはアディソンで、そして、2011年にダラスでそれぞれ飲酒運転で有罪判決を受け、罰金と短期間の禁錮刑を受けた。
2012年7月、チェミアミアは女性への暴行で逮捕された。
チェミアミアは女性を何度も蹴ったり殴ったり、鍋で殴打した後、椅子にナイフを突き刺し脅迫した。
チェミアミアは無罪を主張するが、70日間の懲役刑を受けた。
2016年、チェミアミアは退職者コミュニティに2度不法侵入したとして逮捕された。
逮捕された時、チェミアミアは「ベンジャミン・コイタバ」という偽名を名乗り、2度目の逮捕の際、本名と偽名両方の身分証明書を提示した。
チェミアミアは再び無罪を主張するが、数十日の懲役刑を受けた。
ただ、模範的な行動により12日間服役後に釈放された。
2018年3月19日、テキサス州プレイノのプレストン・プレイス・リタイアメント・コミュニティの住人メアリー・アニス・バーテル (91歳♀) が、前日にチェミアミアに
「ベッドに行け。抵抗するなよ」
と言われ、顔を枕で押し付けられ窒息したと警察に証言した。
バーテルは気を失い、チェミアミアがアパートから去った後、隣人によって見つけられ当局に通報した。
バーテルの証言により、チェミアミアは翌日の20日に自宅で逮捕された。
警察官はチェミアミアが家に入る前にゴミ箱に宝石箱を捨てるのを目撃しており、それを調べた結果、ルー・ティ・ハリス (81歳♀) の物だと判明する。
ハリスはチェミアミアが逮捕された20日の夕方に自宅で死亡しているのが発見されていた。
チェミアミアはハリス殺害で起訴される。
警察はハリス殺害を受け、チェミアミアに余罪があると考え捜査を開始した。
2019年5月、チェミアミアは11件の殺人で追加起訴された。
2020年2月7日、COVID-19の影響により裁判は2021年4月5日に開始される事となったが、その後、同年11月に延期された。
2021年11月15日、裁判が始まり、同年11月19日、裁判官は11対1の陪審員の評決不能により無効裁判を宣言した。
2022年4月25日、チェミアミアの再審が開始された。
同年4月28日、チェミアミアはハリス殺害で終身刑が言い渡された。
同年5月、ダラス郡地方検事ジョン・クルーゾットは遺族に対してチェミアミアに死刑を求めない事を告げた。
同年10月3日、ブルックス殺害の裁判が始まり、同年10月7日、チェミアミアは終身刑が言い渡された。
有罪判決後、チェミアミアに対する残りの告訴が取り下げられ、多くの被害者家族を失望させた。
2023年8月24日、コリン郡地方検事グレッグ・ウィリスもチェミアミアに死刑を求めないと発表した。
警察は捜査の末、2016年半ばから後半にかけてダラスで、2017年後半から2018年初頭にかけてコリン郡とデントン郡で多くの高齢者が自然死した事件 (自然死と処理された事件) がチェミアミアによるものであると発表した。
2016年5月14日にダラスの高齢者居住地区エッジメアで殺害されたフィリス・ペイン (91歳♀) がチェミアミアによる最初の犯行である事が判明した。
その後、判明したのは2016年6月5日、エッジメアでフィービー・ペリー (94歳♀) 、7月18日、ダラスの高齢者居住地区ザ・トラディション・プレストンウッドでジョイス・アブラモウィッツ (82歳♀) 、7月31日、ザ・トラディション・プレストンウッドでファニタ・パーディ (82歳♀) 、8月19日、ザ・トラディション・プレストンウッドでリア・コーケン (83歳♀) 、8月28日、ザ・トラディション・プレストンウッドでマーガレット・ホワイト (86歳♀) 、10月8日、ザ・トラディション・プレストンウッドでノーマ・フレンチ (85歳♀) 、10月15日、ザ・トラディション・プレストンウッドでグレンナ・デイ (87歳♀) 、10月29日、ザ・トラディション・プレストンウッドでドリス・グリーソン (92歳♀) 。
2017年は、9月2日、フリスコのパークビューでヘレン・リー (82歳♀) 、9月17日、パークビューでマリリン・ビクスラー (90歳♀) 、10月31日、プラノの高齢者居住地区プレストンプレイスでミニー・キャンベル (84歳♀) 、12月3日、プレストンプレイスでダイアン・デラハンティ (79歳♀) 、12月9日、プレストンプレイスでマミー・デル・ミヤ (93歳♀) 、12月23日、ザ・トラディション・プレストンウッドでドリス・ワッサーマン (90歳♀) 、プラノの自宅でキャロリン・マクフィー (81歳♀) 。
2018年は、1月19日、ダラスの自宅でローズマリー・カーティス (75歳♀) 、1月31日、リチャードソンの自宅でメアリー・ブルックス (88歳♀) 、3月4日、プレストンプレイスでマーサ・ウィリアムズ (80歳♀) 、3月9日、プレストンプレイスでミリアム・ネルソン (81歳♀) 、3月18日、プレストンプレイスでアン・コンクリン (82歳♀) 、3月20日、ダラスの自宅でルー・ティ・ハリス (81歳♀) 。
これら22件の殺人事件の内、18件はチェミアミアによる犯行と断定された (残る4件もチェミアミアによる犯行とされ起訴されている) 。
また、殺人事件の他にチェミアミア逮捕のきっかけとなったバーテルと、2017年10月29日にパークビューで襲われた93歳のケイ・ローソンの2人は、チェミアミアに襲撃され生き残った数少ない生存者であった。
殺害された22人はほとんどが80歳以上の老婆で、死因は1人を除いて枕を顔にあてられた事による窒息死であった (1人は頭部への鈍的外傷) 。
チェミアミアの手口は医療専門家やメンテナンス担当者を装い接触し犯行に及んぶというものだった。
また、動機については被害者の宝石の一部を盗みオンラインで販売しており、強盗が目的であったと考えられた。
更に2016年4月8日、ダラスのエッジメアで殺害されたキャサリン・シンクレア (87歳♀) 、同年10月1日、ダラスのザ・トラディション・プレストンウッドで殺害されたソロモン・スプリング (89歳♂) 、2017年12月10日、プラノのプレストンプレイスで殺害された名前不明の女性 (81歳) 、これら3人もチェミアミアによる犯行と思われた。
2023年9月19日、チェミアミアはテキサス州アンダーソン郡テネシーコロニーのコフィールド刑務所で、同房者のワイアット・バズビーに刃物で刺され刺殺された。
享年50歳。
殺害理由だが、チェミアミアがバズビーの子供について性的発言をした為だった (とバズビーが証言している) 。
《殺人数》
22人 (25人の可能性あり)
《犯行期間》
2016年5月14日〜2018年3月20日
∽ 総評 ∽
強盗目的で高齢者、しかも老婆ばかり標的としたチェミアミア。
以前、1度掲載している人物であるが、当時は事件が発覚した際に急遽載せた為、内容が曖昧でいまいちであった。
その為、いつか作り直したいと思っており、また、数年前に死亡したという事もあって今回再掲載に至った。
チェミアミアは強盗目的であり、強姦を目的としていたわけではないが、立派な『Granny Killer (老婆殺人者) 』といえる。
高齢者でしかも老婆ばかり狙ったのはある程度金品を持っており抵抗される可能性が低いからであろう。
また、チェミアミア自身が在宅介護士として働いていた為、施設や高齢者の事をよく把握していたのも犯行を助長させた要因と思われる。
チェミアミアはケニア出身であったが、素行の悪さから家族がアメリカへ移住させた。
そんな移住先のアメリカで殺人を繰り返すという、アメリカからすればたまったものではない。
チェミアミアはこれだけの犯行を行ったにもかかわらず、2人の知事は何故か死刑を求めないという判断を下した。
理由はよくわからないが、それは被害者家族を失望されるものであった。
テキサス州はアメリカで死刑が復活して以降、最多の執行数を誇る州であり、そんな州で終身刑となれば遺族の失望は察するに余りある。
ただ、そんな家族の無念を晴らすかのように同房者のバズビーがチェミアミアを殺害した。
遺族の無念を考えるとチェミアミアを殺害したバズビーには拍手を送りたい。
コメント
コメント一覧 (10)
そんな更生の余地のないキチモンに死刑を求めないとは、なんとも優しい判事である事です。
勿論老いさらばえるまで苦しめる目的での終身刑なら低コストという条件付きで賛成しますが、優しい法曹界の皆さんでは到底不可能。
結果として同房者に駆除されたことは幸いと言えるでしょう。
そうですね。
こういった異常者になる場合は、大概が虐待を受けて育ったか散々に甘やかされて育ったのどちらか。
たまにそれら以外で異常に育つ事がありますがそれは生まれもってのナチュラル異常者ですね。
確かにそういう事ってよくありますが、アメリカからしたらたまったものではないですね。
ケニアの村長(おさ)の息子だったけど、あまりの素行の悪さから村長のおやじさんなどから村から村八分(はぶ)られる。
介護士や看護師、セールスマンとしての知識や能力を最大限にいかして高齢の女性をを多数殺害。(男性も殺してる可能性あり)
ある程度の計画性や残忍性を有している老女殺しであるにもかかわらずバカどものせいで終身刑。
チェミアミアと崇高な外野のよそさんたちはうれしかったかもしれないけど、遺族や被害者家族にとっては怒りと失望はとんでもないよね
そんな憤懣が同房の囚人によって晴らされたのはよそさんの私でもいい気分になりましたね。
殺された理由も同房の囚人の子供を性的な言葉でからかったこと。
何はともあれ、稀代のひきょう者のゲスがシバき倒され死んだのはいいことです。
これで終身刑ですからね。
じゃ一体何人殺せば死刑になるのか聞いてみたいですよ。
何はともあれ殺されて本当に良かったです。
遺族も少しは心が晴れたのではないでしょうか。
3匹人殺しのゲスが死んだそうです。
1匹はベルギーのパーキンソン事件の加害ゲスのルノー・ハーディ。
2019年7月7日掲載で7月9日に死亡しました。
2匹目は2021年5月13日掲載のチャイ・ヴァン。
ヴァンはチョンやチャンコロとからかった「失礼な」ハンターをを狩猟区域でハントし殺害し終身刑が言い渡されていました。
6月10日に死亡。
最後の3匹目のゲスはチェコのシリアルキラー、ボフミール・バチック。
1994年から95年の間に4人を殺害し終身刑。
7月16日から17日の間に死亡が確認。
バチックは掲載していただけたら幸いです。
チェコの鬼畜ですか。
今度調べてみます。
連続殺人犯ですね 当時よくこのサイトを見ていたので
久しぶりに懐かしい気持ちになりました
当時は犯行が発覚してまだ間もない時期だったので
あまり詳細はなかったですが、改めて明るみに出ると
当時からロクでもない、鬼畜な連続殺人犯だと思いました
20人以上も殺害しておいて死刑にならないのは驚きましたが、何の因果か同じ囚人に殺されていたんですね
その理由がその囚人の子供に対する性的発言とは
とことん救いのないクズだと思いました
本当にお久し振りですね。
もう8年も9年も前の話だと思います。
当時は私も聞いて衝撃を受けて様々な記事を調べたのを覚えています。
最後の最後までクズでむしろ清々しさまでありますね。