
ムトゥクッティ・チャンドラン (インド)
【 1950 〜 1991 】
ムトゥクッティ・チャンドランは、1950年12月15日、インド・ケーララ州ナイルシュワラムで生まれた。
チャンドランは父親の死と共に学業を中断し、14歳で故郷を離れるとカルナータカ州で窃盗を犯しながら暮らした。
当時のチャンドランを知る人によると、いつも大金を持ち帰っていたチャンドランがカルナータカ州で商売していると誤解していた。
チャンドランはカルナータカ州でティムマヤという男性と知り合うと、ティムマヤはチャンドランの強盗を手伝うようになる。
そして、チャンドランたちは軽犯罪や強盗から殺人を犯すようになる。
1985年9月10日、チェムナド近郊に住むカサルゴド県出身のラマニという女性が殺害される。
これがチャンドランの最初の殺人であった。
同年10月、チャンドランはマンジェスワラムで、一家3人の頭をツルハシで殴り殺した。
結局、チャンドランはカルナータカ州チタリ、クドゥル、チャムンディクン、ハヴァンチ、ハリヤトゥッカなど様々な場所で全部で13件の殺人を犯した。
チャンドランは人のいない家、施錠されていない家、国道や線路沿いの家などの防犯の手薄な家を標的に選び、住人をツルハシやハンマーで殴り殺した。
チャンドランの犯行はかの『切り裂きジャック』と似ている事から『Ripper Chandran (切り裂きチャンドラン) 』と呼ばれた。
1986年2月11日、警察の捜査が続く中、チャンドランはカンヌール県パラシニカダブで1件の殺人を犯し、これが最後の犯行となった。
同年2月26日、チャンドランはカルナータカ州チクマガルルで逮捕された。
1987年、裁判の後、チャンドランには死刑判決が言い渡された。
判決後、チャンドランはカンヌール中央刑務所に移送され、独房に収監された。
共犯者のティムマヤも当初は死刑判決を受けたが、後に無罪となった。
チャンドランは死刑執行を回避する為に控訴するが却下された。
1991年7月6日早朝、チャンドランの絞首刑が執行された。
享年40歳。
チャンドランの兄は世論の反発を恐れて遺体の受け取りを拒否した為、警察はチャンドランの遺体を公共墓地に埋葬している。
余談だが、2020年のインド映画『Anjaam Pathira』に登場するリッパー・ラヴィは、チャンドランからインスピレーションを受けて演じられている。
《殺人数》
14人
《犯行期間》
1985年9月10日〜1986年2月11日
∽ 総評 ∽
『Ripper Chandran』と呼ばれ、わずか5ヶ月間で14人を殺害したチャンドラン。
国柄からか全体的に詳細が少ないのでわからない事が多いが、その犯行は強盗を目的とした殺人であり短絡的かつ凶悪的な犯行である。
ただ、これまでインドのシリアルキラーを何人も紹介してきたが、その犯行は残酷で陰惨、数が増え被害が甚大になる事が多い。
殺人は基本的に物盗りを伴う強盗殺人、性欲を満たす強姦殺人、殺人そのものに快感を求める快楽殺人の3つに分けられる。
東南アジアや南米、アフリカといった発展途上にある国が多い地域は、このチャンドランのような強盗殺人が多い傾向にある。
それはある程度仕方のない事であるが、強姦や快楽と違って相手に特にこだわりがなく無差別に行われる為、特に厄介な殺人といえる。
インドは現在も死刑制度が維持されているが、近年は日本同様、死刑執行にかなり消極的になっている (ただし死刑判決自体は毎年100人前後に下されてはいる) 。
インドは1975年から1991年の16年間で40人以上死刑を執行しているが、2001年から2011年の11年間ではわずか1件であった (インドは1995年〜2003年の間、死刑を停止している) 。
このままではいずれ死刑が廃止されるのではと不安でならない。
コメント
コメント一覧 (10)
詳細がなかったのでわかりませんがおそらくそうだと思います。
ただインドなので何とも言えないですね。
典型的な悪成長ですね。
殺した方がゆっくりじっくり探せると思ったのでしょう、恐ろしいタイプです。
インドという国情、連続強盗大量殺人鬼に進化しやすかったのかなと思いますね。
処刑前にこの男、命ごいしてるけどみっともないな。
訃報ですが、児童性愛性犯罪者の強姦殺人鬼、ワーナー・フェラーリが死んだそうです。
このフェラーリという外道、子供なら性は問わずでした。
2019年9月29日掲載の外道です。
米加州で殺人事件です。
映画監督宅で老夫婦の遺体が発見。
老夫婦の遺体を調べると映画監督(以下乙A・M助さん)とその妻本人(以下乙B・F枝さん)だったことが判明しました。
乙A・M助さん、乙B・F枝さん殺害で逮捕されたのは息子の甲A・M太でした。
インドは本当に多いですからね、大量殺人犯。
まあ警察のレベルや地域柄というのもあるのでしょうけど。
加害者の生い立ちは悲惨そのものだけど、酌量の理由にはならんとおもうんだよな。
彼のような悲惨な過去を持ってる凶悪犯罪者はこのブログで数多見聞きしているだけに。
被害老人の落ち度はあったかもしれんが、それでもこいつをほじくらんでほしいな。
願わくば1老人の命を奪ったやつだけ見て死刑にしてほしいな。
被害者からすれば相手が子供だろうが老人だろうが精神病だろうが悲惨な生い立ちだろうが知った事ではありません。
危害を加えられた犯罪が全て。
もちろん被害者との関係性が何かあるのなら酌量される余地はあるけど、よっぽどな事でもない限り減刑はダメですね。
ベトナムのNguyễn Xuân Đạt殺人事件の犯人、Đoàn Văn Sángについて掲載する予定はありますか?
合意に基づくとされるスナッフビデオ(首を切られながら射精)の作成、遺体の損壊と調理、ネット上の特定班による捜査の本格化…と非常に興味深い事件です。
掲載していただけたら幸いです。
いえ、初めて聞きましたね。
かなり気になる人物ですね、今度調べてみます。