
ゲイリー・スレリー (カナダ)
【 1942 〜 2011 】
ゲイリー・アレン・スレリーは、アメリカ・イリノイ州オークパークで生まれた。
スレリーは幼少についてはほとんど知られてなかったが3人兄弟の長男で、一家は1950年代半ばにカリフォルニア州へ移住した。
その後、スレリーは結婚し子供をもうけた (1969年に離婚している) 。
1965年、強姦の罪で初めて逮捕されると、その後、性犯罪で何度も逮捕された。
また、誘拐や窃盗など、他の犯罪でも起訴されている。
1966年、スレリーは「精神障害のある性犯罪者」に分類され、精神科施設に収容された。
1969年、ロサンゼルスで強姦の罪で起訴されるが無罪となり、その後、麻薬所持の容疑でサン・クエンティン刑務所に収監された。
また、オレゴン州で誘拐と強姦の罪で起訴されたが再び無罪となった。
1974年、スレリーはフェルナンドバレーでヒッチハイクしていた女性を拾うと強姦した。
逮捕され起訴されたスレリーだったが保釈された。
その後、スレリーは出廷せずアメリカから逃亡し、カナダへ不法入国した。
当時はデジタル記録が不足しており、国境を越えたデータ共有も限られていた為、スレリーはカナダに不法滞在する事が出来た。
カナダに移住したスレリーはアルバータ州とブリティッシュコロンビア州に放浪者として生活し、料理人やセールスマン等のアルバイトや裏仕事をしていた。
スレリーは場所を転々とし、偽名を使い、容姿を変化させる事によって法執行機関の調査を逃れる事が出来た。
1976年2月14日、エヴァ・ドヴォラック (14歳♀) とパトリシア・マックイーン (14歳♀) が殺害される。
遺体は翌朝、カルガリー西部の国道1号線ハッピーバレー高架下で発見された。
検死の結果、死因は首を絞められた事による窒息死と判明した。
2人共アルバータ州カルガリー出身で、イアン・バザルジェット中学校に通っていた。
殺害された日の夜、2人が最後に目撃されたのはカルガリーのダウンタウンを歩いている姿であった。
同年9月、メリッサ・アン・レホレク (20歳♀) が殺害される。
レホレクは砂利道沿いの溝で発見され、死因は絞殺であった。
また、遺体には激しく争った跡が残されていた。
1977年2月、バーバラ・ジーン・マクリーン (19歳♀) が殺害される。
マクリーンはボーイフレンドと口論した後、ホテルを出た翌日に遺体で発見された。
マクリーンは服を着ていたが強姦されている事がわかった。
1998年、スレリーはブリティッシュコロンビア州ニューウェストミンスターで強姦の罪で逮捕され、有罪判決となり刑務所に収監された。
2003年、刑期を終え釈放されるとアメリカへ強制送還された。
2007年、スレリーはアイダホ州コー・ダレーンの地元のバーで1人の女性と出会う。
女性は松葉杖をついていたが、一緒に女性の家まで行った。
家に入るとスレリーは数時間に渡って女性を激しく暴行した。
その日の午前5時頃に女性のボーイフレンドが帰宅し、スレリーは逃走した。
女性は脳卒中を起こし左半身の運動機能が低下する重症を負ったが、奇跡的に一命を取り留めた。
女性の証言によりスレリーはすぐに逮捕された。
裁判で証言の為に法廷に立った女性はスレリーに対して、
「あなたは私を傷つけた。そして私は治りません」
と涙ながらに述べた。
2009年、スレリーは終身刑が言い渡された。
2011年、スレリーは刑務所で死去した (病死とされている) 。
2024年5月、IGG (コンバージェンス・インベスティゲイティブ・ジェネティック) が遺伝系図調査を行い、これまでのスレリーの殺人が特定された (女性の上述した4人) 。
しかし、スレリーはすでに死亡している為、起訴される事はなかった。
《殺人数》
4人 (他犯罪多数)
《犯行期間》
1976年2月14日〜1977年2月
∽ 総評 ∽
スレリーはアメリカとカナダで犯罪の限りを尽くしたが、殺人に関しては逃亡先のカナダで行われた。
だが、殺人を犯した時点では殺人罪で裁かれる事はなかった。
ただ、これほど犯罪を繰り返している輩をなぜこうも安易に外に出してしまうのか。
スレリーは最後、強姦と暴行により終身刑となりそのまま刑務所で病死したが、殺人に関しては近年までスレリーの犯行とは特定されなかった。
スレリーが生きている間に殺人で起訴される事はなかったが、近年、アメリカで次々と未解決事件が解決しているDNA鑑定と遺伝子系図の捜査によって判明した。
未解決の事件が解決するのは大変いい事であるが、出来れば生きている時に裁いて処刑して欲しいものである。
そもそもこれだけの犯罪者を何度も外に出す司法の責任は重く、欠落していると言わざるを得ない。
コメント
コメント一覧 (6)
米加西部を南北行ったり来たりを繰り返しながら2007年まで暗躍してたんだな。
死因は公式には病死らしいけど、洗礼(リンチなど)であの世行きの可能性は憶測といえど否定できませんね。
女性の強姦で逮捕されたひきょうな性犯罪者の囚人だもんね。
しかし、女の子4人が殺される前からすでに凶悪なのになんで何度も逃がす判断。
解せないです。
女の子殺しと言い切ることができたのも没後13年となる2024年なのも歯がゆい面はありますね。
解せないといえば2件のゲスたちですね。
1つは北海道で乙A・M子さん(享年17)を殺した女の殺意うんぬんの否定。
ある程度の殺意がなきゃ残酷には殺せないだろ。
3つ目はトニー・フォン・カラザーズ(2018年1月31日付掲載)の死刑のドタキャン。
本来苦しんで死ぬべき凶悪犯罪者だし、30年も税金食いつぶしてるんだぞ。
確かに刑務所で殺害された可能性も否定出来ませんね。
こんなヤバいやつを安易に外に出すなと言いたいです。
最も大量発生の影響なのか知能がかなり低い個体中心で、この男のように法執行機関の目を逃れる狡猾さは持ち合わせていない点では被害拡大前の捕獲が可能かと思慮しますが、何にせよ強盗や強姦に複合した殺人者は被害者が増える前にしかるべき処置を行ってもらいたいものです。
日本も旭川の焼却炉事件やイカれた夫婦が高校生に強盗殺人を指示した事件など頻繁に起きてますね。
全員もれなく死刑即処刑でいいんですけど。
その通りですね。
もっと真剣に考えるべきですね。