Screenshot_20250322-141814~2
アンドレ・ジョーンズ (アメリカ)
【 1956 〜  】



Screenshot_20250322-141820~2
フレディ・ティラー (アメリカ)
【 1956 〜  】



アンドレ・バーネル・ジョーンズは、1956年7月22日、フレディ・クライド・ティラーは、1956年8月17日、アメリカ・イリノイ州イーストセントルイスでそれぞれ生まれた。

ジョーンズは12歳の時にひったくりを始めてから窃盗、武装強盗、殺人未遂など様々な犯罪を繰り返した。

ジョーンズは武装強盗で逮捕され、懲役4年から12年の不定期刑が言い渡された。


1978年11月、ジョーンズはマイケル (
67歳♂) とドーラ (55歳♀) のウォレス夫妻を自宅で殺害した。

ジョーンズはマイケルの首を切断し、ドーラを刺殺した後、家に火を放った。

ジョーンズにはロリ・エレムという従姉妹がおり、ティラーの恋人であった。

その関係でジョーンズとティラーは知り合う事となった。


1979年4月30日、ジョーンズはティラーと共にリチャード・ストルツ (
63歳♂) のピックアップトラックを目撃する

第二次世界大戦の退役軍人であったストルツの車の荷台にはレンガが積み上げられていた。

ティラーはジョーンズにストルツを襲うと述べ、銃を渡すよう要求した。

ジョーンズがティラーに銃を渡すと、ティラーはストルツに近づき

「強盗だ」

と言って銃を向けた。

ストルツが両手を挙げようとした時、ティラーはストルツの顔面を撃った。

銃弾はストルツの左目を貫通し死亡した。

その後、ティラーはストルツの財布、鍵、時計を奪った。

ジョーンズはティラーに

「おい、お前あの白人野郎をぶっ殺したな?」

と言うと、ティラーは

「俺は本気だ。奴は金を出さなかった」

と答えた。

次にジョーンズとティラーはドライクリーニング店を襲撃しようと考え、店に侵入する。

店に入ってすぐにジョーンズは店主のサミュエル・ナーシージャン (23歳♂) の頭を撃ち、衝撃で床に倒れたナーシージャンに更に2発撃って射殺した。

ジョーンズとティラーはレジの中にある現金を奪い店を出ようとすると、郵便配達員のデブラ・ブラウン (22歳♀) が店に入って来る。

ティラーはブラウンを殺さないようジョーンズに告げるが (あくまでティラーの主張) 、ジョーンズはドアの後ろに隠れブラウンを待ち伏せした。

ブラウンが近寄ってくると首を掴んで店の厨房に押し込んだ。

そして、顔と胸に向けて1発ずつ発砲し射殺した。


2人は逃走するが、同年5月4日、逮捕され3件の殺人で起訴された。

裁判前、ティラーはストルツ殺害に関連する犯罪の為、別々で裁判を開くよう申請した。


同年9月、ティラーは殺人2件と武装強盗2件で有罪となり、死刑が言い渡され、ジョーンズにも死刑が言い渡された。


1980年、ジョーンズは1971年に3人殺害した事を告白した。

犠牲者はアーサー・リー・ウォルソン (21歳♂) 、フランク (23歳♂) とジャック (21歳♂) のスローター兄弟であった。

3人は銃殺と刺殺で殺害されていたが、この時、ジョーンズはまだ14歳であった。

ジョーンズが3人を殺害した理由は薬物の代金を支払わなかった為だと説明した。

だが、警察官はジョーンズが1人で3人を殺害するには若過ぎると考え (共犯者がいたのかは不明) 、ジョーンズの告白をあえて報告しなかった。

また、ジョーンズはウォレス夫妻殺害についても告白したが、裁判にかけられる事はなかった。

ティラーは控訴の末、仮釈放なしの終身刑に減刑された。


2003年1月11日、死刑に対する懸念が世間に高まった事で、ジョージ・ライアン知事がイリノイ州の死刑囚167人全員に恩赦を与えた。

これによりジョーンズは仮釈放の可能性がない終身刑に減刑された。

ストルツの4人の娘の内、1人はジョーンズの減刑に憤りを見せ、
「ライアン (知事) が地獄に落ちたらジョーンズと一緒に楽しい時間を過ごす事を望む」
と語っている。


2019年5月3日、ティラーは仮釈放されるが、仮釈放違反で再び刑務所に戻された。


2022年、ティラーは再度釈放されている。

余談だがジョーンズとティラーが犯罪を犯した時、同じ地域でガーヴィース・デイビスとリチャード・ホルマンというコンビ (後日掲載) も犯罪を犯しており、その為、4人は地元メディアで大々的に報道されている。



《殺人数》
8人? (1971年の犯行は疑問)

《犯行期間》
1971年〜1979年4月30日



∽ 総評 ∽

アメリカでよくある典型的な犯罪コンビであるが、2人が知り合ったきっかけはジョーンズの従姉妹の恋人がティラーというものであった。

ただ、いくら従姉妹の恋人であるからといって日本の感覚で考えたらそうそう出会うものではないので、まさに「類は友を呼ぶ」を体現したかのような2人であった。

ティラーはわかっている範囲では1日だけの犯行しか伝わっていないが、ジョーンズは事実であるなら14歳で殺人を犯した早熟振りである。

これまでこの2人のような犯罪を繰り返すコンビというのを何組も紹介してきたが、どのコンビも犯行が短期間で残虐になる傾向にある。

いつも思うのだが、こんな鬼畜コンビが当たり前のように強盗を犯し、それが一般人が生活する環境に普通に現れるアメリカという国は本当に恐ろしい。

世の中に死刑に対する懸念が広まったとして知事は167人もの死刑囚に恩赦を与えた。

この事にストルツの娘は憤りを感じたが、この知事の決断はあまりに無知で愚かとしか言い様がない。

167人の死刑囚は死刑になるくらいだからおそらく殺人や強盗、強姦といった凶悪事件を繰り返した鬼畜共である。

そんな鬼畜共を生かすというのは遺族でなくても憤りしかない。

その元死刑囚の誰かが仮に外に出て更なる被害者を生んだのならこの知事は責任を取れるのだろうか。

また、本来処刑される167人を刑務所で飼うという事はそれだけ税金がかかるという事である。

1人年間300万円としても約5億円の税金が負担されるという事である。

この知事はそういった諸々の事を全く考慮しておらず、愚の骨頂としか言う事がない。

また、世間に死刑への反対ムードが起こったのも問題である。

「死刑を廃止すべきだ」と軽々しく言えるのは、所詮他人事で単純に「死刑は残酷」と偽善的な思考により自らに酔っている愚か者である。

死刑を反対する人全員に言いたい、仮にお前自身が被害に遭うか最愛の人が殺されても同じ事が言えるのか。