
ヘンリー・ブッシュ (アメリカ)
【 1931 〜 1962 】
ヘンリー・アドルフ・ブッシュは、1931年12月30日、アメリカ・カリフォルニア州で生まれた。
ブッシュはロサンゼルスのアパートで1人暮らししており犯罪歴はなかった。
ブッシュは工場で働き、勤務態度は良かった。
1960年5月1日、ブッシュはエルミラ・ミラー (74歳♀) のアパートを訪れた。
ブッシュは子供の頃からミラーの事を知っており知人であった。
2人はしばらく一緒にテレビを見ていたが、ブッシュは立ち上がり帰ろうとした。
その時、ブッシュはミラーが背を向けて立っている姿を目撃する。
その瞬間、ブッシュはミラーを殺したいという衝動に駆られる。
ブッシュはミラーに襲い掛かり、首を絞めて殺害した。
ブッシュは容疑がかからないようにミラーの服を腰まで引っ張り、下着を引き裂いて殺人が性的な動機によるものであるように見せた。
翌日、アパートを訪れた医師によってミラーの遺体は発見された。
同年9月4日、ブッシュは養母のアパートを訪れるが、養母は不在だった。
ブッシュは養母の上の階に住むシャーリー・ペイン (65歳♀) に会った。
ブッシュはペインを映画館に誘い、数ヶ月前から公開されている『サイコ』を観ようと話した。
ペインは誘いに乗り、2人は映画を観に行った。
映画を見終えると2人はブッシュのアパートに行き、部屋でビールを飲むと性行為に及んだ。
ペインが帰ろうとすると、ブッシュは突然ペインを殺したいという衝動に駆られ、首を絞めて殺害した。
翌日、ブッシュは寝袋を購入し、ペインの遺体を入れてロープで縛った。
その寝袋は自身のアパートに置いて保管した。
ペインの遺体を保管した後、ブッシュは養母の異母妹であるマーガレット・ブリッグス (53歳♀) のアパートを訪れた。
ブッシュはブリッグスを叔母のように慕っており、困った事があった際はよく助言を求めていた。
ブッシュはペイン殺害についてブリッグスに話そうかと考えたが止め、数時間テレビを一緒に見た。
その後、ブリッグスが立ち上がると、ブッシュはブリッグスを殺したいという衝動に駆られ、その事を伝えた。
そして、ブッシュはブリッグスの服を切り裂いたが、ブリッグスは激しく抵抗した。
その勢いで家具が倒れるが、最終的にブリッグスの首を絞めて殺害した。
ブリッグスの体と頭皮にはタバコの火傷やその他の傷があり、その傷について説明を求めたがブッシュは何も答えなかった。
翌日、ブッシュはブリッグスの車で勤務先である工場に向かった。
ブッシュはいつも飲んていたコーヒー店が閉まっていた為、同僚のマグダレナ・パラに一緒にコーヒーを飲みに別の店に行こうかと尋ねた。
同意したパラは車に乗るが、突然ブッシュはパラを襲い首を絞めようとした。
パラは激しく抵抗し何とかブッシュを追いやり車から逃げた。
ブッシュは車のエンジンをかけようとしたが、エンジンが浸水してしまう。
その後、ブッシュは徒歩で逃げようとしたが2人のトラック運転手によって捕獲された。
そして、現場に到着した2人の警官によりブッシュは逮捕された。
逮捕された時、ブッシュはナイフと手錠を所持していた。
警察署へ車で送られる途中、ブッシュは警官たちに先週2人の女性を殺害した事を告げ、遺体の場所まで案内すると申し出た。
また、ブッシュはミラー殺害も告白した。
ブッシュは映画『サイコ』の影響で強い殺人衝動に駆られたと述べた。
ブッシュは3件の第一級殺人罪で起訴されるが、精神異常を理由に無罪を主張した。
裁判ではブッシュは証言台に立つ事はなかった。
ブッシュはミラーとペインの殺害について第二級殺人罪で有罪となったが、ブリッグス殺害では第一級殺人罪で有罪となった。
陪審は有罪判決に対して恩赦を勧告せず、死刑を支持した。
ブッシュは上訴するも棄却され死刑が確定した。
1962年6月6日、サン・クエンティン州立刑務所でブッシュの死刑が執行された。
享年30歳。
尚、ブッシュが殺害したミラーは未解決事件である『The Bouncing Ball Killer (跳ねるボール殺人者) 』の犠牲者の1人であるとされており、その為、ブッシュが未解決連続殺人犯ではないかと言われている。
《殺人数》
3人
《犯行期間》
1960年5月1日〜同年9月5日
∽ 総評 ∽
ブッシュは以前掲載した未解決連続殺人事件『The Bouncing Ball Killer』の真の犯人の1人とされている。
3人の高齢女性を殺害したブッシュだが、強姦せず首を絞めて絞殺した。
男のシリアルキラーによる殺人は、強盗ではない場合、ほとんどが強姦とセットであり単純に殺人のみが目的というのはかなり珍しい。
ブッシュが最初の殺人を犯すまでの詳細がない為、どうだったのかよくわからないが、犯罪歴もなく普通に働いていたのでこの時点まで人間性は問題なかったのだと思う。
元々異常性は備わっていたのは間違いないが、立ち去ろうとした相手を突然殺したいという衝動に駆られた。
その場を去ろうとした事に対する寂しさから突如目覚めたのか、ただミラーは子供の頃から知っている相手であった。
恐ろしい事この上ないが、ブッシュが殺害した3人は53歳以上であった為、元々ブッシュは高齢者に興奮を覚える性癖だった可能性がある。
ブッシュは殺人だけに快楽を見出す生粋の快楽殺人者だったといえよう。
コメント
コメント一覧 (8)
そうですね。
実は内に狂気を秘めて隠していると思うと恐ろしいです。
バウンシングボールキラー、まだ犯人は不明なんですよね。
この外道、老女ばかりをレイプはせずに殺すだけというのがなんともおぞましいな。
老婆を殺すだけ殺し、それだけで快楽を得る。
男のシリアルキラーはレイプも一緒にするの普通ですからね。
殺しだけで快楽を得られる分、おぞましい。
とかくこの外道が早期に駆除されたのは本当に良かった。
老婆を襲い、殺すのがへきのやろうだったし。
グラニーキラーて意外にいますけど、個人的に特に理解出来ないですね。
純粋な殺人に快楽を見出しているのが更に恐ろしいです。
米ミズーリ州で9歳の乙Aちゃんを強姦し殺害したクリストファー・コリングズという男です。
死刑に反対する団体もいましたが、予定通りに執行しているのは本当に良かった。
幼い子供を犯して殺す鬼畜などすぐに処刑すべきですね。
ただ単純に映画によって異常性が覚醒した潜在的なキチモンであった可能性も存在するので詳細な情報が無ければ何とも言えません。
元々老人性愛の気があるように思われますので、どちらの場合でも親愛や恋慕の情が殺意に変換されて凶行に及んだであろう事は推測できます。
脳にダメージを負う事で異常になる事は多々あります。
まあ当たり前ですよね。
前頭葉は感情を司るのに重要な場所ですが、ここにダメージを負えば当然感情の欠落した人間になります。