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カーティス・アンダーソン (アメリカ)
【 1961 〜 2007 】



カーティス・ディーン・アンダーソンは、1961年4月、アメリカ・カリフォルニア州ヴァレーホで生まれた。

父親は板金労働者であり、アンダーソンは4人兄弟であった。

父親は酒に溺れ、酔うと母親を殴った。

アンダーソンは時々母親を庇うと、その都度父親に殴られた。

アンダーソンは13歳で学校を中退すると、窃盗や不法侵入など、数十もの罪状で刑務所を出たり入ったりを繰り返した。


1991年、アンダーソンは女性を誘拐し、オレゴン州へ連れ去った罪で逮捕され有罪判決を受ける。


1999年11月、アンダーソンは釈放された。


同年12月9日、シアナ・フェアチャイルド (7歳♀) が学校へ向かうバスに乗るため歩いている途中で行方不明となる。

事件が公になると近隣住民も加わり大規模な捜索が行われた。

警察は早い段階からアンダーソンがフェアチャイルド失踪に関わっている可能性があると考えていた。

当初、警察はフェアチャイルドの母親のボーイフレンドであるロバート・ターンボーを容疑者として考え尋問を行っていた。

ターンボーは犯行を否定するが、そこでターンボーが整備士として働いていた会社で、アンダーソンが夜行タクシー運転手をしていた事が判明する。

その後の捜査で警察はアンダーソンを容疑者と考え、母親に話を聞く為に訪ねた。

すると、母親はアンダーソンを知っていると答えた。

娘が失踪した日、アンダーソンが家の近くの角に立ってタバコを吸っている姿を目撃したと話した。

また、母親はアンダーソンを目撃した次の日、アンダーソンが家を訪れ、

「捜索を手伝いたい」

と述べ、アンダーソンはフェアチャイルド捜索に協力していた事がわかった。


2000年、アンダーソンは8歳の少女を誘拐する。

しかし、少女が自力で脱出して警察に通報し、アンダーソンは逮捕された。

アンダーソンを逮捕すると、警察はフェアチャイルド誘拐の犯人の可能性が高いと発表する。

世間の目はアンダーソンに向けられ、その発言に注目が集まった。

その事をアンダーソンは喜んでおり、フェアチャイルドについて問われると、犯行を認めたり否認したり、事件について内容をコロコロと変えて楽しんだ。


2001年、アンダーソンは過去30年間に11人の少女を誘拐したと主張し始めた。

アンダーソンはインタビューを受け、少女たちに性的虐待する際に喜びを感じ、様々な方法を語った。

また、最初にフェアチャイルドへの犯行を語り、その後に他の少女について嬉しそうに話した。

だが、フェアチャイルドの遺体が未だ見つかっておらず、また、アンダーソンが証言をコロコロと変える為、その発言の信憑性が疑われていた。

アンダーソンがフェアチャイルドについて証言を変える度に、家族は振り回され続けた。


2005年、裁判でアンダーソンはフェアチャイルド殺害を認め、同年、懲役301年が言い渡された。


2007年11月、アンダーソンはアンバー・シュワルツ=ガルシアの殺害を自供する。

アンバーは、1988年6月3日、カリフォルニア州ピノールで自宅の前庭で縄跳びをしている時に誘拐され、未解決事件となっていた。

アンダーソンはFBI捜査官に叔母に会いにアリゾナへ車で向かう際に、アンバーを見かけ誘拐して鎮静剤を投与したと語った。

そして、アリゾナ州ツーソン近郊のモーテルの一室で、アンバーを強姦して殺害し、ベンソン近郊に遺体を捨てたと述べた。

ただ、アンバーの遺体は発見されておらず、また、物的証拠は何もなかった。


2007年12月9日、アンダーソンは合併症により刑務所で死去した。

享年46歳。

アンダーソンの死により、アンバーへの誘拐殺人はこれ以上追求出来なくなってしまったが、警察はアンダーソンがアンバーを誘拐し殺害したと結論付け公に発表した。

余談だが、アンダーソンには息子がおり、息子のカーティス・ディーン・アンダーソン・ジュニア (同姓同名) は、2006年に殺人を犯し懲役16年の刑に服していた。

2019年1月21日に独房で首を吊っている所を発見されている (享年32歳) 。


最後にインタビューで笑いながら述べたアンダーソンの発言で終わりたいと思います。

「おそらく私はサディストの塊だ。皆さんに (誘拐した少女たちについて) 推測してもらいたいのです」


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      シアナ・フェアチャイルド


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     アンバー・シュワルツ=ガルシア



《殺人数》
2人以上 (11人の可能性あり)

《犯行期間》
1988年6月3日、1999年12月9日



∽ 総評 ∽

少女ばかり標的としたアンダーソンだが、判明しているのは2人であった (ただその2人に関しても本人の自供のみで遺体や凶器など確実な物的証拠はないが) 。

本人は30年の間に11人誘拐したと言っているが、アンダーソンは世間の注目が自身に集まっている事に喜びを覚えていた為、虚偽の可能性も高い。

だが、11人とまではいかなくとも、この2人だけというのはまずあり得ないと思う。

少年少女を標的とするシリアルキラーは、アルバート・フィッシュやアンドレイ・チカチーロをみてもらえばわかる通り、かなりの数に及ぶ事が多い。

それは異常な性的嗜好の極みである為、当然その欲求など抑えられるわけがなく、しかも、相手は子供なので抵抗される可能性も低い。

その為、必然と被害者数も増える傾向にあり、そう考えるとアンダーソンの11人というのもあながち虚偽とは言えない (むしろもっと多い可能性すらある) 。

犯罪大国アメリカでも、少年少女を標的とする犯罪者は他の犯罪者からも忌み嫌われる。

「子供には手を出さない」というのが犯罪者の中にも最低限のポリシーとしてあるのかもしれない。

また、アンダーソンは息子も同様に殺人を犯し逮捕されている。

近年の研究で犯罪遺伝子なるものがあり、犯罪を犯した親の元に生まれた子供はその血を受け継ぎ犯罪者になる可能性が高いとされている。

まさに「この親にしてこの子あり」であるが、アンダーソンは死刑が執行される前年に息子が殺人を犯し逮捕されている。

息子の殺人を刑務所で知っていたかわからないが、もし知っていたら息子の犯罪を一体どう思ったのだろうか。