
ケルビン・マローン (アメリカ)
【 1961 〜 1999 】
ケルビン・シェルビー・マローンは、1961年1月10日、アメリカ・カリフォルニア州シーサイドで生まれた。
マローンはモントレー近郊で育ったが、ミズーリ州セントルイス地域に親戚がいた為、若い頃はそこに住んだ。
マローンはセントルイス郡にあるブレントウッド高校に通い、そこでマイケル・テリー・クレンショーと出会う。
クレンショーはマローンについて、初めて会った時は穏やかで大人しい人物であったが、1978年にマローンがカリフォルニアへの旅行から戻るとまるで別人になっていたという。
マローンは気性が激しくなりギャングに参加したいと言い出した。
1979年2月15日、マローンはアンドリュー・アームストロングという男性と強盗を行った。
アームストロングが被害者に銃を向け、金銭を要求したが、2人が盗んだ額はわずか4ドル (約1000円) であった。
アームストロングは盗難車で州外に逃亡したが、後に逮捕され懲役20年の判決を受けた。
マローンは共犯者とみなされ、懲役7年が言い渡された。
1980年1月24日、マローンはミズーリ州にあるアルゴア矯正センターに収監された。
1980年11月、マローンは7年の判決を受けたにもかかわらず、わずか10ヶ月弱の服役で仮釈放された。
仮釈放されたマローンはカリフォルニア州へ向かった。
1981年1月、マローンはモントレー郡で強盗と重窃盗の罪で有罪判決を受けた。
マローンは判決を待っている間に逃走した。
同年3月10日、マローンはカリフォルニア州サンタマリアでヒッチハイクし、リロイ・キャンブス (37歳♂) に車に乗せて欲しいと頼んだ。
すると、マローンは銃を取り出しキャンブスに運転するよう脅した。
2時間程キャンブスに運転させ、ロサンゼルスの地下駐車場でキャンブスを車のトランクに押し込んだ。
その後、マローンは1時間に渡ってキャンブスを連れ回し、ロングビーチのフリーウェイ付近でようやく解放した。
同年3月11日、マローンはアロヨグランデのガソリンスタンドを襲撃し、同日、マーセド郡で男性を殺害する。
1週間後、マローンはバスでセントルイスに戻ると、そこでクレンショーと再会した。
同年3月18日、マローンはセントルイスでタクシー運転手ウィリアム・パー (62歳♂) を射殺する。
パーの遺体はクレンショーの自宅近くの公園で発見され、頭に銃弾を受けていた。
翌日の19日、マローンとクレンショーはミズーリ州カンザスシティに向かい、ダウンタウンにあるデニーズレストランの駐車場でジェームズ・T・ランキン (39歳♂) を拉致する。
2人はランキンの車を盗み、ランキンをトランクに入れカリフォルニア州近郊のモハーベ砂漠へ向かった。
同年3月20日、マローンはランキンをトランクから引きずり降ろすと射殺した。
ランキン殺害から数時間後、2人はカリフォルニア州ベイカーのガソリンスタンドに到着すると、レジ係だったマートル・ディー・ベンハム (55歳♀) を拉致する。
その後、ベンハムを強姦し、所持品を盗むとパイプで殴り撲殺した。
ベンハムの遺体は、8日後にダゲット郊外の放棄された小屋で発見された。
同年3月21日、カリフォルニア州ブライスのすぐ北で、マローンはミニー・オラ・ホワイト (51歳♀) を襲い、所持品を奪った後、射殺した。
同年3月24日、2人はカリフォルニア州サンノゼで盗難車に乗っていたところを逮捕された。
逮捕された時、2人はランキンとホワイトのクレジットカードを持っていた。
2人は拘留され、南カリフォルニアの別々の刑務所に収監された。
1983年6月14日、マローンはベンハム殺害で死刑判決が、ホワイト殺害では終身刑が言い渡された。
ランキン殺害については、結局遺体が見つからない事もあり、起訴されなかった。
また、マーセド郡の殺人については、何故か当局は詳細を公表せず、そのため起訴もされなかった。
1984年4月26日、マローンはパー殺害でミズーリ州でも死刑判決を受けた。
マローンはカリフォルニア州の刑務所に投獄される事を望み、了承された。
クレンショーは第一級殺人で有罪となり、最低25年は仮釈放のない終身刑が言い渡された。
1998年12月30日、マローンはパー殺害で死刑を執行する為、身柄をカリフォルニア州からミズーリ州へ引き渡された。
1999年1月13日、マローンには致死量の注射による死刑が執行された。
享年38歳。
最後の言葉を求められたマローンだったが、何も発しなかった。
《殺人数》
5人
《犯行期間》
1981年3月11日〜21日
∽ 総評 ∽
マローンは20歳という年齢で短期間の内に犯行に及んだが、そのきっかけがいまいち釈然としない。
それまで強盗など犯しているので、その延長といえばそれまでだが、急に平然と殺人まで犯すようになった。
高校の悪友であるクレンショーとの再会がきっかけかもしれないが、わずか10日足らずに5人を殺す鬼畜振りであった。
マローンはミズーリ州とカリフォルニア州で犯行に及んだが、最後はミズーリ州で死刑が執行された。
仮にマローンがカリフォルニア州だけで犯行に及んでいたならば、死刑判決を下されてもおそらく執行されていないと思われる。
というのもカリフォルニア州は、アメリカで1976年に死刑が復活して以降、死刑判決は積極的で、2023年時点で1000人近い死刑囚が存在する。
だが、その反面執行に関しては非常に消極的で、1000人の死刑囚を輩出していながら死刑が復活して以降わずか13人しか執行していなかった。
死刑判決の多さと執行数の多さは必ず比例するとはいえないが、死刑判決と執行数の比率はたった1.3%で、これは現在 (現時点で死刑が存置されている州) 100人以上死刑判決が下された州の中でペンシルベニア州に次いで低い数値である。
対してミズーリ州は死刑が復活して以降、200人に死刑判決が下されているが、実に半数近い97人をすでに執行している。
州によってこれ程開きがあるのがよくわからないが、とにかく執行されて良かったと思う。
コメント
コメント一覧 (10)
五大湖に面していない内陸部は自営業が主体となり、
企業や社会保障に頼らず「自分のケツは自分で拭く」という文化があるのでしょう。
この辺りは「コーンベルト」と呼ばれているそうですね。
そう言えば、英語の訛りの中でも、アイルランド訛りアパラチア訛りは、
英語ネイティブの人から見ても、同じ言葉だとは思えないんだとか。
外国人がイメージする日本も、東京や京都のようなイメージになってしまうように、
日本人がイメージするアメリカ人も、ニューヨークやロサンゼルスのような、
沿岸都市に住む中産階級の人達が多数派のように思えてしまいますね。
アメリカは領土の広さもあって色々ありますね。
黒人差別も昔よりは軟化しているといえど、根強くあり続けてますし。
確かに私達日本人のアメリカのイメージはニューヨークやロサンゼルス等ですね。
そうでしょうね。
「どうせ執行されない」と思えば無茶苦茶な事やりそうですし。
日本で「どうせ未成年は死刑にならない」とふんぞり返っていた犯罪者がいましたが、そういう考えが犯罪を誘発しているのも事実ですね、
今の自民党はかつての民主党に敗北した時より酷いですからね。
安倍→岸田の両首相がこの日本を完全に駄目にしてしまいました。
自民党は完全に日本を破壊しました。
特にこの10年くらい。
まあ岸田さんも自民党総裁の任期が今年の9月までなのでそれまで総理大臣の地位にしがみつくでしょう。
けどやっと岸田さんが辞めるので良かったですよ。
一般人の一般常識は犯罪は非常に高リスクなものなのですが、いっぺんハクついた野郎どもの考えだと低リスクなのでしょう。
どんなにぶっ殺しても終生飼養止まりだし、元々失うものなんてないし。
外道に進化したこの話のような凶悪犯罪者は死刑になるべきで、執行も予定通り行うべし。
手配されていた「ヤクザ」の男が死人扱いされたみたいだけど、どうしようもないやつだったみたいですね。
生け捕りにできてもどうせ死刑にはならなかった可能性は高かったし。
私の推測になりますが、「ヤクザ」の中でもとんでもないクズ外道だったから「カタ」に「ハメ」られたのかな?
追ってたやつが死んだので藪の中ではあるけど。
執行はもっと迅速かつ早急にすべきです。
ダラダラ生かしても百害あって一利なしですよ。
ずっと指名手配されてたのにかなり昔にすでに死んてたみたいですね。
まあ無駄な時間や費用を使わなくてよかったので良い事ですね。