
ロッキー・ビーモン (アメリカ)
【 1977 〜 2020 】

カレン・ウィルキンス (アメリカ)
【 1965 〜 】
ロッキー・ビーモンは、1977年12月10日、アメリカ・フロリダ州で生まれた。
2005年2月6日、アメリカ・ヒルズボロ郡セフナーで、ビーモンはガールフレンドのカレン・ウィルキンスとデボラ・レイシー (47歳♀) を森林地帯に誘い込む。
そこで、ビーモンが棒でレイシーの頭を殴り、両手を後ろ手に縛り、口にテープを貼った。
その後、ウィルキンスが溺れるまでレイシーを池の中に押し込め、溺死させた。
殺害後、2人はレイシーの財布から金を盗み、車を奪うと2人の男に会いに行き、盗んだ金でコカインと交換した。
コカインを購入後、2人が車で運転している所を警察が発見し、すぐに逮捕された。
裁判が始まると、ビーモンの娘 (7歳と17ヶ月) 、娘の母親、ビーモンの母親が法廷に出廷し、レイシーの家族に謝罪し、レイシーの家族はもちろん、今後、自分たちも苦しみ続けるだろうと述べた。
ビーモンの母親は悲しみを伝える表明をすると共に、息子に愛していると伝えた。
それを聞いたビーモンの手は震え始めた。
それからペーパータオルで顔を拭うと、真っ直ぐ立ち、両手を前で組んだ。
ビーモンは死刑を回避する為に第一級殺人の罪を認め、仮釈放なしの終身刑が言い渡された。
ウィルキンスは判事から有罪を認めるか尋ねられると、
「はい」
と一言言った。
同年8月9日、ウィルキンスは第二級殺人、誘拐、強盗の罪で懲役30年、執行猶予10年の判決が言い渡された。
レイシーの妹のシャーリーは、
「夜寝る時に、姉が経験した苦しみや葛藤を思い出して欲しい」
と法廷で語った。
2012年7月5日、ビーモンは囚人仲間のブルース・ハンシッカー (44歳♂) を殺害する。
ビーモンは刑務所内のシャワー室でハンシッカーを襲ったのだが、殺害する数日前からハンシッカーに付き纏い、殺す機会を伺っていた。
ビーモンはハンシッカーの首を絞め、手製のシャンク (柄を削って鋭利にした物) で80回以上刺した。
その後、シャワー室でそのまま体を洗い流し、タオル、パンツを洗った。
ハンシッカーは2001年に就寝中の10歳の少女をナイフで脅して強姦し、その罪で終身刑となり服役中であった。
2017年1月22日、ビーモンはニコラス・アンダーソン (27歳♂) を殺害する。
アンダーソンは児童性的虐待の罪で懲役20年の刑に服している最中であった。
ビーモンはアンダーソンを縛り付けると絞め殺し、手製の武器で首を切り裂いた。
2018年5月、ビーモンはパターソン判事に手紙を書き、2人の性犯罪者を殺害した事は「これまででの人生で最高の感情だった」と書いた。
ビーモンは死刑判決が下されなければ引き続き性犯罪者を標的にすると約束した。
ビーモンは
「次の3つの内のどれかが起こるまで私は全力を尽くして全員を排除するつもりだ。①誰かが私を殺す。②殺す人がいなくなる。③死刑囚となり殺せない場所に置かれる」
と手紙に書いていた。
また、
「もし、あなたが私を死刑囚にしないのなら、私はあなたに人生を捧げる事を誓います」
と語っていた。
2019年11月20日、ビーモンはアンダーソン殺害で死刑が言い渡された。
2020年6月10日、ビーモンが自殺しているのを発見された。
享年42歳。
ウィルキンスはローウェル矯正施設で現在も服役中である。
《殺人数》
3人
《犯行期間》
2005年2月6日〜2017年1月22日
∽ 総評 ∽
ビーモンはガールフレンドのウィルキンスと結託してレイシーを殺害したが、いきさつなど詳細がなくよくわからない。
どちらから切り出したのか、関係性ではどちらが上位だったのか、いまいち不明な点が多い。
ただ、最後、溺死させたのがウィルキンスである事を考えると、ウィルキンスが主体だった可能性が高いような気がする。
今回、刑務所に入る事になった殺人が2人によって行われた為、カップル殺人に分類したがそれよりもビーモンである。
刑務所に収監された後に、囚人を2人殺している。
囚人を殺害するというのはアメリカでは珍しくないのだが、ビーモンは性犯罪者を狙って殺害し、しかも、その事を「人生で最高だった」と言い放っている。
しかも、わざわざ判事宛に手紙を書き、「死刑にしないのならこれからもあなたの下僕として性犯罪者を殺す」と宣言している。
普通はあてにもならない発言だが、ビーモンは実際に2人殺している。
服役していた囚人1人は終身刑でもう1人は懲役20年である。
いくつの時に刑務所に入ったかはわからないが、27歳という事は入ったばかりといっても50歳前には出て来れるのだ。
そう考えるとビーモンの功績は非常に大きく、被害者や遺族からしてみれば救世主と呼んでも遜色ない存在である。
個人的に、こんなに「使える」囚人はいない。
確かに終身刑の状態で殺人を行えば、その上の死刑になるのは当然である。
ビーモンは死刑判決後、半年経ったくらいで自殺しているが、これはもう性犯罪者を殺す事が出来なくなり、生きていても意味がないと悟ったからだろう。
何故、運悪く死刑がある州だったのか…今回ばかりはビーモンを生かし続け、性犯罪者をどんどん始末して欲しかったと思う。
✻ 追伸 ✻
仕事での業務の内容が変わり、最近忙しくなってきたので、しばらくまた月曜日のみの投稿にしたいと思います。
ご了承下さい。
コメント
コメント一覧 (7)
本当にそうですね。
このまま続けさせれば良かったのにと思います。
そちらのほうがブログの継続という点に関してもいいのかなと。
このイカれ外道、腐れ外道を駆除できなくなったことに後悔して死んでいるのは考えされられますね。
だいたい後からこいつに殺された2匹の腐れ外道たちは多数の女児や女性のこころやからだに大ダメージを与えたやつらで死ねと叫びたくなるような腐れ外道たち。
死すべきイカれ外道と断言はできるけど、自殺での早世は非常に悔やまれますね。
もっと長生きしていればこの2匹だけじゃなくもっともっと多くの腐れ外道たちが大ダメージを負ったことは確実だし。
ありがとうございます。
もっと利用すればいいのに何で死刑にしたのか。
表面上認められないのはわかります、ただ裏では利用すべきでした。
大牟田の親子4人殺害事件の外道の1匹(甲夫A81歳)が死にました。
こいつは息子2匹(甲息B、甲息C)や妻(甲妻D)と共謀し乙A氏(58歳)、乙B君(18歳長男)乙C君(15歳次男)、乙D君(乙B君の友達の17歳の少年)を殺害。
死刑判決が言い渡されました。
とことんまで腐りきった腐れ外道が死んでくれたのはいいことですが、15年も腐れ外道を生かしとうとう処刑できないまま死なせたのは非常に悔やまれますね。
お手製のシャンクで自身を刺した方が早かったんじゃ?…と思った(まあ、刺した相手(未成年者を強姦)も大概だけど)
まあ、「劇的な最期を演出したかった」のかもしれないが
もっと生かして活用すべきでしたね。