
ピート・ボンデュラント (アメリカ)
【 1955 〜 】
パット・ボンデュラント (アメリカ)
【 1955 〜 】
1955年4月、ピートとパットのボンデュラント兄弟は、アメリカ・オハイオ州エルクトンで、軍人請負企業で働く両親のもと、二卵性双生児として生まれた。
2人とも中学に上がるまでに体重が250ポンド (約110kg) を超えるが、同級生によると2人は周囲の生徒たちと風貌が違う事を誇りに思っていたという。
また、2人は暴力的で喧嘩には慣れていた。
1975年、ピートはオハイオ州シンシナティで2人の男女と暮らしていた。
ある夜、2人の女性がタバコを買いに出掛け、戻って来るとピートが血まみれのナイフを手にドアから出て来た。
ピートは女性たちに
「次はお前だ」
と言った。
女性たちはピートが冗談を言っているのだと思い、ピートを押しのけ家の中に入ると、1人はソファに横たわるがそのソファには大量の血が付着していた。
もう1人の女性はリビングルームに行くが、そこで血を流して床に倒れている男性を目撃する。
男性はドライバーで40回以上刺されており、その傷がもとで死亡した。
驚いた女性らが警察を呼ぶが、警察はピートが男性を殺害した理由を聞き出す事が出来なかった。
ピートは有罪判決となり、懲役25年が言い渡された。
だが、ピートは州外の受刑者であったこと、また、囚人によって刑務所が過密であった事もあり5年で仮釈放が認められた。
仮釈放されたピートは、故郷に戻りパットと再会するとエルクトン近くで農家を始め、麻薬の売買を始める。
兄弟の農家には麻薬を求める多くの人々が集まりたむろしていた。
1986年5月、グウェン・ダガー (24歳♀) が兄弟の農家を訪れ、一夜を過ごす事となった。
ダガーはパットとピート、他2人の男たちによって一晩中薬を飲まされ続け、薬漬けにされた。
パットは半分昏睡状態のダガーを寝室に連れ出すと強姦した。
パットの妻デニースは一部始終を目撃しており、デニースによるとパットがダガーの顔を平手打ちし叫んでいたという。
それからパットは斧の柄を掴み、ダガーの頭に思い切り2回振り下ろし殺害した。
同年10月、プラスキーのロニー・ゲインズ (♂) が行方不明となる。
ゲインズはパットと同じゴム工場で働いており、人望が厚かった。
ゲインズが行方不明となる数日前、兄弟の家でトランプパーティーを楽しんでいた。
すると、パットはゲインズが財布を盗んだと訴えた。
その後、ピートはゲインズを殺害するとパットを呼び出し、遺体を浴槽に運ぶと、細かく切断して農地のあちこちに埋めた。
また、ゲインズの家に火を放ち燃やした。
兄弟はゲインズ殺害について尋問を受けるが、パットはガールフレンドのテリー・リン・クラークがアリバイだと主張した。
クラークの証言により兄弟は解放された。
同年11月、クラークの死体が発見される。
兄弟はクラークは自殺したと主張したが、誰もその発言を信じなかった。
兄弟はよく周囲に「死体がないのだから殺人ではない」と自慢していた。
当局は再び兄弟に対して強い疑いを抱くが、遺体も証拠も何もなかった為、逮捕する事が出来なかった。
そこで、州消防局はゲインズ家の火事を放火と判断し、パットを事情聴取の為、連行した。
しかし、弁護士同伴で赴いたパットはアリバイがあると主張する。
1989年末、ダガー事件を引き継いだマイケル・チャップン刑事が、パットの別居中の妻デニースが、この頃、警察官と交際しており証言を聞く事が出来た。
デニースは免責と引き換えに全てを話すが、その残酷な行為の内容はベテラン捜査官たちでさえ衝撃を与えるものだった。
デニースは
「残忍さは私にとって不思議な事ではありませんが、あの2人は獣でした」
と語った。
デニースの情報のもと、農家と兄弟の土地を捜索し、クラークの遺体など、いくつかの証拠を発見し兄弟を逮捕した。
事件を捜査した警察官は、兄弟の農家はかのマンソンファミリーのコミューンを想起させるものであったと語っている。
クラークは半分意識がない状態で椅子に座っている所をピートが強力な麻酔薬を打ち殺害した事がわかった。
パットとピートはクラークの殺害で有罪判決となった。
2016年、ピートは25年刑期を務めた後、仮釈放となり、パットは終身刑で現在も服役中である。
《殺人数》
4人 (もっと多い可能性あり)
《犯行期間》
1975年〜1986年11日
∽ 総評 ∽
これまで親子や兄弟、従兄弟など、血縁による犯行を何組も掲載してきたが、双子というのはおそらく初めてである。
双子は当然顔も似るが、この2人は異常性も見事に似てしまった。
田舎の農家の恰幅の良い一見人の良さそうな家主が実は殺人鬼だった、というホラー映画にありそうな設定を地でいく恐ろしい2人だが、おそらく犠牲者はこんなものではないだろう。
しかし、残念なのは兄弟が何度も逮捕されたり怪しまれたりしたにもかかわらず、証拠不十分や他の人間の証言等で釈放されたり捕まえる事が出来なかった事だ。
結局、最期は元妻の供述により逮捕に至っているが、もし、この兄弟が妻や周囲の人間を全員殺していたのなら恐らく捕まえる事は出来なかったであろう。
そう考えると、アメリカには他にも捕まっていないシリアルキラーが暗躍し、日々獲物を物色してしている可能性が高く、本当に恐ろしい限りである (FBIによるとアメリカ国内では常に20〜30人のシリアルキラーが存在しているとされている) 。
✼ 追伸 ✼
明けましておめでとうございます。
ちょうどブログを復活して1年経ちました。
この鬼畜双子を調べていて、他にも双子による犯罪がある事がわかり、今日から新年を記念して数日間双子による犯罪を掲載したいと思います。
コメント
コメント一覧 (6)
人柄のよさそうなふたごのおっちゃん家主が実はおぞましい外道ふたごだったとするととんでもねぇお話だな。
しかもよさそうな見た目にだまされて結果的にアリバイが成立しているのもね。
見た目よりも中身とは言うものの、見た目がいい人だとんでもない腐れ、イカレ外道でもいい、悪くないと錯覚し、ワルそうな見た目だと中身がいい人でもヤバイヤツだと錯覚するのはよくあることだしどうしようもないな。
しかもふたごの片割れ、ご苦労さん(解放)してるのもなんとも。
2025年もよろしくお願いします。
明けましておめでとうございます。
恐ろしい話ですよね。
鬼畜は大抵どちらかに分かれていて、見た目に全く出ないタイプか明らかにヤバさが漏れ出てしまっているタイプか。
見た目でヤバいなら近づかなければいいだけの話ですが、好々爺みたいな人の場合は危険ですね。
こちらこそよろしくお願い致します。
明けましておめでとうございます。
年末年始にもかかわらず若干体調不良ですが、今年もよろしくお願い致します。
新年早々、イカレポンチ兄弟でありパンチが効いていますね。非常に斬新です。確か宮崎勤や宅間守は兄弟はまともでしたね。最近、用事があって電車に乗っていると、学校が休みのためか鉄道オタクの子達をよく見るんですけど、多分ああいうひ弱な子達なんて凶悪犯罪なんて犯せるタイプじゃねえなと思います。むしろ、この鬼畜兄弟みてえな喧嘩好きの荒いのにいじめられるタイプなんじゃないかと思いますね。この兄弟はいかにも典型的な凶悪犯タイプであり、現実にはこういうタイプの方が危険性は高いでしょう。
明けましておめでとうございます。
そうですね、ただ、近年は鉄オタが入っていけない場所に進入したり、無謀な行動をとったり犯罪行為も目立ちますよね。
今年もよろしくお願い致します。