_20240111_190946
アーネスト・ライト (イギリス)
【 1941 〜 2020 】



1971年、イギリス・バッキンガムシャー州アイルズベリーで、アーネスト・ライトは、トレヴァー・ヘイル () を鉄の棒で殴り殺した。

実はライトはヘイルの妻と不倫関係にあり、ヘイルが邪魔であったから殺したのだった。

ライトは逃走し、指名手配された。


1973年、逃亡の末、ライトは逮捕され、殺人罪で最低13年は仮釈放の可能性がない終身刑が言い渡された。

ライトは最低刑期が13年だったが、刑務所にいる間、4回も逃亡した為、最低刑期が延びる事となった。


1999年、ライトは刑期を26年務めた後、仮釈放された。

ライトはメリッサ・クロッカーという障害者の女性と知り合い、同居を始める。

クロッカーは障害者手当を息子クレイグ・フリアーの銀行口座に振り込んでいたが、ライトが現れた事でその取り決めが変わってしまう。

その事が家族間で争いが起こり、特にライトはフリアーとの確執が深かった。


2009年3月30日、ライトはマスクと目指し帽で変装するとショットガンで武装し、ブラッドフォードのアッシュボーン・ロードにあるネビル・コービー (42歳♂) の家に侵入する。

コービーはフリアーのパートナーで2人は一緒に住んでいた。

ライトが家に侵入した時、丁度フリアー (31歳) が仕事に出掛けようとしている所であった。

ライトとフリアーは前庭で対峙するが、驚いたフリアーは家の中に入るが、ライトは追っかけフリアーとコービーを撃った。

フリアーとコービーは肩を撃たれたが、フリアーはバスルームの窓から外に逃げ出した。

コービーは2階に逃げるが、ライトは追いかけコービーが隠れていた寝室のドア越しにコービーの胸を撃った。

その後、コービーは再び肩を撃たれ、更にライトはショットガンの銃床で頭部を殴り、最後に至近距離から撃って射殺した。

コービーはすでに死亡していたが、わざわざ頸動脈を切断した。

フリアーは車の下に隠れ、警察が来るまでそこで過ごし難を逃れた。

ライトはフリアーの車を使用し、クロッカーを呼び寄せた。

合流すると、ライトとクロッカーは弁護士事務所に向かい、フリアーとコービーに対する差止め命令を出した。

その後、ライトは逃走し身を隠した。

数週間後、ライトは警察に手紙を送り、それには「殺人は俺とは関係ない」と書かれていた (合計3通送った) 。

警察はライトを自宅から数軒離れた家で発見し逮捕した。

ライトは手紙に書いたように犯行を否認したが、DNA鑑定により犯行現場の階段で発見された散弾銃のカートリッジとライトが結びついた。


2010年3月2日、裁判が始まり、ライトは犯行を否認した。

陪審員にはライトの前科については触れられなかった。

フリアーとコービーは同性愛者であった事から怨恨だけではなく同性愛嫌悪による犯行だともいわれた。


同年3月29日、ライトは殺人、フリアーへの殺人未遂、銃器犯罪の罪で有罪となり、4つの終身刑が言い渡された。

判事は68歳のライトに
「あなたは残りの人生を獄中で過ごす事になる」
と告げた。

また、1999年に終身刑となったライトが釈放された決定についてはコメントを差し控えると述べた。

ライトは釈放される事も仮釈放される事もない真の「終身刑」に服する数少ない囚人の1人となった。

判決を聞いたコービーの家族は、そもそも刑務所から出すべきではなかったと主張し、
「私達は裁判の結果に決して満足するつもりはない」
と述べた。


2020年5月21日、ライトは刑務所の独房内で転倒し、腰の骨を折った。

刑務所内の病院に入ったが、そこで肺炎にかかる。

治療として抗生物質が投与されるが、ライトは「面倒くさい」事を理由に病院に行く事を拒否した。


同年9月4日、ライトは心不全と肺炎により睡眠中に死亡した。

享年79歳。



《殺人数》
2人 (他1人負傷)

《犯行期間》
1971年、2009年3月30日



総評 ∽

毎度恒例の再犯事件だが、いい加減目を覚ましてくれないだろうか。

例えば真剣に更生に取り組み、刑務所での言動や行動、全てが「完治した」と判断されて釈放されたのなら諦めもつく。

だが、残念ながらそういう事はない。

最低刑期を迎えたから、刑務所で収容出来る囚人の数がオーバーしたから、等という理由で危険にもかかわらず安易に釈放する。

現にこのライトは収監中に4度も脱走しているのである。

そんな奴を釈放すれば犯罪を犯すのは火を見るより明らかだ。

再犯のリスクも刑務所の収容過多も一発で解消する方法が容易にある。

それは「死刑」である。

こういった凶悪犯をベルトコンベアー式にどんどん処刑すれば再犯はもちろん起こらないし、収容人数がオーバーする事もなくなる。

また、無駄な税金を鬼畜の為に使わずに済み、その分、他の有用な事に税金を使用出来る。

死刑というのはメリットしかなく、廃止している国はすぐに復活させ、死刑囚を抱えているアメリカや日本はどんどん執行すべきである。