_20220722_074535
トッド・ホール (アメリカ)
【 1972 ~ 2015 】



1996年7月3日、アメリカ・オハイオ州ローレンス郡にある花火店に、トッド・M・ホールが侵入する。

そして、花火がぎっしりと詰まった棚を見かけると、

「花火の箱に点火したら面白そうだ」

と思いつき、火のついたタバコを投げ込んだ。

すると、花火に引火し、更に他の花火に次々と引火して大爆発を起こした。

ホールは花火が上がり始めると出口に走った。

当時、店内には独立記念日の花火を買いに約40人の客が来店していた。

店内は阿鼻叫喚の地獄絵図と化し、逃げ惑う客で混乱を極めた。

結局、ライアン・オールドリッジ (24歳♂) 、ミスティ・クローン (21歳♀) 、シェルビー・クローン (3歳♀) 、キャンディ・リー (31歳♀) 、マット・サンソム (14歳♂) 、オノ・トリバー (8歳♀) 、フロイド・トレバー (34歳♂) 、ジェイソン・ウォレス (9歳♂) 、キャスリーン・ウィルクス (71歳♀) の9人が死亡し (この内1人は後に死亡した) 、11人が負傷するという大惨事となった。

遺体はどれも酷く焼け焦げ、オハイオ州の検視官は犠牲者の身元を確認する為に歯の治療を調べなければならない程であった。

目撃情報から、すぐにホールが犯人だと特定され、その日の内に逮捕された。

当局は当初、ホールの3人の友人がホールに放火を促したとして拘束した。

しかし、ポリグラフ・テストの結果、3人は関係ないとして起訴される事はなかった。

ホールは9件の加重放火と過失致死罪で起訴されるが、ホールの精神状態が問題となった。

ホールは1987年にスケートボードの事故で脳に重傷な損傷を負ってしまい、脳の一部を切除していた。

その事でホールは10歳程度の知能しかなかった。

隣人によるとホールはよく揉め事を起こし、1994年には家庭内暴力で逮捕されたが、裁判を受ける能力がないとして不起訴となった。

また、1996年5月には不法侵入で逮捕された事もあった。


同年7月5日、ホールは法廷に立ち、

「私はやっていない、やっていない、不公平だ」

と言い放った。

数年前の裁判所命令の最後の評価によると、近年、ホールは自分の行動をコントロールし、気分を調整し、自分の面倒を見る能力に著しい障害を示し、施設の外で生活する事は不可能だと判断していた。

法廷でのホールは、くすくすと笑い、星条旗を歌った。

ホールの裁判は長く続き、何度も裁判を受ける能力がないとされた。

結局、ホールは裁判を受ける精神状態にないと判断され、州の精神病院に収容される事となった。


2015年3月8日、ホールはアテネの医療施設で死亡した。

享年43歳。

ホールは数年前からその施設で治療 (病名不明) を受けていた。



《殺人数》
9人 (他負傷者11人)

《犯行期間》
1996年7月3日



∽ 総評 ∽

ホールは過去に頭部を損傷し、その際に脳の一部を切除し、10歳程度の知能しかなくなってしまった。

アメリカの裁判では、IQが低い犯罪者に死刑判決は違法となっている。

今回のホールも10歳程度の精神状態だとして有罪判決に至らなかった。

そもそも精神状態や性別などで罪の軽重を左右させてはいけないが、ただ、冷静に考えて欲しい。

IQが低いと言われても10歳である。

2歳や3歳じゃあるまいし、10歳にもなれば何が良い事で何がいけない事かくらいはある程度理解出来る歳である。

世の中のほとんどの人間が10歳の時に犯罪を犯していない。

そもそも精神遅滞だから罪に問わないという事は、精神遅滞者をバカにし過ぎている。

精神遅滞と犯罪は関係ない。

前述した通り10歳程度なら何がいけない事かくらい理解しており、ホールが裁判で「不公平だ」と言っている時点でとても精神遅滞とは思えない。

まあ原因はわからないが早目に死んでくれたのでこの件に関しては良かったが。