
キム・エドワーズ (イギリス)
【 2001 ~ 】

ルーカス・マーカム (イギリス)
【 2001 ~ 】
2008年1月、キム・エドワーズは、母エリザベスとテレビの事で口論となる。
エリザベスは当時6歳だったキムを殴った。
エリザベスは自らソーシャルサービスに連絡し、キムと妹のケイティは数ヶ月間、保護される事となった。
この出来事以降、キムはエリザベスに対して心を開く事はなくなった。
2013年9月、エリザベスはキムの学校の担任に、キムが家出を計画していると告げる。
ただ、キムとの関係については改善され良くなったと話していた。
2014年5月、キムはエリザベスが首を絞めようとしたとソーシャルワーカーに話した。
しかし、エリザベスやケイティがそれを否定した。
2015年初め、エリザベスはキムが残した遺書を発見した為、精神科へ緊急予約を手配した。
しかし、診察の結果、キムに精神疾患の証拠は見つからなかった。
同年5月、キムはルーカス・マーカムという同い年の男性と交際を始める。
同年8月、リンカシャー州の児童精神医療サービスは、エリザベスとの関係は以前よりずっと良くなってはいるが、キムが家族の中で取り残されていると感じていると報告した。
同年10月、キムとマーカムは家出をし、6日後、スポルディングの北の森で寝ている所を発見された。
エリザベスは元々マーカムとの交際に反対であり、認めていなかった。
ある日、エリザベスは夕食会にマーカムを入れず、2人を庭で会わせ「爆発を待つ時限爆弾」と2人の事を表現した。
キムは精神科医に、自分の人生が「まるで生き地獄」になったと語った。
2016年3月、キムは鎮痛剤の過剰摂取により自殺を図った。
自殺は未遂に終わるが、この出来事でエリザベスとの関係は完全に破綻し、最悪の結末を迎える事となる。
同年4月9日、キムとエリザベスの間で再び口論となる。
口論の内容は、エリザベスがキムに対してキムが2歳の時に家を出て行った父親のようになると言った事だった。
言い争いの後、キムは家を出てマーカムの家に向かった。
翌日、キムが家に戻ると、エリザベスはキムの持ち物をいくつかの袋にまとめて入れており、他の物はケイティに渡していた。
このエリザベスの仕打ちにキムは、「もう私は家族の一員ではない」と感じた (と後に医師に語っている) 。
同年4月11日、キムはマーカムとエリザベスとケイティの殺害計画を練る。
同年4月14日夜、キムはバスルームの窓から密かにマーカムを家の中に導いた。
マーカムはナイフの入った袋を持参していた。
当初、犯行はキムも行う予定であったが、土壇場でキムは自分には出来ないと言い、マーカムに1人でやるよう頼んだ。
マーカムはナイフを持ってまずエリザベス (49歳) の部屋へ入った。
そして、喉を切り裂くと、叫び声を止める為に枕を顔にあてながら更に8回刺して殺害した。
その後、マーカムはケイティ (13歳) の部屋に入り、眠っているケイティの首を2回刺して殺害した。
マーカムはキムに全てが終わった事を告げると、2人はリビングルームのマットレスの上で性行為を行った。
そして、映画『トワイライト (高校生とヴァンパイアの恋愛模様を描いた映画) 』を見ながらアイスクリームを食べてくつろいだ。
2人は遺体のある家にその後1日半滞在し、その間にマーカムの叔母や、行方不明となっているという学校の通報でやって来た警察官も無視した。
すると、業を煮やした警察官が1階の窓から強引に家の中に入った。
警察官がマーカムを見つけ、エリザベスの居場所について尋ねた。
マーカムは警察官の目を真っ直ぐ見つめ、
「上に行って見て来たらどうだい」
と言った。
警察官が2階に行きエリザベスとケイティの遺体を発見すると、その場でキムとマーカムを逮捕した。
事件が公になると、14歳カップルが母親と妹を残忍に殺害し、しかも、その後の異様な行動にイギリス全土を震撼させた。
法廷では精神科医のフィリップとインドラニルが殺人に至った原因について説明した。
検察側のフィリップ医師は、キムとマーカムの関係がアメリカの有名な犯罪カップルである「ボニー&クライド」と比べられる事を非難した。
フィリップはキムは認知された精神障害に苦しんでいたわけではなく、家族の中で疎外されていたと感じており、
「彼女は母親と妹に執着していた」
と述べた。
また、キムは家族の絆に不満を抱いており、ケイティに嫉妬していると話していたと述べた。
法廷でキムは母親を殺す事が唯一の解決策だと感じ、
「私は唯一の問題を取り除こうとしたのです」
と述べた。
また、
「妹も死んだ方がいいと思った」
とも付け加えた。
弁護側の医師は、キムは母親との緊張した関係の結果、適応障害となりそれがマーカムが退学になった事や自殺未遂など、一連の出来事によって殺人に繋がったと述べた。
事件を担当したマーティン警部補は、
「何が恐ろしいかというと、2人を殺害した後にテレビを見たり、映画を見たり、2階に死体があるのにトイレに行ったりして普通に1日以上過ごしていた事実です」
と述べた。
同年9月、キムは殺人を否定したが過失致死を認め、2人には最低20年は仮釈放の資格がない終身刑が言い渡された。
その後、裁判官が20年から (仮釈放期間を) 17年に減刑している。
キムは犯行時、14歳であった為、「英国で最年少 (女性) の二重殺人犯」と呼ばれた。
それまでの記録は2009年に2人を殺害したロレイン・ソープで、彼女は犯行時15歳であった。
ただ、キムはソープと異なり直接手を下しておらず、しかも、ソープは数日間隔が空いた連続殺人だが、キムは数分の間隔である。
最後にキムが医師に語った本音で終わりたいと思います。
「私は小さい頃から母と仲が悪く、母はいつも妹を可愛がっていた。妹を殺したのは怒りではなく、母を殺す事が楽しみで楽しみで仕方なかった。私は母が私にした仕打ちの復讐をしたかった。私は母に何も感じなかった。母は当然の報いであり、私は母が死んでよかったと思う」

エリザベス・エドワーズ

ケイティ・エドワーズ

キムとマーカム
《殺人数》
2人
《犯行期間》
2016年4月14日
∽ 総評 ∽
『The Twilight Killers』と呼ばれ、母親と妹を殺害したキムとマーカム。
キムはソープ以来の最年少二重殺人犯と称されたが、前述した通りで、個人的にはソープとはわけが違うと思う。
ソープは自らも殺人を行い、殺人に快感を抱く異常者だが、キムはそもそも殺人を楽しんでいるわけではなく怨恨が全てである。
犯行後の異様な行動にキムの異常性が現れているように思えるが、念願の母親の死に興奮と高揚が頂点に達し、欲求が高まって行為に及んだと思われる。
キムは直前でビビってしまい、マーカムに殺人を任せたが、よくある男を誑かして自分は何もしないというパターンとは異なる。
キムは裁判で「マーカムが1人でやった」と特に責任を擦り付けておらず、母親を殺害した事は一切の後悔を示していない。
あくまで個人的な意見だが、このキムの殺人は以前紹介したジョゼフ・マクベイと同じく100%キムが悪いと言い切れない。
妹のケイティ殺害は当然許されないが、エリザベスに関しては正直、母親としての質が問われる案件である。
キムが精神的に不安定となった要因はエリザベスが原因なのは明らかであり、また、キムを病院に連れて行きしっかりと治療を行えばおそらく改善した可能性が高い。
明らかにエリザベスは精神の不安定なキムより妹のケイティを溺愛していたのは明白で、そういった事に子供は敏感である。
キムはただ母親の愛情を欲していただけであり、母親として最後まで見捨てなければおそらくキムはこんな事にならなかったのではと思う。
また、人を見た目で判断してはいけないがエリザベスの性格の悪さが顔に表れているように思えてしまう。
ただ、イギリス司法にしては2人共に終身刑というのは頑張った判決だと思う。
コメント
コメント一覧 (4)
しかし、今回は事情が事情。
きつく非難もできませんでしたね。
中東系やアフリカ系、インド系のソロリサイドとは形は全然違うし。
召使が僕たちに生意気な口きいてきたからしつけてやろうという感覚だし。
身勝手な理由ののソロリサイドや尊(卑)属殺人は2段階死刑へのハードルを下げるべきかと。
欧米人は、子供の頃は可愛くても、40歳を過ぎれば太るか、
魔女みたいな容姿に劣化してしまうのが残念です。
若し女性を選ぶ時は、母親の顔が2,30年後の姿だと思った方が良いですね。
女性は出産すれば変わりますが、女を捨てられず、娘をライバル視する母親も多いそうですからね。
日本の今の夫は、料理と子育てをして当然という価値観が強まっていますが、
少し前の女性は、嫁の立場、妻の立場、母の立場、
全てバランス良く熟さなければならなかった為、大変でしたね。