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マーガレット・カスタニス (アメリカ)
【 1952 ~ 1991 】



1991年11月17日早朝、アメリカ・ユタ州ソルトレイク郡ウェストジョーダンで、サム・カスタニスは911に連絡し、
「息子が血を流し、指を切り落とされている」
と話した。

現場に到着した警察は、3人の子供とサムの妻であるマーガレット・カスタニス (1952年4月17日生) が刺し殺されている惨状を目の当たりにする。

警察はサムが子供たちとマーガレットを殺害したとしてサムを逮捕する。

サムは無実を主張する。

しかし、警察は現場の状況からサムが犯人で間違いないと考え、厳しく追及する。

ジョゼフ・バートン博士が遺体を調べると、子供たちの傷とマーガレットの手の切り傷の違いからマーガレットが子供たちを殺し、更に自分の心臓をナイフで刺して自殺したというのが最も有力だと判断される。

また、マーガレットだけに防御創がなく、3人の子供たちの血が付着した唯一の人物であった。

しかも、普段からマーガレットが精神的に問題を抱えている事がわかった。

これらの事実により、無実を主張していたサムは無罪となり釈放された。

子供を殺して自殺する最後の8ヶ月間に、両親や2人の妹がマーガレットの性格が劇的に変化していた事を証言した。

マーガレットは日頃から自殺願望があり、自分が母親や妻として相応しくないと感じ、

「私はサムを愛している。彼には私なんかよりもっといい人がいるはずだ」

と話し、離婚したいと語っていた。

ただ、マーガレットがおかしくなり始めたのは、多重人格者の隣人と親しくなってからだと多くの人が証言した。

しかし、次第にマーガレットと隣人はどちらにとってもあまり良い関係ではないと悟り、関係を断っていた。

だが、関係が終わってもマーガレットは隣人によってすでに精神を支配されており、その隣人がいないと何も出来ないようになっていたという。

その後、マーガレットは被害妄想的になり、自分の家が誰かに監視され、盗聴されていると信じるようになった。

マーガレットは自身が隣人と同じく多重人格者であり、何をしでかすかわからず家族に危害を加えるのではと恐れていた。

妹によると、マーガレットが

「私はおそらく年末までもたないだろう」

と話していたと述べた。

母親によると、マーガレットは隣人の為に家を売ろうとしていたと証言している。

夫妻を知る人によると、そんなマーガレットをサムは愛情深く、忍耐強く接し見守っていたという。


最後に殺害前夜に母親に言ったマーガレットの発言で終わりたいと思います。

「もう話す事はない。これでおしまい」



《殺人数》
3人

《犯行期間》
1991年11月17日



∽ 総評 ∽

精神に異常をきたした人間が家族を殺害するという事件だが、これまでにもいくつか紹介しており珍しい事ではない。

ただ、このマーガレットの珍しい所は自身で異常性を認識していた事だ。

自分が何かをしでかす事を十分理解しており、家族の為に離婚を考える程であった。

ただ、マーガレットがおかしくなったのは、多くの証言によると多重人格の隣人と親しくなってからだとされている。

家まで売ろうとしていたくらいなので、おそらく洗脳されていたのではないだろうか。

本人も自覚があり周りも周知している。

それなら事件を起こす前に何とか出来なかったものだろうか。