
ベス・カーペンター (アメリカ)
【 1963 ~ 】
ベス・アン・カーペンターは、1963年11月2日、アメリカ・コネチカット州で生まれた。
ベスにはキムという名の妹がいた。
ベスは子供の頃から成績優秀で、また、非常に美しかった為、学校で評判であった。
ベスはコネチカット州に戻ると、ニューロンドンの有力な不動産弁護士ハイマン・クレインの元で働くようになった。
キムはベスとは異なり、幼少の頃から素行が悪く、20歳までに結婚と離婚を繰り返していた。
幼い娘を親に預けては出掛け、ダメ男と遊んでいた。
1993年、キムはアンソン・バズ・クリントンという男性と結婚する。
この結婚はベスを含むカーペンター家族から反対であった。
クリントンはパーティー好きで、男性ストリッパーとして働いていた。
また、ベスの両親の家の裏にある道具小屋を勝手に改造して住んだ事で、特に両親からは嫌われていた。
しかし、2人は間もなく別れてしまう。
キムとクリントンは娘 (クリントンからすれば継娘) の親権について争う事となる。
ベスはクリントンが姪を虐待していると信じていた。
ベスはキムの娘の親権を勝ち取る為に、母親の代わりに裁判所に出向いたが、クリントンが勝訴してしまい、ショックを受ける。
しかし、それから数週間後の1994年3月10日、クリントンの遺体が州間高速道路95号線から離れた人里離れた道路で見つかった。
クリントンは撃たれていた。
当初、警察は麻薬の密売による犯行だと考える。
しかし、ある悪名高い麻薬密売人が、自分は地元のハイマン・クレインという弁護士の元で働く殺し屋だと話し、クレインとベスに依頼されたと話した。
警察はクレインとベスを取り調べたが、2人はすでに町を出て行った後だった。
やがて、警察はアイルランドに逃走していたベスを探し出し、ベスはクレインの居場所を白状した。
クレインは警察に拘束され、クリントン殺害への関与を告白した。
また、ベスに対する証言と引き換えに司法取引に応じた。
1999年1月、ベスはアイルランドで逮捕されアメリカへ送還された。
2002年2月、裁判で検察側はクレインと殺し屋を主な証人として出廷させ、クレインはベスとは愛人関係であったと主張した。
弁護側はクレインはコカインに溺れるセックス中毒のペテン師であり、殺し屋は悪魔崇拝の麻薬ディーラーで、この2人の話は信用に値しないと主張した。
ベスは自ら証人として証言台に立ち、クレインから誘惑があり、気を引く為にクリントン殺害を仕組んだと主張した。
しかし、陪審員は太った中年のクレインと、美しいベスを一目見て誘惑したのはベスの方だと判断した。
2002年8月1日、ベスは仮釈放の可能性がない終身刑が言い渡された。

アンソン・バズ・クリントン
《殺人数》
1人
《犯行期間》
1994年3月10日
∽ 総評 ∽
これまで親権を巡る争いの末、殺人に至ったのケースをいくつも紹介してきた。
それは本人が直接手を下す事もあれば、このベスのように殺し屋に頼むという事もあった。
また、差異はあれど父親、母親どちらの場合もあった。
ただ、いずれにせよ普通は自分の子供の親権である。
しかし、ベスが殺人をしてまで守ったのは姪である。
姪も立派な家族であり守るのは普通でありおかしい事ではないが、殺人を犯してまで親権を守るだろうか。
人それぞれなので何ともいえないが、その代償はあまりに大きい。
コメント
コメント一覧 (10)
高跳びして鉄砲玉にぶっ殺させてるんじゃ終身刑はやむなしかと。
せめて自分でめった刺しにしてれば減刑の可能性も考えたと思うと馬鹿すぎて憐れに思えたね。
判決は致し方ないとして、家族といえど姪っ子にそこまで執着するのが不思議ですね。
唯一の家族でもないわけですし。
日本のニュース記事でも、事件に無関係な被害者の嗜好や職業を挙げて、
「被害者を脚色」し、被害者に非があったかのようにミスリードする報道が目立ちます。
「パーティー好きでストリッパー」というのは、
確かに定職を持てない遊び人という感じがしますが、
アンソンの人格に問題があった証明にはなりません。
アメリカは日本ほど「血の繋がり」を重視していないのか分かりませんが、
キムよりアンソンの方が、保護者として適任だったと見なされたのかも知れません。
これも勝手な考察になりますが、アンソンは若く美しいキムを好きになったばかりに、
カーペンター一家の不和に巻き込まれる形で、殺害されたように思います。
事件の主犯はベスで間違いないと思いますが、朱に交われば赤くなるというやつで、
悪徳弁護士と関係を持たなければ、こんなクズに成り果てなかったと思います。
何より、仮にも弁護士が、殺し屋を介して人を葬るというのは、恐ろしい世界ですね。
日本でもよくありますよね。
被害者も悪い見たいな言い方をする報道。
確かにこの弁護士とかかわらなければこんな結末にならなかったかもしれませんね。
だいたい本当に被害者は虐待なんかしてたんでしょうかね?日本みたいに無職だろうが虐待の疑惑があろうが母親有利な親権争いと違って米国は児童虐待には非常に厳しいから父親として問題なしって判断は妥当なんじゃないかと思うのですが。
虐待はかなり怪しいですね。
父親として問題なしと判断したという事はそれなりに根拠があったのだと思います。
そうですね。
最初は衝撃がありますがすぐに忘れ去られると思います。
昔からいい子だったベスは親の期待に応えようとしたんでしょうか?
自分は何の得にもならないのに。
だとしたら両親にも責任の一端はあると思います。
それなら両親にも少し非がありますね。