
ダニエル・ゴンザレス (イギリス)
【 1980 ~ 2007 】
ダニエル・ジュリアン・ゴンザレスは、1980年6月21日、イギリス・サリーヒース自治区フリムリーで生まれた。
母親レズリー・サベージはイギリス人で、父親はスペイン人であった。
1986年、ゴンザレス6歳の時に両親が離婚した。
ゴンザレスはチェスのチャンピオンであったが、「暗く問題を抱えた少年」として知られていた。
ゴンザレスは17歳から心理的問題の為、ケアを受ける事となり、精神衛生の専門チームによる治療を受けた。
ゴンザレスは働いたが24歳までに失業し、薬物を使用し始めた。
また、コンピューターとホラー映画を鑑賞する事に没頭した。
ゴンザレスは『エルム街の悪夢』や『13日の金曜日』等のホラー映画を好み、強く影響を受け、有名な連続殺人犯になりたいと思うようになる。
そして、ゴンザレスは薬物の力を借りて老人や病人を刺しまくり、その体験を過去のあだ名であった「Zippy (ジッピー) 」として自分宛に手紙を書くという奇行に出る。
その手紙には殺人をいかに楽しんでいるか、人生で最高の出来事の1つであり、自分がいかにフレディ・クルーガー (『エルム街の悪夢』の登場人物) に似ているか書かれていた。
2004年9月15日、ゴンザレスはポーツマスのヒルシーで、妻と犬と散歩しているピーター・キングに
「殺すぞ」
と脅した。
しかし、キングに抵抗され撃退されると、ホーブに逃げた (キングを殺せなかったのはナイフが小さ過ぎたからだとされている) 。
ゴンザレスは『13日の金曜日』の登場人物であるジェイソン・ボーヒーズに似たホッケーマスクを付けると、マリー・ハーディング (73歳♀) を刺殺した。
このマスクから後にハーディングのDNAが検出されている。
2日後の17日、ゴンザレスはトッテナムへ移動し、午前5時30分、ケビン・モロイ (46歳♂) をデパートから盗んだ2本の大型ナイフで顔、首、胴体を滅多刺しして殺害した。
午前7時、ホーンジーにあるコーミス・コンスタンチーノの家に押し入り、住人の腕を刺すが返り討ちに遭った。
午前8時、ハイゲートで手当たり次第に家に侵入し、デレク (75歳) とジーン (60歳) のロビンソン夫妻を殺害する。
後に夫妻殺害についてゴンザレスは「orgasmic (オーガズム) 」であったと主張している。
その後、ゴンザレスはロビンソンの家から裸で血まみれの状態で逃走したが、その様子を目撃した装飾業者の通報により間もなく逮捕された。
裁判前、ブロードムーア病院に収容されたが、自身を腕の動脈を噛み切って自殺しようとした。
治療の末、一命を取り留めたが、治療した医師は
「あんなに激しく自分を噛む人を見た事がない」
と述べ、驚きを隠せないでいた。
ゴンザレスは警察官が常に同行して監視される事となった。
裁判ではゴンザレスは心神喪失を理由に無罪を主張しようとしたが却下された。
ゴンザレスには6つの終身刑が言い渡されたが、裁判長は決して釈放しないよう勧告した。
2007年8月9日、ブロードムーア病院の自室で、壊れたCDケースの縁を使って自らを切って自殺した。
享年27歳。
以前、ゴンザレスの母親サベージは、精神を患っている息子を病院に連れて行っても帰された事について、
「私の息子は精神的助けを受ける為に殺人を犯さなければならないのでしょうか?」
と国会議員に手紙を書いている。
《殺人数》
4人
《犯行期間》
2004年9月15日~17日
∽ 総評 ∽
『The Freddy Krueger Killer (フレディ・クルーガー殺人者) 』または『The Mummy's Boy Killer (ママっ子殺人者) 』と呼ばれ、数日の間に4人を殺害したゴンザレス。
ゴンザレスはおそらく幼い頃に両親が離婚した事がショックで、その為、暗い少年となったと思われる。
17歳の時には精神状態が不安定で、ケアを受ける程であったが、母親はその事について国会議員に「事件を起こさないとしっかり診てくれない」と手紙を書く程であった。
確かにこの状態のゴンザレスを放置するのはかなり危険であり、しかも、薬物にも手を出すようになった。
事件を起こさないと何もしてくれないというのは日本でも言える事であり、これは制度の問題でありしっかり考えるべきである。
ホラー映画を観てその登場人物に憧れ、連続殺人犯になりたいと願ったが、実際に行動に起こした。
ただ1つ言っておきたいのは、これは映画のせいではなく、このゴンザレス個人の問題である。
たまたま異常性が映画をきっかけに開花しただけに過ぎず、遅かれ早かれこうなるのは間違いない。
正直、起こるべくして起こった結果であり、母親同様放置している事が間違いである。
まあ最後は早めに自殺してくれたので良かったが。
コメント
コメント一覧 (6)
本質的にはマネっこなのに考えただけでもおぞましいです。
とてもヤバいき印がオバケになりきり人殺し。
それを悪夢といわずしてなんという。
最後このき印が自裁したのはよかった。
こんなのが潜んでると思うと本当におぞましい。
桑原桑原。
映画の過激さを考えれば真似でも充分恐ろしいですね。
こういうやつが少なからず出てくるから映画とかゲームが非難されてしまうんですよね。
だからと言って、世の中は生き辛い事には変わりありません。
全英には、同じ症状を訴える患者が星の数程いるし、
ゴンザレスだけ特別扱いする訳にもいかないでしょう。
特に男性特有の生き辛さというやつは、欧州なら猶更強いと思います。
日本も男は涙を見せてはいけないという風潮がありましたが、これは体育会系の思想です。
しかし、欧米も欧米で、特有の体育会系は存在すると思います。
欧米人は個人主義である分、競争意識が強く、涙を見せるという事は、
弱味を見せる事に直結し兼ねないですからね。
社会保障がしっかりしているのは聞いた事がありますが、その弊害もあり、生活保護による手当ての額が高過ぎる為に働かない人が多いそうですね。
そりゃそうですよね。
例えば生活保護で毎月20万円もらえてるとして、普通に働いて15万円とかなら誰も働かないですよ。
その通りです。
映画なんて世の中で何千万人と観ているわけですし、全員がこんな風になるなら問題ですが極々一握りですからね。