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デイル・ネルソン (カナダ)
【 1939 ~ 1999 】



デイル・メルル・ネルソンは、1939年3月19日、カナダ・ブリティッシュコロンビア州クレストンで生まれた。

ネルソンは木こりとして働き、結婚して3人の子供が生まれた。

だが、ネルソンは妻に暴力を振るい (といわれている) 、過度に酒を飲むと攻撃的になり予測不可能になった。

また、アルコールだけでなくLSDも使用した。

しかも、ネルソンは精神疾患を患っており、アルコールや薬物と相まって暴走に拍車がかかる。


1970年初頭、ネルソンは鬱状態に陥り、自殺を試みたが未遂に終わった。

その後、コキットラムのリバービュー病院で2ヶ月間過ごした。


同年9月4日、ネルソンはクレストンに車で向かい、酒屋でビール6本とウォッカ1本を購入し、クートニーホテルに車を走らせ友人たちとビールを8本飲んだ。

友人たちによると、これからの狩猟シーズンについて喋り、特に変わった様子はなかったという。

その後、ネルソンはモーリーン・マッケイに貸していたボルトアクションライフルを受け取ると、クレストンに戻って弾薬と酒を購入した。

ネルソンはキング・ジョージ・ホテルに行きそこで更に6本のビールを飲み、午後10時にホテルの部屋で友人たちと合流して酒を飲んだ。

深夜0時を過ぎ、遠縁の親戚であるシャーリー・ワスクの家に向かった。

ネルソンはワスクの夫アレックスが留守である事を知っていた。

家に到着すると、家庭用消火器でシャーリーを殴った。

シャーリーは
「ダメ!デイルやめて!」
と叫んだ。

ネルソンはシャーリーの両手を後ろ手に縛りベッドに置くと、シャーリーン (8歳♀) とトレイシー (7歳♀) を部屋に集めた。

母親の叫び声で目が覚めたデビー (12歳♂) は、ネルソンがシャーリーンをトレイシーの部屋に連れて行くのを目撃する。

トレイシーの悲鳴とネルソンの声を聞いたデビーは寝室の窓から消火器を窓に投げ、マッケイ家に逃げ込んだ。

マッケイはすぐに王立カナダ騎馬警察に電話をかけた。

警察がワスク家に到着した時、ネルソンのトラックはまだ外に停まっていた。

シャーリーは消火器で殴り殺され、トレイシーは複数ヶ所刺され死亡しており、シャーリーンは近くの森で保護された。

警察はすぐにネルソン家に向かい、妻アネットと子供たちを避難させた。

15分後、ネルソンはワスク家に戻り、トレイシーの遺体を持って逃走した。

その後、ワスク家から数キロ離れた所に住むイザベル・セント・アマンダが、
「銃を持った男がいる」
と警察に連絡した。

警察がイザベルの家に到着すると、イザベル、内縁の夫レイ・フィップス、3人の息子ポール (10歳) 、ブライアン (7歳) 、ロイ (18ヶ月) 5人の遺体を発見する。

5人共に頭を撃たれていた。

家族にはもう1人娘のキャシー (8歳) がいたが行方不明となっており、ネルソンが連れ去ったと考え捜索を始めた。

その日の午後、トラックが溝にはまっているのが見つかり、警察が周囲を捜索した所、血のついたハンマーとバラバラになったトレイシーの遺体が散乱しているの発見する。

警察はネルソンの捜索を続ける中、近隣住民150人を安全の為にクレストンへ移した。


翌日の6日午後遅く、ネルソンは自宅近くの森の中の小屋で発見され、抵抗なく投降した。

ネルソンは行方不明だったキャシーを殺した事を告げ、地図上で遺体の位置を示し、実際に遺体が見つかった。

また、キャシーには肛門姦も行い、トレイシーは内臓を引き裂き食べた。


1971年3月、モラン弁護士の弁護を受けたネルソンは、大量の飲酒とLSDの使用による心神喪失を主張した。

しかし、ネルソンは有罪判決となり終身刑が言い渡された。


1999年2月、咽頭癌により刑務所で死去した。

享年59歳。



《殺人数》
8人

《犯行期間》
1970年9月5日



∽ 総評 ∽

ネルソンは元々の精神疾患にアルコールとLSDという最悪の組み合わせにより暴走に至った。

ただ、よくわからないのが遠縁のワスク家を狙った所だ。

ワスク家とネルソンの関係が詳細がない為わからないが、夫が家にいない事を知り狙っているので家の事を事情はかなり知っていたと思われる。

おそらく、ネルソンと日頃から上手くいっておらず、ネルソンは「いつか殺してやる」と心の中で思っていたのだろう。

だが、大人だけでなく子供も殺し、しかも、イザベルの家はおそらく巻き込まれただけだと思われ、その残虐振りは群を抜くものがある。

しかも、少女の体を解体して食べるというカニバリズムの素養も持ち合わせていた。

自殺未遂の時に死んでいればと願わずにはいられない事件である。

せめて、最後、咽頭癌で苦しみ抜いた挙げ句死んだ事を願う。