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ホルヘ・マルティンズ (ブラジル)
【 1954 ~      】



2011年1月27日、ブラジル・パラナ州司法当局は、パラナ州消防団の元団長で軍事消防隊の元大佐ホルヘ・ルイス・タイス・マルティンズの逮捕状を発行した。

容疑は殺人であった。

事件が公になるとその衝撃度から様々なメディアで全国的に報道され、世間の注目を集めた。

事件は2010年8月から2011年1月の約5ヶ月の間に起こり、14人が襲撃され、9人が殺害された。

襲われたのは全員が麻薬中毒者であった。

マルティンズは2007年から2009年までパラナ州の消防隊を指揮していたが、実は2009年10月22日朝、ボケイラン地区で息子のホルヘ・ギルヘルメ・マリーニョ・マーティンズが殺害されていた。

マリーニョは強盗に遭い殺害されたのだが、2人の麻薬中毒者が殺人に関連しているとして逮捕された。

だが、マリーニョ殺害に結び付ける決定的な証拠がなかった為、2人はすぐに釈放されてしまう。

この事に怒りと絶望を感じたマーティンズが、麻薬中毒者を次々と殺害し復讐したのだとされた。

また、犯行は息子が殺された同じ場所で行われた。


翌日の28日、マーティンズは警察署に出頭し逮捕された。

逮捕されたマーティンズだが無実を主張する。

警察はマーティンズの家を捜索し、殺人で使用された物と同じタイプの弾薬を押収した。

ただ、弁護士はマーティンズに対する具体的な証拠はないと主張する。


2013年8月、事件の時、犯人をマーティンズと証言していた2人の目撃者が証言を覆した。

マーティンズは、

「彼らは自分たちが間違えていた事、見たのは私ではなかったと認めました。神に感謝します。警察の仕事は続き、真実が明らかになりつつある

と述べた。


2016年9月、裁判所によってマーティンズは無罪を言い渡された。

裁判所はマーティンズに対して苦痛の補償として5万ブラジルレアル (約100万円) の支払いを命じた。



《殺人数》
9人 (他5人負傷)

《犯行期間》
2010年8月~2011年1月



∽ 総評 ∽

警察はそれなりに証拠や確証があってマーティンズを犯人としたのだろうが、個人的にはかなり怪しいと思う。

確かに我が子を麻薬中毒者に無惨に殺され、無罪放免となった事に怒りと復讐を抱くのはわかるが、それなら無罪となった2人を殺さないだろうか。

これまでそういった恨みから同じような相手を次々殺す殺人鬼を何人も紹介しており、マーティンズもその可能性は否定出来ない。

ただ、あくまで何となくだがこのマーティンズならその2人は殺しても無関係な相手を殺すように思えない。

実際、結果的に無罪となっているのでマーティンズがやってないという結果だが、それなら犯人は他にいる事になる。

何かもやもやする事件と結果である。