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ジョン・ケリー (アメリカ)
【 1963 ~      】



ジョン・ウィリアム・ケリーは、1963年、アメリカ・カリフォルニア州プラサービルで生まれた。


1986年9月、ケリーはサンタ・クララ郡で強姦の罪で有罪判決を受け、懲役90日と3年間の執行猶予が下された。

釈放後、ケリーは結婚し、ベン・ローモンドに住んだ。

アネット・サー (16歳♀) はボーイフレンドとその家族と一緒にベン・ローモンドで暮らしていた (″サー″は継父の名で本名はアネット・クーロヴィッツ) 。

アネットは賢く人懐っこい性格であったが家出癖があり、生活費の安い田舎のインディアナ州フォートウェインへの転居を選んだ両親のもとへ戻るのを避けていた。


同年12月6日、ボルダー・クリークでのパーティーに参加したアネットは、ヒッチハイクで帰ろうとした所、早朝にケリーに拾われた。

ケリーはアネットをベン・ローモンドの自宅へ連れて行き、そこで強姦し、肛門姦も行い最後は首を絞めて殺害した。

遺体をスカイライン・ブルバード沿いの堤防に捨てたが、景色を眺めていた観光客によってすぐに発見された。

当初、警察はアネットの死因は薬物の過剰摂取であり、友人がトラブルを避ける為に遺体を捨てたのではないかと考えた。

しかし、その説は後に否定された。


1988年8月14日、ダグラス・ニール・アンダーソン (26歳) とその妻ロジーナ・アン (31歳) は、オレゴン州レイク・オズウェゴの自宅を出てカリフォルニア州北部でキャンプをしていた。

夫妻がジェデダイア・スミス・レッドウッズ州立公園でキャンプをしていた所、ケリーと出くわした。

ケリーは駐車していた夫妻のバンを叩き始め、夫妻を車から降ろそうとした。

夫妻は車から降りケリーと話そうとすると、ケリーはダグラスに裸になるよう強要し、3発撃って射殺した。

その後、ロジーナの服を脱がせ強姦すると、銃で撃って射殺した。

ケリーは逃走するが、間もなく観光客がアンダーソン夫妻の黒いアメリカン・コッカー・スパニエル () がバンに繋がれているのに気づいた。

異変を感じた観光客が様子を見に近づいた所、車に弾痕があり周囲に異臭が漂っていた。

警察はアネットの事件同様、強盗が動機だと事件を軽視し、(ろくな捜査をしなかった為) 容疑者も浮かばず、この2つの事件は迷宮入りとなってしまった。

この殺人はアメリカの中でも殺人発生率が低かった小さなコミュニティで起こった為、住民に衝撃を与えた。


1995年5月、ケリーはユーレカで強姦を犯し、逮捕された。

この強姦事件でケリーは6年間の禁錮刑と、性犯罪者として登録される事となった。


2012年、連邦捜査官か資金提供を受けたサンマテオ郡の犯罪研究所が、アネットを殺害した犯人のDNAをCODIS (「Combined DNA Index System」の略で、システムの1部として国が管理する全米DNAシステム) で調べた所、性犯罪者登録されているケリーのDNAと一致した。

同年8月15日、捜査官が派遣されケリーに事情聴取した結果、ケリーはアネット殺害容疑で逮捕され起訴された。

ケリーは裁判で無罪を主張したが、仮釈放なしの終身刑が言い渡された。

刑務所に収監されたケリーはアンダーソン夫妻殺害を告白した。

ケリーは犯行の詳細を説明し、犯人しか知り得ない情報を提供した。

ケリーはデル・ノルテ郡に送還され、そこで2つの終身刑が追加された。


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                               アネット・サー


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        ダグラス&ロジーナのアンダーソン夫妻



《殺人数》
3人 (他強姦多数)

《犯行期間》
1986年12月6日~1988年8月14日



∽ 総評 ∽

ケリーは犯行時、警察の怠慢により逮捕される事はなく、その後も犯罪を続けた。

しかし、強姦で逮捕された際に性犯罪者登録された事で後に判明した。

警察の怠慢はこれまでいくつも紹介してきたが、例えば法律的にどうしようもないのならまだしも、今回のように勝手にたいした犯罪じゃないと判断したり (強盗事件がたいした事ないというアメリカがそもそも恐ろしいが) 、薬物が死因だとか勝手に決めつけたりと流石に擁護出来ない。

犠牲者をどこまで侮辱すればいいのだろうか。

結局、犯人だと判明するのは15年以上も後であり、しかもDNA鑑定によるものであった。

犯罪が起きた時にしっかり捜査していれば逮捕出来たと思うと無念でならない。



* 追伸 *

明日の12/1~31日の年末までの1ヶ月間、「中世・近世」の殺人鬼を紹介していきたいと思います。