
パブロ・ガルシア・セハス (ウルグアイ)
【 1982 ~ 】
パブロ・ガルシア・セハスは、1982年、ウルグアイ・マルドナドで生まれた。
2015年1月、ガルシアはプンタ・デル・エステの「ロス・ピカフローレス」というシャレー (ヨーロッパの典型的な家や建物) を訪ね、そこでクラウディア・フォン・グラエベニッツ (56歳♀) と出会う。
クラウディアはガルシアに電話番号を教え、「頼みたい事がある」と話した。
クラウディアは自身の兄で前科のあるアレハンドロ・フォン・グラエベニッツ (58歳) を殺して欲しいとガルシアに頼んだ。
クラウディアは兄を殺して実家を手に入れるのが目的で、その為にガルシアに9万ペソ (約20万円) を支払うと提案した。
ガルシアは最初は断るが、クラウディアに「また電話して」と言われ考える事にした。
同年4月2日、ガルシアはクラウディアの家に行き、アレハンドロに友人が持っていた物を届ける為に来たと話した。
その場でアレハンドロを殺そうとしたガルシアは、近くにあった鉄の棒を手に取り、アレハンドロの頭を何度も殴り重傷を負わせた。
その後、鉄の棒を埋め立て地に捨てた (後に見つかっている) 。
発見時、アレハンドロはまだ息があったが、パン・デ・アスカル病院に搬送された直後に死亡した。
数日後、クラウディアはガルシアに約束のお金を渡し、クラウディアは無事実家を手に入れる事が出来た。
クラウディアは「ロス・ピカフローレス」の従業員としてガルシアを迎え入れた。
同年6月12日、マルドナド警察はマリアネラ・ゴンザレスから売春婦のコニ・シルバ (19歳) が1週間以上も行方不明になっていると連絡を受ける。
同日、プンタ・デル・ディアブロにあるキャビンのオーナーから、キャビンの1つから悪臭が漂っていると警察に通報が入る。
警察がキャビンに入ると、白いシーツで覆われたシルバの腐敗した裸の遺体が発見された。
検死の結果、死因は1週間前に暖炉の石で2回頭を殴られた事であると確認された。
更なる調査の結果、シルバがガルシアと一緒にいた所を最後に目撃されており、ガルシアがサービスを何度も利用していた事がわかった。
また、ロス・ピカフローレスにシルバを滞在させ、一緒にマリファナを吸っていた事もわかった (後にガルシアはシルバにアレハンドロ殺害を事を話した際に金を渡さなければ警察に話すと脅したと述べている) 。
逮捕される事を恐れたガルシアは、暖炉の石を掴んでシルバの頭を2回殴り即死させた。
遺体を隠した後、シルバは携帯電話とシボレー・メリーバを奪い、木屋のゴミ箱は捨てた。
その後、ガルシアはクラウディアに1週間、鍵を返せない嘘を適当に作り続け、6月11日に
「元の鍵をなくしたからコピーをくれ」
と言って小屋に戻った。
従業員のギジェルモ・マルティネスが2人が一緒にいる所を目撃しており、シルバは小屋に残した自身の荷物を回収して去ったと述べている。
シルバ殺害の容疑者としてガルシアが特定されると、マルドナドが街中でトラックを運転している所を目撃される。
高速で追跡されると、警察から発砲され、ロス・セイボスで事故を起こしてしまう。
その後、数キロ歩いて配給会社にたどり着き、番頭に「強盗にあった」と言ってタクシーを呼んでくれるよう頼んだ。
タクシーの運転手にロス・ピカフローレスまで送ってもらい「明日金を渡す」と電話番号を伝えた。
翌日の13日、シャレーに到着したクラウディアは、許可なく家具が売られている事を知り、ガルシアと口論となる。
ガルシアはクラウディアの顔を平手打ちし、ナイフを持ってクラウディアを刺そうとする。
しかし、クラウディアはランプでガルシアに反撃しようとした為、ガルシアはクラウディアを何度も刺して殺害した。
同年6月15日、警察がロス・ピカフローレスを捜索すると、全ての部屋が施錠されていた。
クラウディアが電話に出なかった為、警察は強引に部屋に入ると、寝室の1つでクラウディアの遺体を発見した。
すぐにガルシアの犯行とされ、翌日、実家でガルシアを逮捕した。
ガルシアが逮捕され、事件が公になると社会的な怒りを呼び、メディアは事件を刑事事件の歴史の中で最もインパクトのある事件と呼んだ。
警察署長エロデ・ルイスは、マルドナド警察署とのインタビューの中で、犠牲者を出さない為に必要な情報が警察官に不足していたと述べ、より早くガルシアを捕まえる事が出来なかった事に失望感を示した。
裁判でガルシアは3件の殺人で有罪判決となり、30年の禁錮刑が言い渡され、リベルタッド刑務所に収監された。
犯罪プロファイラーのアドリアナ・サビオ・コルビーノがガルシアに興味を示し、マルドナド紙のインタビューで犯人の心理分析を行っている。
また、シルバの母親は娘の生命保険の支払いを拒否され、その事はニュースで取り上げられ話題となっている (その後解決したかは不明) 。
《殺人数》
3人
《犯行期間》
2015年4月2日~同年6月12日
∽ 総評 ∽
『The Maldonado Murderer (マルドナドの殺人者) 』と呼ばれ、3人を殺害したガルシア。
ガルシアがどのような幼少時代を過ごし、どのような生活を送ってきたのか不明である。
ただ、クラウディアがガルシアに殺人を依頼している所をみると、最初の殺人の時にはその筋ではすでに有名な存在であったのだと思われる。
ガルシアは殺人を依頼し、その後、雇ってくれたクラウディアを殺害したが、クラウディアは元々私欲の為に兄を殺すような輩なので、ガルシアに殺されるのも自業自得と言え何の同情も抱けない。
ただ、相変わらずの南米司法の甘さに反吐が出る。
コメント
コメント一覧 (17)
殺しはあかんこと前提になるけど、せめて自分の手で兄貴を殺せよと思いました。
はした金のために依頼人にお願いして兄貴を殺してもらった後は自分は悠々楽隠居。
途中まではうまくいったけど、どっかでカネが理由の仲間割れしたんでしょうね。
もちろん妹は殺され自業自得。
その妹のお見舞いや保険金で楽隠居しようとした母親もクソです。
3匹もクソが出てくる話。
2匹は早く死ねと思いました(母親である老婆と請け負ったクソ)
自分で殺せないのは少しの良心なのか単純に殺す度胸がなかったのか。
「類は友を呼ぶ」ではないですが、やはり異常者は異常者を引きつけるのでしょうね。
子供を殺した犯罪って通常の殺人より軽いって終わってますね。
乱暴な言い方、こういう奴こそ、二度と子供を作れないようにした方がいいです。
性欲だけは盛んな癖しやがってと思います。
日本は残念ながらそうなってますね。
日本は未だ子供は親の所有物という考え方がありますからね。
個人的には死刑でいいと思います。
そんな親がまた子供を作って欲しくないですし。
飛鳥時代〜江戸時代の日本なら
人の命を奪えば一発死刑でしたよ。
斬首刑、磔、絞首刑、火あぶり などで処刑していましたよ。
汚職、収賄なども最高刑は絞首刑の処刑がありました。
死刑制度が導入されたのは飛鳥時代からで
奈良時代には杖で殴る、笞で叩く拷問もありました…
刑法だけは昔の日本に戻って欲しいですね。
(厳しすぎて丁度良い。)
死刑を復活させるべきです。
全世界は昔の厳しすぎる刑法が全世界で復活して欲しいですね。
(昔の日本も厳しすぎる刑法で処刑が多かったですよ。 殺人、強盗は一発斬首刑。 詐欺、汚職、放火も処刑されていた)
南米は廃止国が多いですね。
誰かが映画化やドラマ化したらそれなりにヒットしますかね。
確かにそうですね。
それなりにヒットしそうですが。
この国に限ったことではないですが厳罰化と死刑廃止国は早期の死刑復活をおこなうべきですね。
本当ですよね。
必ずまたやりますよ。
死刑廃止なんて百害あって一利なしですよ。
最近、YouTuberで管理人の様な事をしてる動画をよく観てます。30秒程に纏められたやつで、軽く紹介してるショート動画内であったのですが、
ゴールデン・ステイト・キラー(ジョセフ・ジェームズ・ディアンジェロ)って人物をお願いします。
動画内だと直ぐに色々と観れる反面、簡潔過ぎて情報量が少なくて、いまいち中身が無い感じなんですよね。結局はこっちに来て同人物を探して見る流れになってますね😥
そうですね。
残念ながら小物の部類でしょう。
日本なら歴史に名を刻む殺人鬼ですよ。
そんな動画があるんですね。
30秒は確かに短いので情報量少ないでしょうね。
期待に答えられるかわかりませんが、情報量はそんなにかわらないかもしれません。
たった二ヶ月くらいの犯行とは思えないほどの内容でした。
最後にクラウディアが死んだけど、罪を償ったとはいえませんね。ただ、どうせ捕まっても軽い刑だと考えたら良い結果かなとは思います。悪人どうし共倒れになってたらもっと良かったですが。
死刑がないですからね。
こんなものでしょう。
最後、依頼者が殺されるというのは自業自得、因果応報ですね。
1000人以上の少女を強姦対象にしていた殺人鬼の性犯罪者で、2018年の4月26日に掲載しています。
しかも、仮釈放の直前まで収容していた施設は「更生の余地がある」「軽犯罪者」専用のレイヒル刑務所でした。
しかし、実態はこいつも含めた性犯罪者ばかりの刑務所だったようです。
そのくせ、週1脱獄事件が発生しているという救いがたいクズばかりの刑務所でもありました。
嘘つくな!
釈放されましたか。
確かに1988年に最低30年は仮釈放の可能性がない終身刑なのでそろそろ出てきてもおかしくはないですね。
またやりますよコイツ。