
アンドレア・マテウッチ (イタリア)
【 1962 ~ 】
アンドレア・マテウッチは、1962年4月24日、イタリア・トリノで生まれた。
父親は窃盗や盗品の受け取り等の前科があり、マテウッチが生まれた年に一家を捨てた。
母のマリア・パンディシアは、フォッジアにいる妹リナ (マテウッチからすれば叔母) にマテウッチを預けた。
5歳になると母親とアオスタに移り、9歳になるまで宗教施設で暮らした。
後に母親について質問されたマテウッチは、
「彼女は売春婦で私を顧客との会合に参加させていた」
と述べている。
14歳の時、働いていた肉屋を襲撃しようとしたが1週間後にその行為を自白した。
マテウッチは14歳から18歳までコミュニティに留まり、その後、クアールでメカニックとして働く為にコミュニティを出て行った。
1980年4月30日夜、家を出たマテウッチはアオスタのローマ劇場で商人のドメニコ・ラソ (♂) と出会った。
ラソはホモセクシャルであった為、マテウッチを性的に誘惑した。
マテウッチは護身用のボーイスカウト用のナイフを所持しており、そのナイフでラソを刺して殺害した。
そして、この頃から婚外性行為をする人間は生きるに値しないと考えるようになる。
マテウッチはラソ殺害の数ヶ月後に兵役に就き (イタリアは2004年まで徴兵制度があった) 、その間にリヴォルノのファルゴレに入隊を希望した。
1983年、マテウッチは退役すると結婚し、ヴィルヌーヴに移り住んだ。
マテウッチは食料品店の店員として働き始めた。
1987年、子供が生まれ、石工として働き始めた。
その後、職を転々とし、妻との関係も悪化していった。
1992年、マテウッチはトリノの売春婦ダニエラ・ザーゴ (♀) と出会う。
2人は性行為の最中に口論となり、マテウッチはザーゴの頭部を撃った。
ザーゴは死んでおらず、マテウッチに病院に連れて行ってくれるよう頼んだ。
マテウッチはザーゴの頼みを聞く振りをして人里離れた場所へ連れて行き、そこで再度頭を撃って射殺した。
遺体を近くのアルヴィエに埋めた為、1ヶ月後に発見される事を恐れて遺体を掘り起こし、埋め立て地で燃やした。
1994年、マテウッチはシャンバーブでナイジェリア人売春婦クララ・オモレグビー (♀) と出会う。
アルナド近くで性行為に及ぶが、そのパフォーマンスに満足出来なかったマテウッチはオモレグビーと口論となる。
そして、オモレグビーを拳で殴り、2発 (1発は頭) 撃って射殺した。
その後、オモレグビーの死体を屍姦した。
自宅に遺体を運び、遺体を燃やした後、キッチンナイフで解体し、ヴィルヌーヴ近くのドーラ・バルテア川に投げ捨てた。
同年9月10日、マテウッチはヌスで売春婦ルーシー・オモンと出会い、家に連れ込んだ。
性行為の後、車でヌスに連れ戻すと約束するが、代わりにアルヴィエの古い石工の作業場に連れて行くと、枕と布切れでオモンを窒息させようとする。
しかし、オモンは何とか車から逃げ出し助かった。
1995年、マテウッチは車の窃盗により有罪となるが、刑務所に収監されなかった。
だが、マテウッチはサンピエールで署名する義務があり、アオスタとアルヴィエとの境界線から外に出る事を禁じられた。
同年5月12日、マテウッチはアルバニア人の売春婦アルバナ・ダコビと性行為の後、アルナドに連れて行き、レンチで殴った後に刺して殺害した。
その後、遺体を車に隠し、サンピエールに行き登記簿に署名した。
ダコビの遺体はこれまで同様焼却した。
しかし、ダコビのポン引きが乗り込んだ車のナンバープレートを書き留めており、警察に通報した。
同年6月26日、マテウッチは逮捕されるがダコビ殺害を否定した。
しかし、翌日に再度取り調べを行うと、マテウッチはダコビ殺害を認め、すぐに他の殺人についても告白した。
裁判中にマテウッチは精神鑑定を受け、理解と欲求に欠け、社会的に危険な存在であると診断された。
1996年4月16日、アオスタ州裁判所はマテウッチに28年の禁錮刑と3年間の精神病院への入院を宣告された。
2017年3月、マテウッチは55歳の時に出所し、その後、精神科医療施設に入所した。
最後にラソ殺害について語ったマテウッチの発言で終わりたいと思います。
「人間として (同性愛は) してはいけない。私は正しい事をしたと信じている」
《殺人数》
4人 (他犯罪多数)
《犯行期間》
1980年4月30日~1995年2月12日
∽ 総評 ∽
『The Monster of Aosta (アオスタの怪物) 』または『Mister Hyde (Hydeは「隠す、潜伏する、隠れ場所」といった意味) 』と呼ばれ、売春婦ばかり殺害したマテウッチ。
シリアルキラーとしては典型的な犯行だが、屍姦や解体を行う異常性を備えていた。
マテウッチは父親が窃盗等を行う犯罪者であり、その血を受け継いだが、近年の研究では犯罪遺伝子というのがあるとされ、犯罪者の子供が犯罪者になる可能性が高いという研究結果が示されている (あくまで研究の結果であり真実は不明だが) 。
マテウッチの母親は売春婦で、母親と客が行為を行っている所を目撃していたが、そんな環境の中でまとのに育てという方が無理な話である。
マテウッチは刑期を終え、精神科施設へ入所したが、今のところ出て来た様子はない。
ただ、まだ60にもなっておらず、いずれ出て来る可能性は残念ながら高いと言わざるを得ない。
コメント
コメント一覧 (16)
その(凶悪犯罪者)けのあるやつにそうなる育ち方をするとそうなるのは当然でしょう。
予防法は正しい性教育(性行為のお作法などの教育)の徹底などですが、本質的に予防は不可能。
捕まえて吐かせてクロ(言い逃れができなくなる)であることが判明すれば駆除しか方法はないです。
異常性に拍車がかかった感じですね。
予防はある程度は出来ますが完全には不可能です。
犯罪も未然に防ぐ事は当然出来ません。
それならせめて犯罪後に厳罰で対処すべきなのです。
現在は死刑を廃止してしまい残念です。
再び死刑が復活する日が来て欲しいです。
EUに加盟している時点で死刑はありませんからね。
これだけの犯罪を犯しても20年程度で出所なんでしょうね。
EUは都合が良くて、死刑などの厳しい刑罰は批判しますが、
凶悪犯が簡単に釈放されても、批判する事はありません。
女性や子供の人権に煩い事は結構ですが、
一方で子供の命を奪った凶悪犯の死刑にも反対するから、よく分からないんですよね。
スペインは連続で30年以上刑務所に収監する事を法律で禁止しています。
ドイツは15年経てば仮釈放の申請が出来ます。
私からすればヨーロッパは人権という概念を過剰に捉え履き違えているように感じます。
そうなんでしょうね。
同性愛や婚外性行為は彼からすれば悪で許せなかったのでしょう。
仰る通り同性愛者だけ殺すならまだ本人なりの理屈があるのでしょうけど、所詮身勝手で自分勝手なだけですね。
そういった本好きなんですね。
かなり読まれてますよね。
私は基本的に他人が主張する本は全く読まないです。
そういう本を書いて出版する人って承認欲求の強い自己満足の塊のように思います。
しかし、刑が執行できるかどうかは年齢や健康状態、法律などもあり非常に難しいとのこと。
私はそんなことどうでもいいから落とし前つけさせろと思いましたがね。
実際2人も殺してるんだぞ。
しかもやたらと「車のせいで私は無罪」とほざいてましたよね。
いやいや、百歩譲って車が暴走したとしても運転してたのはお前だろって話です。
どう考えても無罪はないだろって誰もが思っていたと思います。
爺さんだろうと厳罰に処すべきですよ。
刑務所で刑務が出来ないならそのままのたれ死ねって思います。
先日、犯罪者の家族となってしまった登場人物たちが、葛藤しながら受け入れて生きていく著書を拝読しました。
血だけで性格って変わるのですかね。あくまでも個人の見解ですが、幼少期の育て方、周りの大人の様子、環境などに問題があるのでは?
子供は勝手に大きくなるわけではありませんからね〜
あくまでも可能性ですね。
しかも私の意見ではなく、そういう研究結果が発表されただけです。
当然ほとんどの人が親が犯罪者だからといって犯罪者になる事はありません。
仰る通り育った環境や教育が大事ですが、犯罪者が親だと「子供は親の背中を見せて育つ」理論でいくと確かに犯罪者になる可能性が高まるのかもしれません。
個々人として考えてやらないと子供も可哀想ですよね。子供には親ではなく、ちゃんと自分の歩む道が見えていると思います。子供も1人の人間、いつまでも親のものと考えていたら窮屈でしょうね
可哀想ですね。
ただ子供を1人の人間として扱うのは難しいでしょうね。
子供って親が思っている以上にしっかりとしています。
自分が子供の頃を思いだせばよくわかると思うのですが、親になるとまた違うのかもしれませんね。