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ミシェル・カリーナ (アメリカ)
【 1966 ~      】



ミシェル・カリーナはアメリカ・ペンシルベニア州レディングにあるオルブライト大学に通い、19歳の時にジェフリー・カリーナと結婚した。

翌年に息子アンドリューを生むが、アンドリューは脳性麻痺と深刻な発達障害に苦しんだ。

その後、ミシェルは娘エリザベスを生むが、ジェフリーが会社を解雇されてしまい、ミシェルは家族を支える為、看護助手として週70時間以上働いた。

障害を抱える息子、会社を解雇された夫の代わりに大黒柱としての長時間労働、ミシェルの精神は徐々に追い詰められていった。


2000年、アンドリューが病死した。


2010年7月、アメリカ・ペンシルベニア州バークス郡で、ジェフリーとエリザベスが家のクローゼットに遺体があると警察に通報する。

警察が調べると、そこには骨となった5体の乳児の遺体があった。

遺体はクローゼットの中でプラスチック製の浴槽に入れられており、コンクリートで覆われていた。

警察は長年に渡って遺棄されていた事から家族ぐるみでの犯行だと考えるが、ジェフリーと娘は何も知らなかった。

そこで、警察はミシェルに尋問を行う。

しかし、ミシェルも警察に知らないと話した。

警察は遺体の検死を行うと、乳児たちは出生直後に殺害されている事がわかった。

殺害された正確な日時についてはわからなかったが、最も古くて1996年である事が判明した。

また、5人の内、少なくとも3人は同じ父親である事がわかり、残る2人も同じ父親の可能性があるが断定は出来なかった。

死因については窒息やネグレクトによるものとされた。

そして、DNA検査の末、子供たちの母親がミシェルである事が判明する。


同年10月26日、警察はミシェルを逮捕する。

逮捕されたミシェルは子供達をクローゼットに遺棄した事を認めた。

ミシェルは1996年から同僚の男性と不倫を始め、すぐに妊娠した。

ミシェルは同僚の男性にコンドームを使用するよう要求するが拒否されたと話した。

警察は同僚の男性を呼び出そうとするが、公聴会に出席したり証言する事を拒否した。

ミシェルは1996年から2010年までの14年間で5人の子供を殺害してクローゼットに遺棄したが、実はもう1人生んでいた。

それは2003年に生んだ男の子で、この赤ん坊は養子縁組に出されていた。

ミシェルを診察した精神科医は、ミシェルは犯行を認めているが、アルコール依存症であり、出生時に酔っており何が起こったのか完全に思い出せないと説明した。

また、ミシェルは重度のうつ病やその他の精神的問題に苦しんでいると述べた。

裁判で国選弁護人は、ミシェルが子供の頃に深刻な身体的性的虐待を受けていた為、この時の苦痛が現実から逃れる方法を学んだと寛大な処遇を求めた。

夫のジェフリーに「妻が妊娠している事に気付かなかったのか?」と質問すると、
「妻とは18年間性行為はほとんどなく、裸を見ていないので全く気付かなかった」
と述べた。

ただ、2003年に1度だけ妊娠を疑った事があったが娘が否定した為納得したと話した。

ジェフリーは妻の事は今でも愛しており、仮に子供たちの事を知っていれば育てていただろうと証言した。

ミシェルは5人の内、4人は「本質的に死産」である為、遺棄したのは悪い事ではないと述べた。

検事が
「では1人は殺害した事を認めるのか?」
と聞くと、

「そうです」

とミシェルは答えた。

娘エリザベスは、
「母親はいつも親切であり、私をカーニバルや遊園地に連れて行ってくれた」
と話し、母親を愛しており、刑務所の母親を訪問し続けると述べた。


2011年8月4日、ミシェルには懲役20年から40年の不定期刑が言い渡された。



《殺人数》
5人

《犯行期間》
1996年~2010年



∽ 総評 ∽

次々と子供を産み、直後に殺害するというのを繰り返す女性をこれまで何人か紹介してきた。

その全ての件で共通しているのが夫の「気付かなかった」という発言である。

途中で堕胎するわけではなく、しっかりと時期が来て産んでいるのでお腹も十分大きいはずだ。

以前紹介した例では「太っていたから」気付かなかったと言っているが、太ってるのと妊娠は違う。

しかも、1人とかではなく何人もである。

それほど自分の妻の事をまともに見ていないという事なのだろうか。

ただ、このミシェルは長年の不倫相手の子供を生み続けており、自分の夫の子供ではない。

それはあまりに酷く、夫からすれば完全な裏切りであるが、そんな夫は子供の事を知っていれば育てるつもりだっと述べた。

人が良いのか妻を愛しているのかわからないが、家族が不憫でならない。