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ケミ・アデヨラ (イギリス)
【 1987 ~      】



2005年3月19日、イギリス・ロンドン特別区北西部ゴルダーズ・グリーンで、引退した元郵便局員レナード・メンデルが自宅の正面玄関を開けた時、廊下で負傷して横たわる妻のアン (84歳) を見つける。

アンには14ヶ所の刺し傷があり、床一面は血の海であった。

アンはすでに絶命しており、警察が捜査を始めるとアンの体から犯人のDNAを見つける。

そして、それがメンデル夫妻の元隣人、ケミ・アデヨラである事が判明する。

アデヨラはこの時、17歳であったが、すでに窃盗犯として有名であった。

ただ、アデヨラの親は不動産で成功した億万長者として有名だった。

警察はアデヨラが金持ちになる為に高齢者を殺して奪う方法について書かれた18ページに及ぶ文章を見つける。

アデヨラは逮捕され、アン殺害で起訴された。

裁判でアデヨラは自身が書いた文章は小説を書こうとしたと話し、犯行時のアリバイを主張した。

また、アンから見つかったDNAは前日に道路を横断しようとしていたアンを手伝った為だと主張した。

裁判官は
「彼女は冷血で誰かを殺すのがどんな感じか実際に体験したかったのだと思う」
と述べ、更に
「あなたは知的で操作的であり、相手を欺く方法に熟練しています」
と述べた。

アデヨラは窃盗で逮捕された際に殺害の計画を立てており、目的は300万ポンド (約4億5000万円) を稼ぐ事であった。


2006年6月26日、アデヨラは有罪となり最低20年は仮釈放の可能性がない終身刑が言い渡された。

判決を言い渡した裁判官は
「あなたは大衆にとって危険で無慈悲、冷血な殺人犯です」
と述べた。

不動産管理会社を経営するアデヨラの父親は、
「彼女がした事は悪だった」
と語っている。

アデヨラの犯行は裕福な家の娘が残虐な犯行を行ったという事実にイギリス全土が震撼した事件であった。



《殺人数》
1人

《犯行期間》
2005年3月19日



∽ 総評 ∽

アデヨラは17歳で犯行に及んだが、その年齢と少女という事実、また、その残虐性と動機にイギリス全土が震撼した。

アデヨラの父親は不動産で財をなした億万長者であった。

アデヨラがどのように育ったのか詳細はわからないが、おそらく甘やかされて育ったのは間違いないだろう。

以前にも言っているが、何不自由なく甘やかされて育てられるというのは、虐待されて育てられるのと同じくらい危険である。

シリアルキラーの多くは虐待されたり凄惨な家庭で育っている事が多いが、裕福で何不自由なく育った人間にも少なからず存在する。

「ウクライナ21」の『ドニプロペトロウシクの狂人たち』の3人が特に顕著である。


アデヨラは最低20年は仮釈放がない終身刑が言い渡されたが、当時、17歳だった少女にこれ程の判決を下すのはイギリスの司法にしては頑張った方である。

ただ、間違いなく20年で出て来ると思うので、再犯しない事を祈るしかない。