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レオポルド・ナルベイズ (アメリカ)
【 1968 ~ 1998 】



レオポルド・ナルベイズ (1968年3月13日生) は、シャノン・マンと数年間交際していた。


しかし、1988年2月、ナルベイズとシャノンは別れた。

別れた後、シャノンはすぐにリッキー・ムーアと交際を始める。

ナルベイズは別れた後もシャノンを忘れる事が出来ず、また、付き合っている時からムーアと関係を持っていたと思い込む。


同年3月、ナルベイズは鉄パイプとナイフで武装すると、シャノンとムーアに接近した。

そして、ムーアの車の窓を破壊した。


同年4月15日早朝、911にシャノンから連絡が入る。

シャノンは
「私の (前の) ボーイフレンドが私たちを殴った!彼は私の妹を殺した!急いで!急いで!」
と叫んだ。

警察が現場に到着すると、シャノン (17歳) 、姉のジェニファー (19歳) 、妹マーサ (15歳) 、弟のアーネスト (11歳) 全員が刺され死亡していた。

現場は床や壁、天井など至る所に血が飛び散っており、まさに地獄絵図の様相であった。

シャノンは裸で5ヶ所刺され、両腕を折られていた。

ジェニファーは部分的に裸で23ヶ所刺されており、マーサも部分的に裸で9ヶ所刺されていた。

もっとも凄惨だったのはアーネストで、唯一の男として姉たちを守ろうとした結果、63から67ヶ所の刺し傷があった。

その余りの激しさはナイフの一部が折れて体内に残る程であった。

住居の庭で凶器のナイフが見つかり、ナイフには血によって多くの指紋が発見された。

シャノンが殺される間際にオペレーターに発した言葉と、指紋がナルベイズと特定され、その日の内に友人の家で隠れていたナルベイズは逮捕された。

ナルベイズは犯行前にコカインを吸い、ビールを18本飲み、酩酊状態であった。

そして、ナイフを5本持参して犯行に及んだ。


2日後の17日、ナルベイズは犯行を認めたが、きっかけは先にジェニファーに足を刺された事であり、それで「切れた」と主張した。

裁判でナルベイズには死刑が言い渡された。

ナルベイズが死刑となり刑務所に収監されると、犠牲者4人の父親は自らの手でナルベイズを殺す為に庭のホースと椅子を盗み刑務所に入ろうとした。


1998年6月26日、致死量の注射による死刑が執行された。

享年30歳。

ナルベイズは最後の声明を求められたが断った。

薬が注入されると、ナルベイズは少し呻き声を上げ、長い喘ぎ声を発した後、死亡した。

当時、テキサス州の知事であったジョージ・W・ブッシュは、1998年にヘンリー・リー・ルーカスの死刑執行を停止しており、その直後にナルベイズの死刑が執行された為、執行は物議を醸した。



《殺人数》
4人

《犯行期間》
1988年4月15日



∽ 総評 ∽

別れた彼女とその姉弟を殺害したナルベイズだが、その犯行は全員で100ヶ所以上刺すという凄惨で残忍極まりないものだった。

姉弟たちから訳のわからないまま殺されてしまった。

どういう経緯で別れたのかわからないが、シャノンからすればただの別れだと思われるがナルベイズは固執した。

また、シャノンがすぐに別の男性と交際を始めた為、「俺と二股かけやがって」とナルベイズが思ったのかもしれない (実際に二股していたのかもしれないが) 。

ただ、別れた経緯はどうあれ若い男女の恋愛なんてそんなものである。

仮に恋愛における非がシャノンにあったとしても、当然ナルベイズの犯行は許されるものではない (ナルベイズの異常性に気付いてシャノンが別れたのかもしれないが) 。

男の嫉妬ほど惨めなものはないが、よく「女は男に浮気された場合、浮気相手を憎むが、男は女に浮気された場合、浮気した女を憎む」と言われる。

今回はまさにそうなっているが、姉弟皆殺しにするのはあまりに異常過ぎる。

ナイフを5本持参している所をみると初めから家族を全員殺すつもりで間違いない。

子供たちの父親は自らナルベイズを殺害する為にわざと犯罪を犯して刑務所に入ろうとした。

実際に刑務所に入ったのかは詳細がないが、死刑判決だけでは納得のいかない当然の感情であり、出来れば父親に復讐させて上げたかった (その場合当然父親は無罪) 。

ナルベイズの執行はかのヘンリー・ルーカスの執行が中止された事で「何故ナルベイズは執行したのか」と物議を醸したが、当然の執行である。

ブッシュが何故ルーカスの執行を延期したのか謎だが、ブッシュは在任中、執行可能な153人中、152人の執行を行った死刑推進派なのでルーカスの執行中止が異例である事が伺える。