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ジュリア・ターナー (アメリカ)
【 1968 ~ 2010 】



ジュリア・リン・ターナーは、1968年7月13日、アメリカ・ジョージア州マリエッタで生まれた。

ジュリアは生まれた直後に母親に見捨てられ、その為、ウォマック家に養子として引き取られた。

ジュリアが5歳の時、両親が離婚し、ジュリアの親権はヘレンが勝ち取った。

離婚後、間もなくヘレンはグレゴリーという男性と再婚するが、ジュリアはこの継父と上手くいかなかった。

10代の頃、薬物乱用により中毒となり、その為、アトランタのクリニックに入院する事となった。

ジュリアは警察官になろうしたが心理的評価で落ちてしまい、その後、ジョージア州コブ郡で911の発車係として働き始めた。


1991年、ジュリアはコブ郡の警察官モーリス・グレン・ターナーと出会い、交際する事となる。


1992年8月、ジュリアはモーリスと結婚するがモーリスは警察官を辞め、ガソリンスタンで働き始める。

しかし、結婚直後からジュリアが収入以上に散財した為、結婚生活は困難を極めた。

また、夫婦は別の寝室で寝ており、関係はすでに冷めていた。

同じ頃、ジュリアはフォーサイス郡の消防士ランディ・トンプソンと不倫を始める。


モーリスはジュリアの不倫に気付かなかったが、1995年までに離婚を申請し引っ越しを計画する。


しかし、同年3月2日にモーリスはインフルエンザに似た症状を訴え病院に向かった。

治療により快方に向かうと家に戻った。


翌日の3日、ジュリアが家に帰るとベッドで死んでいるモーリス (31歳) を発見する。

モーリスは不整脈による自然死と判断され、ジュリアはモーリスの死と年金により15万3000ドル (約1700万円) を手にする。


同年3月4日、トンプソンと一緒に引っ越し生活を始めると、手にしたお金で家を購入する。


1996年1月30日、ジュリアは娘を生んだ。

しかし、2000年までに2人の関係は悪化していった。


トンプソンは家を去りアパートで生活を始めるが、2001年1月22日、トンプソン (32歳) がアパートで死んでいるのを発見される。

トンプソンもモーリス同様インフルエンザに似た症状を訴え、気分が悪く胃の痛みと絶え間ない嘔吐により救急治療室に行った。

発見される前日に治療が終わりアパートに戻ったトンプソンに、ジュリアは「Jell-O (アメリカ人では知らない人はいないゼリー菓子) 」を振る舞い、翌日に死亡した。

死因はモーリスと同じ不整脈とされ、トンプソンには20万ドル (約2200万円) の生命保険が掛けられていたが契約が失効していた為、ジュリアは3万6000ドル (約400万円) しか手に入らなかった。


トンプソンの死後、間もなく警察はモーリスとトンプソンがほぼ同じような状況で死亡した事がわかり、2001年6月22日、モーリスの死について調査を開始する。

そして、トンプソンの血液検査で不凍液に使用されるエチレングリコールが見つかる。

また、ジュリアが動物保護施設を訪れ、野良動物を殺す方法について尋ねていた事がわかった。

その後、モーリスの遺体を掘り起こし、腎臓からトンプソン同様エチレングリコールが見つかる。


2002年11月1日、ジュリアは逮捕され、モーリス殺害で起訴された。


2004年2月2日、ジュリアの裁判が始まり、マリエッタでは公平な陪審員を配置する事が出来なかった為、裁判はヒューストンに移された。


同年5月14日、ジュリアはモーリス殺害で有罪判決が下された。


2007年3月24日、ジュリアはトンプソン殺害で有罪判決が下され、3日後の27日、仮釈放の可能性がない終身刑が言い渡された。


2010年8月30日、ジュリアが独房で倒れているのを発見され、蘇生を試みるも40分後、死亡が確認された。

享年42歳。

死因は自殺とされ、処方薬の過剰摂取によるものとされた。

このジュリアの事件は多くのテレビ番組で扱われ、2007年、「Forensic Files (暴力犯罪、不思議な事故等を法医学の観点から明らかにするドキュメンタリー番組) 」の「Cold Hearted (冷たい心) 」というエピソードで放映された。

また、殺人で告発された女性を扱う番組「Snapped」や、女性が犯した犯罪に焦点をあてる「Deadly Woman」等、様々なメディアで紹介されている。



《殺人数》
2人

《犯行期間》
1995年3月3日、2001年1月22日



∽ 総評 ∽

気に入らない夫やボーイフレンドを毒殺したジュリアだが、理由は保険金目当てであった。

金銭を目的とした殺人は女性の動機としては怨恨と並び最も多い。

ただ、ジュリアの場合、最初から保険金目当てにパートナーと一緒になったのかはわからない。

夫婦生活が上手くいかなくなり、別れるついでに保険金をいただこうと犯行に及んでいるように思われる。

だが、そうだとしたら余計に恐ろしい。

ジュリアは最後、薬の過剰摂取により自殺したが、勘違いしてはいけないのは良心の呵責などではないという事だ。

本人にとって刑務所での生活は生きていても何の意味もない為、自殺したに過ぎない。

ただ、このまま死ぬまで刑務所で税金を使われるよりはさっさと自殺してくれたのは非常に良かったと思う。