
ラエルテス・オルピネーリ (ブラジル)
【 1952 ~ 2013 】
ラエルテス・パトロシニオ・オルピネーリは、1952年、ブラジル・サン・パウロ州アララスで生まれた。
オルピネーリは9人兄弟の7番目であった。
オルピネーリは攻撃的な性格で、兄弟や隣人、特に母親に向けられた。
それはテーブルの足に縛り付けて暴力を振るうという凄惨なものであった。
思春期を迎えるとアルコールに夢中になり、アルコール依存症となった。
オルピネーリは精神科の診察を受けるようになり、入院する事となった。
1990年1月17日、サン・パウロ州リオクラロのサンタマリア地区でオルピネーリは、オズマリア・ペレイラ・バルボサ (10歳♀) と一緒にいた従兄弟のホセ・フェルナンド・デ・オリヴェイラ (9歳♂) を誘拐する。
そして、サトウキビ畑に連れ込むとまずオズマリアを強姦し、殴って殺害した。
その後、オリヴェイラも殴って殺害した。
2人の遺体は同年9月に発見された。
1996年8月28日、アライン・クリスティーナ・ドス・サントス・シケイラ (♀) が、リオクラロで失踪する。
シケイラは自転車に乗る男性と一緒にいる所を最後に確認されていた。
後にオルピネーリがシケイラ殺害を告白するが、結局、シケイラの遺体は見つからなかった。
1998年5月26日、サン・パウロ州モンテ・アウトで、エドソン・シルヴァ・デ・カルバリョ (11歳♂) が行方不明となる。
そして、倒壊した廃屋でカルバリョの遺体が発見された。
後にオルピネーリはカルバリョ殺害を認め、強姦しようとするが出来なかった為、怒り殴り殺したと述べた。
同年12月、リオクラロ警察は容疑者の男性を拘束した。
この男性は2人の未成年者を襲っているのを目撃された為、逮捕されたのだった。
事件は解決したかに思われたが、すぐに犯人ではない事がわかった。
1999年4月25日夜、サン・パウロ州ピラスヌンガで、オルピネーリはクリスレイン・ドス・サントス・バルボサ (3歳♀) を誘拐する。
オルピネーリは母親が家を出た隙を突き家の中に侵入すると、居間のソファーで寝ていたクリスレインを連れ去った。
クリスレインはオルピネーリによる犠牲者の中で最年少であった。
また、これまでの犯行と異なり家に侵入して誘拐している事から別の人物による犯行だと思われた。
同年11月21日、サン・パウロ州フランカで、オルピネーリはジェシカ・アルベス・マルティンス (9歳♀) を誘拐する。
そして、首を絞めて殺害した後、遺体を捨てた。
遺体は2日後に見つかった。
2000年1月10日夜、オルピネーリはサンパウロ州イトゥの貧困層やホームレスが滞在する地域に登録し潜伏していた。
しかし、目撃者により作られたスケッチによりオルピネーリは逮捕された。
オルピネーリは犯行に赤い自転車を使用した為、『The Bicycle Maniac (自転車の狂人) 』と呼ばれた。
オルピネーリは新たな都市に来ると周辺地域をよく下調べし、そしてターゲットを物色した。
そして、ターゲットの子供を決めると、その行動を把握し襲った。
また、時にはその両親に接近し友人となり、子供を安心させて襲った。
オルピネーリは子供を連れ去る際、キャンディー等のお菓子で誘惑した。
犠牲者は全て中流階級の子供で、年齢は3歳から11歳であった。
オルピネーリは怒りに取り憑かれ、暴力的に攻撃し、拷問し、強姦し最終的に首を絞めて殺害した。
オルピネーリは遺体を埋めたが、部分的に露出させた。
また、殺害した犠牲者の一部の血を飲んだと主張した。
2001年、カルバリョ、クリスレイン、マルティンス殺害で禁錮62年が言い渡された。
2008年、バルボサ、オリヴェイラ殺害で禁錮38年が追加され、合計100年となった。
オルピネーリによる犠牲者は6人だが、10人の殺害は確実とされた。
ただ、オルピネーリ本人は
「100人を超えた後は数えなくなった」
と100人以上の殺人を告白している。
2013年1月3日、サンパウロ刑務所からイアラス刑務所に移送されたオルピネーリは、死亡しているのを刑務所の警備員によって発見された。
オルピネーリには糖尿病と高血圧の病歴があり、それらが要因とされた。
享年60歳。
《殺人数》
10人 (本人は100人以上と告白)
《犯行期間》
1990年1月17日~1999年11月21日
∽ 総評 ∽
『The Bicycle Maniac』または『The Rio Claro Monster (リオクラロの怪物) 』と呼ばれ、子供ばかりを標的としたオルピネーリ。
強姦、拷問、小児性愛、血飲という凶悪な犯行の限りを尽くした鬼畜である。
子供といっても下は3歳という幼さであり、しかも、男女関係ないという非情振りであった。
オルピネーリは子供を誘拐する際は慎重に行動し、しかも、親と友人となって安心させたりといった狡猾で計画的であった。
オルピネーリは子供の頃から暴力的で、それは親や兄弟に向けられたが、子供の時にはすでに手のつけられない人間となっていた。
病気でおそらく苦しんで死んでくれたから良かったものの、禁錮100年など全くの無意味である。
オルピネーリは100人以上の子供を殺害したと述べたが、犯行期間や犯行の内容を見る限り、あながち嘘だと言い切れない恐ろしさがある。
コメント
コメント一覧 (17)
もし100年の懲役だったとしても1人あたり10年、100人殺してたら1人あたり1年って甘すぎますね。
生まれながらの異常者であることが確定しているなら死刑でいい。
死刑廃止がいかに被害者を無視しているかよくわかりますね。
甘過ぎますが死刑のないブラジルからこれが限界でしょう。
死刑のデメリットって何一つないのに廃止する意味がわかりませんね。
トルコなら懲役100年超えは確定ですね
日本、米国、中国、北朝鮮なら 死刑になってますね…
日本も米国式の司法を導入して欲しいですね
(第一級殺人、第二級殺人、終身刑、懲役100年以上、電気椅子の処刑、薬物処刑、未成年でも終身刑・死刑 など)
犯罪大国のブラジルに死刑がないって絶望しか感じないですね。
卑劣卑怯さは、言うまても無く生きている価値なんぞ皆無でしょう。
ブラジルの刑務所は、収監率が800%前後もあり、その殆んどの囚人はギャングやマフィア、カルテルの構成員です。
彼等はテリトリー意識が高く、その事で敵対組織の構成員との揉め事で暴動に発展します。
それらの構成員達にリンチにでも遭って、死亡させられたのだと信じたいですね。
囚人に囚人を処刑させれば、刑務官の心理的負担は無くなるのでは?
800てもう機能してないでしょう。
だから暴動とか平気で起こるんですよ。
何故、そんなに異常な数値なのか。
理由は至極簡単、死刑がないからです。
死刑があってどんどん処刑していれば100%保てるでしょう。
何故犯罪大国は死刑を廃止してしまうんでしょうね?こういった腐れ外道に下されるべき判決は死刑以外にないでしょうに。
コイツは勝手におっ死んだからまだいいですがこんな連中を生かすのは税金の無駄遣い以外の何物でもないでしょうにね。
こんな鬼畜生かしておく理由なんて皆無ですよ。
犯罪が多いのに死刑がないってもう支離滅裂ですよホント。
全くですよ。こんな鬼畜どもに好き勝手させるブラジル司法はもう罪としか思えませんよ。
もし100人以上の犠牲者がいるなら、
恐らくブラジルには発覚していない事件も数え切れないくらいあり、
コイツすら「氷山の一角」だと考えると戦慄が走りますね。
それでもブラジルでは禁固(拘留+懲役)30年までしか課せられないのですから驚きです。
失礼ながら、最も不幸な国の一つと言えるでしょう。
そうですね。
正直、犯罪大国のブラジルならこんな鬼畜ですら氷山の一角でしょうね。
でなければこのブラジルもヨーロッパ諸国も韓国もその他諸々いつまでも犯罪大国のまま。国民と被害者たち、遺族の方々をいつまでも理不尽に踏みにじる存在から抜け出すことなど出来ませんよ。
司法の堕落と国の衰退は比例しているように思いますね。
国民1人の命なんてお偉いさんからしてみればどうだっていいですからね。
それでも死刑にできない場合はせめて終身刑には。
だけど残念。ブラジルには死刑はもちろん終身刑も廃止。
それどころか、懲役30年が精々。
最後は勝手に死んでいますが、囚人に凄惨に暴行を受けて死んでいると思いましょう。
死刑も終身刑もないなら刑務所での1年以内での死亡率をもっと上げさせるべき。
死刑しかあり得ない犯行ですよ。
こんな鬼畜を死刑にしないブラジルという国はもう終わってますね。
確かにこういう国こそああいう大統領が必要ですね。