
アイラ・バーンスタイン (アメリカ)
【 1976 ~ 】

ケリー・グリベルク (アメリカ)
【 1983 ~ 】
アイラ・バーンスタインは、将来の妻となるスーザンと1990年代にアメリカ・ペンシルベニア州で出会った。
バーンスタインは医学を目指し、足病学の博士号を取得した。
2002年、バーンスタインはスーザンと結婚し、ニューヨーク州ロックランド郡に住み始めた。
結婚当初は幸せな家庭で、2人の娘と1人の息子の3人の子供に恵まれた。
バーンスタインは足病の医者として、スーザンはベビーシッターとして働いて家計を支えた。
バーンスタインの仕事が軌道に乗ると、不動産に投資し多くの物件を購入した。
バーンスタインのクライアントには警察官を多く含み、また、夫妻には軍隊の友人も多くいた。
しかし、結婚して10年が経過した2012年頃から夫婦仲は悪くなっていき、絶えず言い争うようになる。
スーザンは結婚生活がバーンスタインの家庭内暴力でダメになったと語り、
「私は彼に日常的に脅迫等の心理的虐待を受けた」
と話した。
結婚生活が破綻した頃、バーンスタインは患者としてやって来たケリー・マイズナー・グリベルクと出会う。
グリベルクは21歳の時に超正統派ユダヤ教サトマール派に加わり、結婚し、27歳になるまでに3人の子供を産んだ。
グリベルクは離婚し、3人の息子の親権を求めた。
グリベルクは夫による虐待を主張するが、夫はグリベルクが19歳の男性と不貞行為にあると述べた。
結局、グリベルクは2014年に親権争いに敗れてしまう。
また、同じ年にスーザンがバーンスタインに対して離婚を申請する。
しかし、このスーザンとの離婚調停は泥沼の様相を呈していく。
2016年、バーンスタインが賃貸物件の4つをスーザンに譲渡する事を認めた為、スーザンは一時訴訟を停止する。
だが、バーンスタインは同じ年にとある女性の足の手術を行うが、術後、痛みが残り我慢出来ないと主張しバーンスタインを訴えた。
その後、裁判所はバーンスタインに77万5000ドル (約8000万円) 支払うよう命じた。
また、2015年にも別の元患者が杜撰な処置により足が不自由になってしまい、140万ドル (約1億5000万円) の損害賠償を命じられていた。
更にバーンスタインは保険金詐欺を疑われ調査されていた。
似たような境遇にあったバーンスタインとグリベルクは互いに惹かれ合い、交際する事となる。
2016年春、グリベルクは離婚中に話し相手になってくれていた高級車ディーラー、マーケンシー・ルイサントが闇組織と繋がっていると考え、バーンスタインの元妻スーザンを殺すのを手伝ってくれるよう頼んだ。
そして、ルイサントにスーザンの写真を渡し、連れ出すよう話した。
しかし、ルイサントはそのまま警察に行き全てを話した。
警察はルイサントと協力し、車に隠しカメラを設置するとグリベルクと接触した。
グリベルクは
「事故のように見せて殺して」
とルイサントに告げ、
「彼は精神的に追い詰められ食べる事も眠る事も出来ない。今後、子供たちに母親なしでいるのは感情的に難しい決定だ。だから彼は自分でやらなければならない事を知っているがそれは彼を殺しているようなものだ」
と話した。
グリベルクは交渉の末、20万ドル (約2000万円) から10万ドル (約1000万円) に変更となった。
そして、最終的にバーンスタインはルイサントと直接会うと主張した。
最後にグリベルクは、
「出来るだけ早く殺して」
と付け加えた。
この録音を聞いた警察はバーンスタインも陰謀に関与していると考えた。
バーンスタインを尋問すると、グリベルクがそんな事を計画していた事についてショックだと述べた。
しかし、捜査を進めるにつれ、バーンスタインがルイサントを呼び出していた事がわかった。
バーンスタインはグリベルクの事を「友人」と呼び、グリベルクは「上司」と呼んだ。
2人は互いの関係性を否定した。
また、バーンスタインはグリベルクを仲介人としてルイサントに2人の保険調査員殺害を依頼していた。
実はその調査員はバーンスタインの保険詐欺を調査しようとしていた。
同年3月2日夜、警察はバーンスタインを逮捕され、4件の陰謀等で起訴された。
同年9月28日、グリベルクは3件の陰謀を認め、バーンスタインは数ヶ月後に司法取引を行い2件の陰謀を認めた。
しかし、保険詐欺に違法な医療行為などでも有罪判決が下された。
裁判官は判決を言い渡す前に、グリベルクに対し、
「あなたは冷たく無情だった」
と非難した。
2017年5月17日、バーンスタインには最低5年は仮釈放の可能性がない懲役15年が、グリベルクには最低4年は仮釈放の可能性がない懲役12年が言い渡された。
バーンスタインは判決を不服として控訴するが、2018年4月、控訴は棄却された。
元妻スーザンは陰謀で有罪判決を受けた者への厳罰を求める運動を行った。
最後に元妻スーザンがバーンスタインについて言った発言で終わりたいと思います。
「彼は悪だ」
《犯行期間》
2016年春
∽ 総評 ∽
恋人と結託し、元妻の殺害を依頼したバーンスタインとグリベルク。
殺害を依頼する者は少なくないが、その対象は大抵が妻や夫である。
動機としては新たな相手と一緒になりたいとか、保険金目的とか、ただの怨恨とかである。
この事件はバーンスタインの元妻への犯行であり、親権や財産のほとんどを奪われた、もしくは奪われそうになった事で行われた。
とても許し難いが、こういった異常者を追い詰めるとこのような凶行に及ぶ事がわかる事件である。
判決は非常に軽いように思えるが、これは犠牲者が出ていない陰謀の段階で終わったからである。
ただ、ルイサントが警察に知らせなければ普通に殺人が行われた。
そう考えるとあまりに軽い刑に思う。
何はともあれ殺されなかったのがせめてもの救いである。
コメント
コメント一覧 (12)
昨日の場合は凶悪犯罪者として出来上がってるし、もう子供だという理由も通じないけど、復しゅうで同情できる点も大いにある点を考えると終身刑にはすべきと思いました
今日の場合は最低限終身刑にはすべき犯行だと思いますが、できれば死刑にすべきと思います。
医療ミスと身勝手な理屈の殺人未遂だし。
そうですね。
昨日の場合は子供といえど殺人であり、今回の委託で実際に殺害されてないのがこの結果になったのでしょう。
正直、昨日の事件より今日の方が悪質で同情の余地はないですね。
コロナで失業したとかで、不動産会社に勤務する女性を刺し、
金を奪おうとした鬼畜がいましたが、死刑が無理なら、
せめて無期懲役になって貰いたいものです。
(重くても懲役20~25年程度だと思いますが。)
苦しいのは皆だし、犯行を正当化していい理由にはなりません。
やはり実際に犠牲者が出てないのがこの判決になったのでしょう。
やはりコロナの影響が出て来てますね。
これからもっと出ますよ。
正直20~25年はないですね。
重くて10年程度だと思います。
己の所業が災禍を招いているだけなのに、元・妻の生命を奪う事で帳消しにしようとする精神構造は凶悪クソムシそのものです。
今更では、ありますが宗教は道を誤った人間には全く効力を発揮しません。
宗教が司法に対して、死刑廃止を唱えるのが烏滸がましいか分かる事案でした。
結果が全てという事でしょう。
結局犠牲に遭っていないというのが判決に繋がっています。
確かに実際に殺害されたのと未遂とでは同じ罪というのは無理がありますが、ほぼ同じといえる程の罪の重さです。
宗教を持ち出して死刑の廃止を唱えるというのは絶対許されません。
宗教というのは信仰する人間たちが内々で勝手に盛り上がればいいだけで外に何一つ発っしてはいけないのです。
こんなクズ野郎に入れ込んで言いなりになってるグリベルクも理解出来ないですね残される子供が可愛そうだとかどの口が言ってんのかな。
結局犠牲者がいないため軽い罪ですが本物の殺し屋に依頼でもされていたら元妻と保険調査員以外の人間も標的にされていたと思います。
なかなかのクズっぷりですね。
最初の頃は夢や才能もあり魅力的にみえたのでしょう。
仰る通り本物のヒットマンなら間違いなく殺されてましたね。
ただし、今日のバカ2匹は悪質さ加減などを考えても死刑1択です!
宗教や思想が理由に厚かましく死刑廃止を唱える様は非常におこがましい!
思想信条うんぬんの前に遺族の気持ちを考えればおのずと望んでいることは解ると思うのですが?
その通りですね。
昨日の少年と違って同情の余地は1ミリもありません。
遺族の事は何も考えないですからね。
こういったケースで犯行に使われた金ってどうなるか気になりますね。犯人たちには返さないで全額被害者のものになって欲しいです。
凄いですね。
もう何も失う物はないとでも言いたげな暴走を行いますね。
確かにこういう時のお金って気になりますね。
アメリカなら全額被害者とかあり得そうですけど日本では絶対にないですね。