
ジョン・ニクソン (アメリカ)
【 1928 ~ 2005 】
ジョン・B・ニクソン (1928年4月1日生) と母親は、父親から身体的に虐待を受けていた。
ジョンは軍に入隊するが、父親が母親を見捨てた後、除隊した。
1958年、ジョンはテキサス州で強姦で逮捕され、有罪判決を受けた。
1985年1月22日、ジョンは息子のヘンリー、ギルバート・へメネスと共に、アメリカ・ミシシッピ州ランキン郡にあるトーマスとバージニアのタッカー夫妻の家に向かった。
家に入ると同時にジョンは22口径の銃を引き抜き、
「私たちは何かを持ってきた」
と夫妻に話した。
トーマスはジョンたちが何故家に来たのかすぐに気付く。
実はトーマスは妻のバージニアと6ヶ月前に結婚したばかりだったが、バージニアは元々エルスター・ジョセフ・ポンチューという男性と結婚していた。
しかし、バージニアはトーマスと結婚する3ヶ月前に離婚していた。
エルスターからしてみれば、離婚後わずか3ヶ月で再婚というのは結婚中に不倫していたに違いないと離婚後に怒りを露にしていたからだった。
その為、ジョンたちがエルスターに雇われたと考えたのだった。
トーマスはジョンにお金を渡すから助けてくれと命乞いをする。
だが、ジョンは、
「お金はいらない。すでに取引は成立している」
と話した。
ヘンリーかへメネスどちらかがトーマスを撃つが、致命傷には至らず、その場を逃走してすぐ近くにある職場に向かう。
そして、会社にいた同僚に助けを求め、家にいる妻を助けてくれと頼んだ。
ジョンは仲間から銃を取り上げ、バージニアの耳からたった1インチ (約2.5cm) 離れた後ろから撃った。
バージニアを撃った後、ジョンらは逃走した。
トーマスの同僚が家に駆けつけバージニアを発見するとすぐに病院に搬送された。
しかし、バージニアは懸命な治療のかいなく翌日に死亡した。
トーマスの証言によりジョンらは逮捕された。
ジョンを診察した精神科医ジェラルド・オブライエンは、受動的攻撃性人格障害に苦しんでいると診断した。
その為、ジョンが殺人の善悪を理解出来ず、止める事が出来なかったと判断した。
ジョンの裁判が始まるが、弁護士はジョンが過去に2度人の命を救った事を挙げ (飛行機事故で燃え盛る飛行機の中から、もう1つは灌漑溝で溺れた男の子) 、情状酌量を求めた。
1986年4月2日、3日間の裁判の結果、ジョンは殺人に殺人未遂、脅迫などで有罪判決となり、死刑が言い渡された。
ジョンらを雇ったエルスターには終身刑が言い渡された。
また、息子のヘンリーやへメネスも有罪判決を受けた。
ジョンは連邦裁判所に控訴したが、結局、判決が覆る事はなかった。
ジョンの死刑執行日が決定するが、弁護士はジョンがすでに77歳であり、すでに危険な存在ではないと述べ、残りの人生を19年間過ごした刑務所で生き抜く事が可能だと主張した。
しかし、2005年12月10日、ミシシッピ州知事ヘイリー・バーバーはジョンへの死刑執行を支持し、
「この事件の正義が20年以上遅れている。この長さ執行の遅延は死刑の抑止効果を大幅に減少させる」
と述べた。
同年12月14日午後6時25分、ミシシッピ州立刑務所で致死量の注射による死刑が執行された。
享年77歳。
ジョンのスペシャル・ミールは、バターで炒めたTボーンステーキ、アスパラガス、ポテトとサワークリーム、桃のパイ、バニラアイスクリーム、甜茶であった。
刑務所の職員によると、ジョンは執行日の朝、非常に明るく振る舞っていたが、処刑の時間が近付いた午後4時頃になると何も喋らず暗くなったという。
また、ジョンはガーニー (車輪付き担架) に縛り付けられる時、
「私はバージニア・タッカーを殺していません。それは私だけが知っている。犯人は私のスペイン人の友人でありジャクソン出身の男性です」
と述べている。
ジョンへの死刑執行は2005年、アメリカ全体の60人目であり、ミシシッピ州としては1人目であったが、ミシシッピ州は2005年はジョンのみであった。
また、1976年に死刑が復活して以降、アメリカ全体で1004人目であり、ミシシッピ州としては7人目であった。
ジョンは死刑が執行された時、77歳8ヶ月と13日であったが、これは1916年4月21日にバージニア州で処刑されたジョン・リー (83歳) 以来の最高齢であった。
死刑が復活して以降では最高齢であったが、2018年4月19日に処刑されたウォルター・ムーディーによって更新されている。
《殺人数》
1人 (他1人負傷)
《犯行期間》
1985年1月22日
∽ 総評 ∽
見知らぬ女性を殺害したジョン。
ジョンは殺害を依頼されて行動を起こしたが、どのような関係でしかも暗殺者を生業としていたのかわからない。
ジョンは事件前までは父親に虐待され、軍に入隊して除隊し、その後、30歳の時に強姦して逮捕されたという事しか情報がない。
また、犯行時に息子を同伴させているが、いつ生まれたのか結婚しているのか詳細がなくわからない。
ただ、頼まれたからといってこれだけの残忍な犯行を平然と行え、しかも、息子を犯行に連れて行く異常さを考えればすでにジョンは危険で恐ろしい人間に仕上がっているのは間違いない。
ジョンはアメリカで死刑が復活して以降、最高齢での処刑となったが、死刑判決から執行まで20年程であった。
執行まで時間が掛かってしまい一時最高齢の記録を作ってしまったが、アメリカでも近年は犯罪者の年齢が上がっており、死刑判決を言い渡される年齢は年々上がっている (記録が次々と更新されている) 。
その為、前述したムーディーの執行のように今後ももっと高齢での執行が増えていくと思われる。
死刑を支持した知事バーバーは本当に素晴らしく、執行理由について述べた発言は死刑をよく理解した金言といえる。
高齢だから執行が少ない州だからと死刑回避を唱える偽善者たちに、このバーバーの爪の垢を煎じて飲ませたいくらいである。
コメント
コメント一覧 (12)
残忍だうんぬん、抑止力にはならないうんぬんの前に処刑を見送ると言うのは完全に責任放棄でしょう。
完全に解決できないかもしれませんが、処刑されたと言う事実を聞いただけでも気持ちを切り替えようと思う人もある程度の数いると思うのです。
性犯罪と利己的な殺人は命でしか償えないのです。
死刑判決を下したのならその知事が在任中に処刑にサインすべきです。
そうしてないで次の知事に回すというのは責任転嫁の何者でもありません。
命を命で償えないというのは冷静に考えると理不尽ですよ。
しかも、利己的に奪ったにも拘わらずそれすら出来ないというのは悲し過ぎます。
「危険は無い」とか「安全に刑務所内で暮らせる」とか・・・・・・馬鹿なんじゃないでしょうか?
なんで、こんな凶悪クソムシの老後を安泰に迎えさせようとする思考は最早、狂っているとしか思えません。
無事に執行されたので良かったです。
結局、自分とは関係ないからでしょうね。
自分の子供とか親が同じように殺されてもそう言えるのか。
やはり終身刑の囚人にどれ程の税金が投入されているか明確に公表すべきですね。
そして、その使われた税金を還元すると決めたら誰1人厳罰に反対しないでしょう。
弁護士はこんな殺し屋かもしれないような奴を危険がないとか言ってるんですね?一番の危険人物はこの弁護士ですね。
これだけまともでないと当然あるでしょうね。
年齢を考慮したのでしょう。
もう安全だ、無害たと主張したいのでしょうけど、そんな年齢まで処刑しないからですよ。
弁護士って本当に因果な商売だと思わされますね。
あほか?
性犯罪の前科もあり、殺しが仕事の人間に裁判いるんですかね。
とにかく、知事のご英断は頭が下がりますね。
今回の知事は素晴らしいですね。
このような人格者が他の州でも知事にいて欲しいものです。
ランディ・ワシントンという35歳の男は2人以上を殺害。
その他の窃盗事件などでも裁判にかけられていましたが、あろうことかワシントンは弁護士をぶん殴ったようです。
幸いなことにすぐ取り押さえられました。
しかも、ぶん殴った動機も思い通りならなかったうんぬんといったふざけた理屈だったようです
掲載してほしいです。
それはなかなかのクソムシですね。
調べてみます。
自分の希望通りのメニューですからね、美味しいと思います。
ただ私たち日本人がスペシャルミールを今食べても味付けなどで美味しいと感じないかもしれませんね。