_20190515_063533
ポール・ブガージック (アメリカ)
【 1980 ~      】



2011年、アメリカ・コロラド州イングルウッドで、ジュリー・ヘンソン (♀) は職場で椅子に座ろうとした所、同僚に椅子を引かれ転ぶと頭を打った。

その後、頭痛を訴えたヘンソンは、次第にその痛みが強くなり、病院へ向かった。

すると、脳が腫れており嚢胞が見つかった為、緊急手術が行われた。

だが、すでに手遅れであり、ヘンソンは脳死状態となってしまった。

手術をした医師は、
「滅多に起こらない事だが100万分の1で起こる可能性がある」
と説明した。

ヘンソンは常に誰かの世話を受けなければならず、両親がみる事となった。

その後、両親の必死の看病により、ヘンソンの症状は少しずつだが回復の兆しが見え始めた。

そこで、ヘンソンの両親は自分達がみていない時の為と、回復する瞬間をいつでも記録出来るように小型の目立たないビデオカメラを設置した。

そして、両親が録画した映像を確認すると、そこには衝撃的な映像が記録されていた。

それは両親も知る信頼する看護助手ポール・ブガージックがヘンソンを複数回に渡って強姦している映像であった。

ヘンソンの両親はすぐに警察に知らせ、捜査の末、ブガージックは逮捕された。

ヘンソンの母親は映像を見た時、あまりの出来事に信じられなかったと話し、父親は
「彼女は闘う事さえ出来なかった。彼女は何も言う事が出来なかった」
と話し、更に
「私達がカメラを設置していなかったら彼はやり続けただろう」
と語った。

また、母親は
「彼の行為は娘の回復を1年は遅らせた」
と話し、父親は
「私たちは彼女が回復する事を願っている」
と最後に話した。


2014年9月12日、ブガージックはチェリー・ヒルズ・ケアセンターでの誘拐と強姦で有罪判決が下され、懲役15年と5年間の保護観察が言い渡された。



《犯行期間》
2011年



∽ 総評 ∽

相手が全く身動き出来ないのをいい事に何度も強姦したブガージック。

ブガージックがそれまでどのような人生を送ってきたのかわからないが、両親にとってはとても信頼出来る看護助手であったらしい。

被害者は脳死状態であり、抵抗出来ない事は看護助手のブガージックはもちろん理解していた。

そんな相手を何度も強姦するというのは何より非情である。

ただ、そういった人間を強姦する事に異様な興奮を覚える異常性を備えているのかもしれない。

私も子供の頃、座ろうとした椅子を引かれて転んだ事があるが、打ち所が悪ければ彼女のようになっていた可能性があったと考えると非常に恐ろしい。

ブガージックは懲役15年を言い渡されたが、アメリカであればこれが通常の強姦ならそんな軽い罪にならない。

被害者が脳死だったから罪が軽くなったのだとしたら司法はあまりに国民をなめているといえよう。