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カロリーナ・チェラー (カザフスタン)
【2001 ~     】



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クリスティーナ・エドキモワ (カザフスタン)
【2001 ~     】



2013年6月3日、カザフスタン・カラガンダにある湖で、アニー・トカチェンコ (9歳♀) の遺体が発見される。

トカチェンコの遺体を検視すると、死因は溺死である事がわかった。

ただ、死因は溺死であったが、遺体には激しい暴行の痕がみられた。

そして、犯人はすぐに逮捕される。

しかし、その犯人に警察当局はもちろん世間は騒然となる。

犯人はカロリーナ・チェラーとクリスティーナ・エドキモワというまだ11歳の少女であった。


同年6月26日、裁判が行われると、事件の詳細について2人は話し始めた。

2人はトカチェンコに電話し、湖に呼び出した。

トカチェンコが湖に着くと、そこにはチェラーとエドキモワ以外にアレクサンドラ (10歳♀) とサシャ (10歳♀) という女の子がおり、全部で4人いた。

そして、エドキモワはトカチェンコの着ていた白いセーターを脱がせ、トカチェンコの首に巻いた。

チェラーとエドキモワは首に巻かれたセーターを引っ張りトカチェンコを引き摺った。

その後、湖の水をトカチェンコに浴びせ、髪を引き裂き殴って腹部を蹴った。

その姿を見てチェラーとエドキモワは笑った。

サシャはトカチェンコを切る為の鋭いガラスの破片を探したが見つからず、尖った木の棒を見つけエドキモワに渡し、それでトカチェンコを刺した。

エドキモワはすぐ傍に広がる沼地にトカチェンコを沈めようと提案する。

すると、トカチェンコが
「私を溺れさせないで。私はまだ生きたい」
と言ったので、そのままトカチェンコを放置してその場を去った。

その時、サシャはトカチェンコを2度踏みつけた。

サシャはトカチェンコの脈を触り、すでに死んでいたと述べた。

殺害動機だが、1年前に貸したサシャの人形をトカチェンコが返さなかった事だとされた。

チェラーとエドキモワは1年間特別施設に収容される事となり、サシャは警察のデータに登録される事となった (アレクサンドラとサシャも殺人の容疑をかけられたが10歳だった為、起訴される事はなかった) 。

また、2人の両親には3万4000テンゲ (約1万円) の罰金が命じられた。

エドキモワの母親エレナは法廷で
「私は謝罪したい。もちろん受け入れてもらえるとは思いませんが、それでも謝りたい」
と述べた。



《殺人数》
1人

《犯行期間》
2013年6月2日



∽ 総評 ∽

わずか9歳の少女が11歳の少女らによって殺害された事件。

子供による犯罪というのはこれまで何人も紹介してきた通り珍しいという事はない。

ただ、通常、子供による殺人は、相手が赤子だったり2、3歳の幼児だったりと抵抗出来ない相手にする事が多い。

だが、今回はいくら複数で犯行に及んでいたとしても相手も9歳であった。

この2人の陰湿な表情や犯行を見る限り、ジョン・ヴェナブルズ&ロバート・トンプソンの少女版といえる。

チェラーとエドキモワは11歳という年齢により刑罰に処されず、1年間の施設への収容となり、サシャに至っては10歳以下であった為、罪にすら問われなかった。

11歳は裁かれ10歳は一切裁かれないというのは個人的にとても納得出来ない。

チェラーとエドキモワは写真の顔を見たらわかる通り、少女らしい愛らしさは皆無で、凶気を帯びた恐ろしい表情をしている。

更生はまず不可能なので、処刑出来ないのなら一生外に出さないで欲しい。