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フランシスコ・ブリット (ブラジル)
【1965 ~     】



フランシスコ・ダス・チャガス・ロドリゲス・デ・ブリットは、1965年、ブラジル・マラニョン州で生まれた。

ブリットの家は大変貧しく、多くの兄弟は貧しさの中、死んでいった。

ブリットは父親に捨てられ、4歳の時に母親を失った。

ブリットは祖母に引き取られるが、祖母はブリットに暴力を振るった。


ブリットは車の整備士として働く傍ら、1989年から殺人を始める。


2004年、ブリットは逮捕されるが、これまで16人の少年を殺害してきた事を告白した。

しかし、警察はブリットによる犠牲者はその程度ではないと考えていた。

何故なら、ブリットが犯行を行っていた時期に行方不明となった少年がもっと多くいたからだった。

警察は調査を進めると、ブリットによる犠牲者は少なくとも42人に及ぶ事が判明した。

ブリットは少年を誘惑すると茂みに連れて行き、強姦すると刺した後に首を絞めて殺害した。

その後、遺体を解体すると性器や骨や指、耳や睾丸等切り取りコレクションとして持ち帰った。

ブリットは殺人について、頭の中で子供を殺せという声を聞いたと述べた。

診察によりブリットはサイコパスと診断された。

長年、ブリットが行ってきた殺人に関して放置され続けた事に、ブラジル国民から非難が上がった。


2006年、ブリットには懲役20年と8ヶ月が言い渡された。


2009年8月27日、懲役36年6ヶ月が追加された。

ブリットはブラジルにおける最悪の連続殺人犯の1人とされている。



《殺人数》
42人以上

《犯行期間》
1989年~2004年



∽ 総評 ∽

『Meninos Emasculados ou O Colecionador (骨抜き少年コレクター) 』と呼ばれ、最低でも42人の少年を殺害したブリット。

ブラジルは世界一の犯罪大国であり、国柄もあってか大量殺人鬼を多く輩出している。

ブリットは幼少時代が破綻しており、その影響でサイコパスとなったと思われるが、正直、ブラジルではこのような悲惨な家庭に生まれた子供は多くいる。

以前、掲載したサンドロ・ナシメントのバスジャック事件も、貧困と環境により抗う事が出来ず、犯罪に走ってしまった。

ブリットはサイコパスと診断されたが、子供を殺せという声が聞こえたと言っている事から統合失調症の可能性も高い。

ただ、少年を強姦して殺害し、解体して遺体の一部を持ち帰っている所から、殺せと聞こえたというのは異常性を隠す為の嘘だと思われる。