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趙 澤偉 (ヂャオ・ゼウェイ 中国)
【1990 ~ 2018】



2018年4月27日午後6時14分頃、中華人民共和国陝西省楡林市にある第三中学校の校外で、3本のナイフで武装した趙澤偉が、下校途中の中学生に次々と切りかかる。

場所は中学校校門のすぐ側であり、下校途中の学生で溢れていた。

趙は目につく学生に次々と切りかかり、現場は血や悲鳴が飛び交うまさに地獄絵図と化した。

その後、趙は中学校の教師や警備員に取り押さえられる。

趙は駆けつけた警察官に身柄を引き渡されるが、この襲撃による犠牲者は9人で、他に4人が重傷、7人が軽傷という大惨事であった。

逮捕された趙は、襲撃した中学校の卒業生である事がわかった。

また、犯行動機だが、趙は中学生の時にいじめられており、その時の恨みを晴らす為に行った事がわかった。

趙は犯行前の3月末から4月初めにかけてオンラインで5本のナイフを購入した事が判明した。

趙はナイフを購入後、犯行を計画したが、当初は実際にいじめを受けた同級生を襲うつもりであったが、見つける事が出来なかった為、急遽母校を襲撃する計画に変更したのだった。


裁判が行われると、そのあまりに身勝手な動機に
「被告の犯行動機は卑劣で標的も明確であり、殺害方法も凶悪である。犯罪の結果は非常に深刻であり、社会に与えた影響は甚大である」
と非難され、同年7月10日、趙に死刑が言い渡された。


同年9月27日、銃殺による死刑が執行された。



《殺人数》
9人 (他負傷者11人)

《犯行期間》
2018年4月27日



∽ 総評 ∽

中学の時に受けたいじめの復讐を母校の生徒で晴らした趙。

趙は当初、実際にいじめた相手に復讐しようとしたが、見つからなかった為、いじめを受けた母校の後輩で恨みを晴らした。

いじめた相手に晴らすのなら同情も出来るが、全く関係ない相手に行っている時点で趙には何の弁解の余地もない。

また、趙は逮捕されてから死刑執行まで半年も経たずに行われた。

ヨーロッパの裁判官の発言は、司法の限界を強調した捨て台詞にしか聞こえないが、中国は処刑の早さを考えるとその発言に重みを感じる。

死刑に関してだけは全世界が中国を見習って欲しいと思う。

ただ、趙がいじめられたのは中学の時の話であり、犯行時にはすでに10年以上経過している。

いじめの恨みというのは放射能のように簡単に消える事はなく、その執念深さは恐ろしいと感じずにはいられない。