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クラレンス・ウォーカー (アメリカ)
【1942 ~ 】



クラレンス・ウォーカー (1942年10月22日生) には、ビリー・クンツという恋人と、レイモンド・バビー・クンツ (3歳♂) という子供がいた。

ウォーカーとビリーは交際して2年で、レイモンドはウォーカーの実の子ではなく、ビリーの連れ子であった。

しかし、レイモンドはウォーカーをパパと呼び、慕っていた。

ビリーは妊娠5ヶ月で、ウォーカーの子供を身籠っていた。


1983年6月22日、ウォーカーら家族3人は、地元の公園に散歩に出掛けた。

すると、公園でウォーカーとビリーが口論となる。

実はウォーカーはこの時、失業中であり、口論のきっかけはウォーカーの仕事についてだった。

そして、口論は次第に激しさをましていき、ウォーカーの嫉妬深さにまで及んだ。

ウォーカーはビリーが自分から離れていくのではないかと思った。

そこで、ウォーカーは義父の車を壊し、ビリーに

「ここで全てを終わらせる」

と脅した。

ビリーはウォーカーをなだめ、とりあえず帰宅した。

午後9時頃になると、ビリーはレイモンドをベッドに寝かしつける。

その後、再びウォーカーとビリーは口論を続けた。

午後10時頃にはウォーカーはすでに自身をコントロール出来る状態になかった。

ウォーカーは居間の壁に飾られていた猟銃用ナイフを手に取ると、ビリーを掴んで首にナイフを押し当てた。

そして、

「もう終わりだ!」

と叫んだ。

ビリーは何とかウォーカーの手を振りほどき、逃げ出した。

そして、レイモンドを守る為部屋まで走った。

だが、ウォーカーはビリーを追い掛け、レイモンドの部屋に押し入った。

騒ぎでレイモンドが起きてしまい、ビリーはウォーカーからレイモンドを守る為、毛布をウォーカーに被せた。

しかし、ウォーカーは毛布をナイフで切り裂き、ビリーの肩を切りつけた。

ビリーはウォーカーが自分だけを狙っていると思い、部屋から出る事がレイモンドを守る唯一の方法だと考えた。

そして、ウォーカーを呼びつけ一緒に外に出た。

外に出ると、ビリーは
「彼は私とお腹の赤ちゃんを殺そうとしている!」
と叫んで助けを求めた。

そう叫ぶとビリーは走り出し、ウォーカーはビリーを追い掛けた。

だが、ウォーカーはビリーを捕まえられないと悟り、家に戻ってレイモンドを捕まえ、繰り返し刺した。

レイモンドは重傷を負ったが裏のドアから逃げ出し、通りに向かって無我夢中で走った。

ウォーカーは正面玄関から外に出て、レイモンドを追い掛けた。

レイモンドは縁石につまづき倒れると、ウォーカーは追い付いた。

そして、ナイフでレイモンドを刺し続けた。

警官が現場に到着した時、レイモンドが背中や胸など19ヶ所刺され瀕死の状態で横たわっていた。

また、ビリーは家の後ろの路地で出血しながら叫んでおり、ウォーカーはすでにその場にはいなかった。

警官はビリーを家に運び、すぐに救急車を呼んだ。

ビリーとレイモンドはすぐに病院に運ばれるが、レイモンドは1時間後に死亡した。

ビリーは重傷を負ったものの一命を取り留めた。

警察は直ちにウォーカー捜索を始める。

ウォーカーの事を調べると、職業犯罪者である事がわかり、過去にはロードアイランド州で強盗と暴行で1年間服役していた事がわかった。


逃走したウォーカーだったが、4日間放棄された車の中で過ごしていた。

しかし、暑さと飢えに耐え兼ね、自ら警察に出頭した。

ウォーカーはレイモンド殺害とビリーへの殺人未遂で起訴された。


裁判で、検察はビリーへの殺人未遂を取り下げる代わりに、レイモンドの殺人を認める事をウォーカーに持ち掛け、ウォーカーは同意した。

これによりウォーカーは最低20年は仮釈放の可能性がない終身刑が言い渡された。


現在、ウォーカーは仮釈放で出所している。



《殺人数》
1人
(他負傷者1人)

《犯行期間》
1983年6月22日




∽ 総評 ∽

恋人を刺し、その子供を殺害したウォーカー。

ウォーカーは元々生粋の犯罪者で、そんな異常者と交際したが故に悲劇が生まれた。

ウォーカーがビリーと口論となったのは、自身が無職で、しかも嫉妬深い故であり、まるで救いようがない。

犯罪を職業としてきた人生なので、まともに働こうとする考えなど毛頭なく、ただただプライドだけが高い自分勝手極まりない異常者である。

ウォーカーは自身を慕っていたわずか3歳の子供を滅多刺しにした。

いくら怒りが頂点に達したからといってとても出来る事ではなく、異常者らしい犯行である。

しかも、そんな異常者が終身刑になったにもかかわらず現在、仮釈放されている事に憤りしか感じない。