
サンティアゴ・ロペス (メキシコ)
【1964 ~ 】
サンティアゴ・メサ・ロペスは、メキシコ・シナロア州グアムチルで生まれた。
2002年、ロペスはフェニックス兄弟が率いるブラジルでも悪名高きアレッラーノ・フェニックス・カルテルに参加する。
また、ロペスは弟ベンジャミンがリーダーを務める犯罪組織CAFにも一員として加わった。
警察はCAFのメンバーに関する情報を求めており、2004年4月にメンバー構成は60人と発表した。
2009年1月22日、ロペスは逮捕される。
逮捕されたロペスはこれまでカルテルによって殺害されたライバル・カルテルの死体を処理していた事が判明した。
ロペスは死体を酸で溶かして始末していたのだが、このやり方は若い頃刑務所に入っていた時にとある兄弟から教えてもらった方法であった。
ロペスは死体処理の報酬として1週間で約600ドル (約5万円) をもらっていた。
そんな死体処理をロペスは10年間に渡って行い、少なくとも300人の死体を処理した事が判明した。
ロペスの犯行が公になると、ロペスは『Stew Maker (シチュー・メーカー) 』または『EL POZOLERO (エル・ポゾレロ) 』と呼ばれた。
ポゾレロとはトウモロコシと豚と穀物で作られるメキシコの伝統的な料理で、食べ物とは直接関係なかったが、人体を完全に解体する様をもじってつけられた。
逮捕されたロペスは、これまで死体を処分した遺族に謝罪したいと語った。
最後に死体処理について語ったロペスの言葉で終わりたいと思います。
「何の感情もなかった」
《死体処理数》
300体以上
《犯行期間》
1999年~2009年
∽ 総評 ∽
ライバルのカルテルの死体を300体以上処理したロペス。
ロペスは死体処理を行っている際、何も感じなかったと述べており、まるで業者の様に死体を処分していった。
ロペスが処分したのはあくまでも死体であり、殺人ではないので、死体を「肉の塊」だと割り切れば出来ない事はないのかもしれない。
だが、いくら死体といえど、これほどの数はとてもまともな人間にはこなせないだろう。
記載はなかったがロペスは死体の処理は行っていたが、直接殺害を行ったという記述はない。
その為、直接殺害して快感を得るシリアルキラーとロペスを一緒にするのはどうかと思うが、非情な事には間違いない。
コメント
コメント一覧 (19)
たぶん、ギャングに入る前段階で異常でまともでなかったのは明らかでしょう。
幼いころから死を目の当たりにしてきたから死体など当たり前に見ていたのかもしれません。
もしくは動物虐待を日ごろから行っていたから死体の処理も簡単だったのかもしれません。
生育環境を想像するだけで戦慄が走ります。
魚をさばくかのごとく、人の死体を処理する。
死が非日常の環境だからできないのであって、死が日常の環境だったら簡単なことでしょう。
最後の「何の感情もなかった」というのは恐ろしいですね。
異常なことに馴れてしまったら、異常を異常とみなせなくなり段々精神が異常になっていくのが怖くなることはひとごとではないことがわかり、怖い記事でした。
それでも最後の遺族への謝罪はロペスにも良心がまだ残っていることが分かり、少しだけほっとしました。
明日もよろしくお願いします。
もちろんとてもこなせませんね。
仰る通り異常さが群を抜いていた事から死体処理を任せられたのだと思います。
当たり前のようにやっていたので、何の感情もなかったのでしょう。
慣れというのは良い事でもありますが、危険でもあります。
こちらこそよろしくお願い致します。
ブラジルの殺人鬼もアメリカに負けず劣らず異常な者が多いですね。
紛争地帯を除けば、中南米は犯罪が多い事で有名です。
ほぼ南半球全土で、深刻な格差がありますから。
この犯人も、300体もの遺体を処分していましたが、
所詮彼は下働きであり、実際の犠牲者はこれより遥かに多かったでしょう。
ギャングが貧困者の受け皿になっている構図を、解決しなくてはいけません。
異常者は多いですね。
そして、何が恐ろしいかというと快楽というよりお金や利益の為に平気で人を殺す所です。
南米は本当に恐ろしいですね。
そこにあるのは貧困と、社会の未成熟なんでしょうねえ。
途上国は、死体を見る頻度、殺人に接する確率が段違いなのでしょうが
それでも人の生き死にの価値は、世界共通になってほしいと願うばかりです。
貧困というのは犯罪を助長させる可能性は残念ながらありますね。
お金がありあまっているなら強盗は起きませんし。
まあ人間が存在している限り犯罪は無くなりませんね。
※南米ではチリが群を抜いて治安が良い・・・・・・らしいです(知人談)
対立カルテルの遺体処理をしていた事を考えれば末端中の末端構成員に過ぎず、恐らくは「犯罪が出来ない役立たず」であり、カルテルのおこぼれで生活していた貧困者に過ぎないような気がします。
まぁ、淡々と遺体を処理しているので異常者には違いありませんが・・・・・・
末端構成員が"この様"ですので南米カルテルの"闇"は相当ヤバそうですね。
メキシコでの大地震で派遣された災害救助隊の死者に対するヘルメットを脱いで胸に当て、頭を垂れて黙祷する姿がネットで拡散された事が大きいようです。
今回の犯罪者とは真逆の存在ですね。
災害救助隊の行動・誠意には頭が下がります。
最近、変な殺人が有りました。ネットゲームの小競り合いからなのですが、死んだのは第三者、殺したのも第三者。どういう事かと言うと、ネットゲームで口論になり、スワットを送り込むと怒りを露にした人がいて、もう片方が売り言葉に買い言葉、来るなら来てみろと言ったはいいが、赤の他人の住所を教え、送り込むと言った人は、警察に電話しました。父親が殺され、他は人質になっていると。スワットが到着した時、玄関先にいた住人を犯人だと思い込んだスワットがその人を射殺してしまったんです。遺族はこの場合は誰を恨めばいいのか?さえ判らない状態です。
この記事を読んで、なんかもやっとすると言うか、直接の原因とは違うけど犯罪、というのか、そういうやりきれない感覚が感じました。
人間の死体を300体以上特殊な酸で処理しているのはびっくりですが、それでもブラジル裏社会が真っ黒すぎるのでどうしても小物に見えてしまいます。
話は変わりますが、ジェトリオ・バルガスの掲載をお願いします。
人こそ殺してはいませんが、ドゥテルテのようなポピュリスト独裁者で、人種差別主義ぷんぷんの独裁者でもありました。
どちらが悪質とは実に言い難いですね。
どちらも悪質というのが答えでしょう。
チリは確かに南米の中では治安が良いですね。
南米のカルテルはかなり危険ですね。
闇とかそんなレベルでないと思います。
>ナナシンさん
かなり以前にリクエスト頂きましたね。
構成員だったようです。
その事件、凄いですね。
聞いているだけで理解に苦しみ驚きを隠せないですね。
>名無しさん
久し振りですね。
聞いた事のない独裁者ですね。
今度は調べてみたいと思います。
>悪趣味レディさん
仰る通りある意味殺人より恐ろしいですね。
恐らくですが、お金の為にやっていて何の感情もなかったのかもしれませんね。
そうなのですね。
末端の人間は幾らでも替えが効くので、
逮捕されても組織としては痛くも痒くもないのでしょうね。
唯一の心配は、彼によって組織の悪事が暴かれる事ですが、
警察の力がそれだけ大きければ、の話ですが。
いつもビクビク怯えながらも、楽しく読ませていただいてます!
お節介を承知でお伝えしたいのですが、
カルテル名や州の名がポルトガル語ではなく、スペイン語になっています。もしかしてブラジルではなくスペイン語圏の犯罪なのでは?!
こんにちは、初めまして。
いつも読んで頂いているという事で誠にありがとうございます。
もの凄いお恥ずかしい話しですが、この事件はメキシコの話です。
記事を書いていてメキシコだと思って書いていたのですが、なぜかブラジルにしていました。
このままずっと掲載してるとかなり恥ずかしかったので、教えて頂き誠にありがとうございます。
私も実感しました
ドラマを観ていませんが恐らくそうだったと思います。
その回の内容を知りませんが、もし同様な内容であれば間違いなくそうだと思います。
そんなに見つかったのですか。
凄い事になってきましたね。