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スティーブ・スティーブンス (アメリカ)
【1979 ~ 2017】



2017年4月16日、この日、アメリカは復活祭を祝う人で盛り上がっていた。

オハイオ州クリーブランドに住むロバート・ゴッドウィン (74歳♂) もイースターを祝い、昼食を摂って徒歩で家路についた。

しかし、その途中、何者かに撃たれ死亡してしまう。

撃ったのはスティーブ・スティーブンスという男性であった。

しかも、スティーブンスは射殺する際、その様子を Facebook 上にライブ配信していた。

ゴッドウィン殺害の様子は世界に配信されたのだった。

ゴッドウィン殺害後、スティーブンスは白のフォード・フュージョンで逃走した。

スティーブンスはすぐに警察に指名手配される。

事件直後、ゴッドウィンの娘ターニャ・ヘインズは、地元テレビ局のインタビューに答え、
「我々は皆が殺人犯を許します。皆で彼を抱きしめて上げたい。だから出頭して欲しい」
と語った。

大規模な捜査網を敷いてスティーブンス捜索を行っていた警察であったが、なかなかスティーブンスを見つける事が出来なかった。

だが、警察は携帯電話からスティーブンスの位置を確認する。

それはゴッドウィン殺害現場から約160km離れたオハイオ州エリーであった。

警察はスティーブンスがゴッドウィン殺害後、オハイオ州から離れたというのはわかっていた。

警察はすぐに現場に向かうが、その後、スティーブンスの行方がわからなくなってしまう。


しかし、2日後の18日午前11時頃、ペンシルベニア州エリーにあるマクドナルドに、スティーブンスが訪れていると警察に連絡が入る。

スティーブンスはマクドナルドのドライブスルーを利用し、マックナゲット20個とポテトフライ (大) を注文した。

すると、店員が現在巷を賑わしている逃走犯スティーブンスであると気付き、警察に連絡するとわざとポテトフライを手渡すのを遅らせた。

警察がすぐに現場に向かうと、スティーブンスは逃走した。

そこから警察の追尾が始まり、スティーブンスは車で逃走したが、エリーにあるロジャー・ヤング公園脇で車を止めた。

警察が車に近づくと、車内には自身を撃って自殺したスティーブンスの姿があった。

警察が調べた所、スティーブンスの車は制御不能となって停止した事がわかり、観念して自殺したとみられた。

スティーブンスは事件を犯すまで、児童精神科施設でケース・マネージャーとして働いており、当初、動機はわからなかった。

だが、犯行当日にギャンブルで作った借金や恋人と別れた事を Facebook の動画に投稿している事が判明し、何もかもが嫌になった末の犯行だと思われた。

事件後、スティーブンスが投稿したゴッドウィン殺害の様子が削除されるまで2時間掛かり、その間、多くの人が目の当たりした事が問題となり、フェイスブック社に批判が集中した。

マーク・ザッカーバーグCEOは、
「このような悲劇を繰り返さない為にやらなくてはいけない事が沢山あるし、それをやり続ける」
と述べ、チェック態勢の見直しを進めている。


最後にギャンブルの借金や恋人との破綻について Facebook 上に語ったスティーブンスの言葉で終わりたいと思います。

「キレた」



《殺人数》
1人


《犯行期間》
2017年4月16日




∽ 総評 ∽

『Facebook killer (フェイスブックの殺人犯) 』と呼ばれ、射殺する様子を Facebook にライブ配信したスティーブンス。

自暴自棄になって犯行に及ぶ人物は、これまで何人も紹介しており、動機としてはかなり多い。

だが、理由が振られた事と自身が作ったギャンブルの借金というまるで救いのなさであった。

ただ、スティーブンスの場合はわざわざ Facebook に射殺の様子をライブ配信しており、普通何もかも嫌になった犯人はこんな事をしない。

個人的には元々の異常性が開花し「どうせやるなら面白い事をやってやる」という愚かな発想に至っただけではないかと思う。

スティーブンスがどんな人生を歩んで来たのか詳しくわからないが、本人はすでに死んでいる為、今後、わかる事はないだろう。

今後、スティーブンスと同じような愚かな犯行に及ぶ者が現れる可能性も高く、ネットは便利で良いが、こういう弊害も生まれるので非常に複雑な心境になる。