
ジョン・ゲイシー (アメリカ)
【1942 ~ 1994】
ジョン・ウェイン・ゲイシーは、1942年3月17日、アメリカ・イリノイ州シカゴにあるエッジウォーター病院で生まれた。
父親はジョン・スタンリー・ゲイシーといい、母親はマリオンといった。
スタンリーはポーランド系移民の子供であり、ゲイシーには姉がいた。
スタンリーは1人息子のゲイシーに期待を込める意味で、西部劇で人気を博した名優「ジョン・ウェイン」と同じ名前を付けた。
スタンリーは幼い頃から家がたいへん貧しく、その中で育った為、
「人には負けない。弱味を人に見せてはならない」
という性格となっており、それをゲイシーにも強いた。
また、スタンリーは脳腫瘍を患い、それは手術不可能な部位であった為、その影響で異常なまでの癇癪を発作的に起こした。
スタンリーは日常的に情緒不安定であり、喜怒哀楽が激しかった。
その為、ゲイシーはいつ怒り出すかわからないスタンリーの顔色を伺う生活を送った。
そんなゲイシーは生まれつき心臓肥大という病気に悩まされる。
ゲイシーは過激な運動を医師から止められ、しかもそんなゲイシーをスタンリーは見捨てた。
また、スタンリーは躾や礼儀作法に人一倍厳しく、ちょっとした失敗にも容赦なく、剃刀を磨く革砥でゲイシーを散々に打ちのめした。
ゲイシー2歳半の時、夕食を食べていると、突如、スタンリーがマリオンを殴った。
その暴行は過激さを増し、マリオンは血まみれになった。
マリオンはゲイシーと姉を連れ、隣人に助けを求めに行った。
スタンリーは日頃からゲイシーに対し、
「お前はクズで間抜けなバカだ。将来オカマになるだろう」
と侮蔑し、不適な笑みを浮かべて言い聞かせた。
ゲイシー4歳の時、スタンリーが修理していた車の部品をゲイシーがいじると、スタンリーは
「お前のせいで組み立てる順番を間違えたじゃないか!」
と怒鳴り殴った。
また、ゲイシーはこの頃、近所に住む精神遅滞のノルウェー人の年上の少女に性的な悪戯をされてしまう。
ゲイシーはこの出来事をマリオンに告げると、スタンリーにも知られ、
「この間抜けが。黙ってやられやがって」
と言って殴りつけた。
ゲイシー6歳の時、スタンリーのペンキ塗りを手伝ったが、まだらになったと怒鳴られ殴られた。
そして、ゲイシーはこの頃、おもちゃを万引きする。
マリオンはその事を知ると、ゲイシーにそれを返して謝罪してくるよう促す。
ゲイシーはマリオンに言われた通り、店に行き謝っておもちゃを返した。
家に戻ると、スタンリーが笑顔でゲイシーを迎え、
「泥棒は痛い目に遭うぞ」
といって笑いながらゲイシーを革砥で殴った。
だが、これ以降、ゲイシーは窃盗を繰り返すようになり、手口もバレないように巧妙になった。
ゲイシーとスタンリーとの関係は悪化の一途を辿り、この頃にはゲイシーは母親の下着を盗むようになっていた。
ゲイシーは父親の友人で一緒に遊んでくれる男性がいたのだが、その男性はゲイシーに
「レスリングをやろう」
といって股間をゲイシーの顔に押し当ててきた。
ゲイシーはそれが非常に嫌だったが、その後、必ずおもちゃを買ってくれたので我慢した。
ゲイシー11歳の時、スタンリーは毎年、2週間ほどかけて釣りに出かけるのが恒例行事であったのだが、この年初めてゲイシーを一緒に連れて行った。
だが、たまたま雨降りの日が続いた為、思ったように釣果が上がらなかった。
この事にイライラしていたスタンリーは、
「のろまなお前がいるせいで釣れない」
とゲイシーに厳しく当たった。
そして、ロッジに戻って酒を飲み酔うと、スタンリーは執拗にゲイシーを罵り怒鳴った。
結局、2週間の間、毎日スタンリーはゲイシーを怒鳴り続け、ゲイシーは泣きながら謝るしかなかった。
ゲイシーは心臓肥大だったので、日頃から健康への不安に悩まされていた。
その為、精神的なストレスを伴ってよく失神した。
その姿を見ると、スタンリーは
「オカマ」
と言ってバカにした。
この失神はその後も度々起こったが、病院に行っても原因がわからなかった (医師から「再発性の失神症」と診断されている) 。
ゲイシーの脳障害による発作は酷くなっていく一方で、往診に来た医師に襲い掛かり、拘束衣を着せられ病院に搬送される事もあった程であった。
結局、ゲイシーは14歳から18歳の間に1年以上の入院を余儀なくされ、高校も4つ変わり、普通高校にはいけず職業訓練校に通う事となった。
②に続く
* 追伸 *
ブログ開設3周年を記念して、今日から『キラー・クラウン』ことジョン・ゲイシーを数日に渡って掲載していきたいと思います。
ピエロという元々不気味だった存在を凶悪な存在に押し上げたその影響は計り知れません。
見知った内容だとは思いますが、お付き合い頂けると幸いです。
スタンリーは幼い頃から家がたいへん貧しく、その中で育った為、
「人には負けない。弱味を人に見せてはならない」
という性格となっており、それをゲイシーにも強いた。
また、スタンリーは脳腫瘍を患い、それは手術不可能な部位であった為、その影響で異常なまでの癇癪を発作的に起こした。
スタンリーは日常的に情緒不安定であり、喜怒哀楽が激しかった。
その為、ゲイシーはいつ怒り出すかわからないスタンリーの顔色を伺う生活を送った。
そんなゲイシーは生まれつき心臓肥大という病気に悩まされる。
ゲイシーは過激な運動を医師から止められ、しかもそんなゲイシーをスタンリーは見捨てた。
また、スタンリーは躾や礼儀作法に人一倍厳しく、ちょっとした失敗にも容赦なく、剃刀を磨く革砥でゲイシーを散々に打ちのめした。
ゲイシー2歳半の時、夕食を食べていると、突如、スタンリーがマリオンを殴った。
その暴行は過激さを増し、マリオンは血まみれになった。
マリオンはゲイシーと姉を連れ、隣人に助けを求めに行った。
スタンリーは日頃からゲイシーに対し、
「お前はクズで間抜けなバカだ。将来オカマになるだろう」
と侮蔑し、不適な笑みを浮かべて言い聞かせた。
ゲイシー4歳の時、スタンリーが修理していた車の部品をゲイシーがいじると、スタンリーは
「お前のせいで組み立てる順番を間違えたじゃないか!」
と怒鳴り殴った。
また、ゲイシーはこの頃、近所に住む精神遅滞のノルウェー人の年上の少女に性的な悪戯をされてしまう。
ゲイシーはこの出来事をマリオンに告げると、スタンリーにも知られ、
「この間抜けが。黙ってやられやがって」
と言って殴りつけた。
ゲイシー6歳の時、スタンリーのペンキ塗りを手伝ったが、まだらになったと怒鳴られ殴られた。
そして、ゲイシーはこの頃、おもちゃを万引きする。
マリオンはその事を知ると、ゲイシーにそれを返して謝罪してくるよう促す。
ゲイシーはマリオンに言われた通り、店に行き謝っておもちゃを返した。
家に戻ると、スタンリーが笑顔でゲイシーを迎え、
「泥棒は痛い目に遭うぞ」
といって笑いながらゲイシーを革砥で殴った。
だが、これ以降、ゲイシーは窃盗を繰り返すようになり、手口もバレないように巧妙になった。
ゲイシーとスタンリーとの関係は悪化の一途を辿り、この頃にはゲイシーは母親の下着を盗むようになっていた。
ゲイシーは父親の友人で一緒に遊んでくれる男性がいたのだが、その男性はゲイシーに
「レスリングをやろう」
といって股間をゲイシーの顔に押し当ててきた。
ゲイシーはそれが非常に嫌だったが、その後、必ずおもちゃを買ってくれたので我慢した。
ゲイシー11歳の時、スタンリーは毎年、2週間ほどかけて釣りに出かけるのが恒例行事であったのだが、この年初めてゲイシーを一緒に連れて行った。
だが、たまたま雨降りの日が続いた為、思ったように釣果が上がらなかった。
この事にイライラしていたスタンリーは、
「のろまなお前がいるせいで釣れない」
とゲイシーに厳しく当たった。
そして、ロッジに戻って酒を飲み酔うと、スタンリーは執拗にゲイシーを罵り怒鳴った。
結局、2週間の間、毎日スタンリーはゲイシーを怒鳴り続け、ゲイシーは泣きながら謝るしかなかった。
ゲイシーは心臓肥大だったので、日頃から健康への不安に悩まされていた。
その為、精神的なストレスを伴ってよく失神した。
その姿を見ると、スタンリーは
「オカマ」
と言ってバカにした。
この失神はその後も度々起こったが、病院に行っても原因がわからなかった (医師から「再発性の失神症」と診断されている) 。
ゲイシーの脳障害による発作は酷くなっていく一方で、往診に来た医師に襲い掛かり、拘束衣を着せられ病院に搬送される事もあった程であった。
結局、ゲイシーは14歳から18歳の間に1年以上の入院を余儀なくされ、高校も4つ変わり、普通高校にはいけず職業訓練校に通う事となった。
②に続く
* 追伸 *
ブログ開設3周年を記念して、今日から『キラー・クラウン』ことジョン・ゲイシーを数日に渡って掲載していきたいと思います。
ピエロという元々不気味だった存在を凶悪な存在に押し上げたその影響は計り知れません。
見知った内容だとは思いますが、お付き合い頂けると幸いです。
コメント
コメント一覧 (28)
そうなんですよ、まだ掲載してませんでした。
見知った人物だと思いますが、読んで頂けると嬉しいです。
>イッヌさん
想像出来ないですね。
かなりの人数がピエロに対してはトラウマとなったと思います。
どうにも現実感が薄くなってしまう
実際、犯人側視点のドラマや映画もあるから余計に薄くなる……錯覚だとは分かってるんだが
この前、ほかの犯罪者に対するコメントで『何故か天賦の才が宿ってしまった犯罪者』の例としてゲイシーを引き合いに出したばかりなので、掲載されたのを見てびっくりしてしまいました。
管理人様の精緻な文章で、この世紀の大悪党がどのように丸裸にされていくのか、今から楽しみで仕方ありません。
三周年、おめでとうございます。
確かにそうですね。
現実味が全くない殺人鬼ですね。
>Sccorさん
ありがとうございます。
子供の頃『IT』を観て凄い怖かった印象があります。
あの派手なメイクが異様に不気味に見えました。
今回はまだ掲載まで至りませんでしたが、確かにゲイシーは商才はありました。
これからもよろしくお願い致します。
※久し振りの長編ですね。
殺人数と不気味なピエロ姿が印象的でした
ゲイシー自身は特に虐待のせいで異常になったとは言っていないようですが、虐待の影響はまず間違いないでしょう。
今日から数日間に渡って掲載するのでよろしくお願い致します。
>名無しさん
以前、やってたのを私も観ました。
結構あの番組で知った人も多いでしょうね。
ゲイシー未掲載だったのですね。
この人、幼少期に本当にいろいろな目にあってますね。
父親が一番の原因でしょうが、母親もどうも味方として機能してませんし、ノルウェー人の年上女性や父親の友達や・・・ここまで引き寄せてしまうなんて、とても現実とは思えない悲惨さです。
いろんなドラマや映画で参考にされているので、似たような描写をテレビで見たことあるなーと思いながら読ませていただきました。
ありがとうございます。
これからもよろしくお願い致します。
ゲイシーはまだ掲載していませんでした。
かなり有名なシリアルキラーは他の方々がすでに掲載しているので、あえて掲載しないようにしています。
記念の時に掲載するようにしています。
ジョン・ゲイシーだったか…1月1日と8月1日は大物が紹介されるから楽しみにしてました。ジェフリーダーマーが紹介されると思ってた。
いつも読んで頂いているという事で誠にありがとうございます。
そうですね、毎年8月1日と1月1日は記念としてビッグネームのシリアルキラーを掲載するようにしています。
ジェフリー・ダーマーも掲載しようかと考えたのですが、今回ジョン・ゲイシーになりました。
ダーマーはいずれ掲載したいと思います。
>シロさん
そうですね、かなり有名ですね。
シロさんの期待に応えられるかどうかわかりませんが、今日から数日間よろしくお願い致します。
殺人博物館のゲイシーの項目で父親の話は多少は知ってましたが、ここまで酷い父親とは・・性格が歪んでしまうのも詮ない事だと思います。笑って殴り付けた所はゾッとしましたよ。
もちろん後の蛮行を見るに彼に同情する気は全く起きませんがね。
では明日以降も楽しみにしてます。
ありがとうございます。
そうですね、ヘンリー・ルーカスの母親ヴィオラは結構詳細にその異常振りが取り沙汰されますが、ゲイシーの父親についてはそれほど取り沙汰されないですね。
明日以降もよろしくお願い致します。
ゲイシーの少年期については『厳格で性格の破綻した父親が彼の人格形成に大きな悪影響を与えた』といくつかの本に書かれていましたが…何というか完全に狂っていますね…狂った父親のせいで狂った殺人鬼が生まれたという事でしょうか?
ありがとうございます。
父親がゲイシーの人格形成に大きな影響を与えたのはまず間違いないですね。
普通の環境で育っていればまともな人生を送れた可能性は高いですね。
確かにゲイシーは表向きは善良な人間だったそうですね。
勿論、本性は怪物ですが。
ゲイシーは建設会社を経営していましたが、人望と地位と金が手に入り、
尚且つ好きなだけ獲物を物色出来るという、
ゲイシーには幾重にも好都合な環境だったのでしょう。
善良な人間でしたね、表面上は。
内面はかなりの異常です。
仰る通り本人からしてみれば自身の地位と会社等は最高の狩場だったでしょうね。
奥さんが一番気の毒ですね。
自分の夫が陰でこんな事をやっていたと思うだけで立ち直れませんね。
この事件を初めて見て彼以上にすごいと思いました。それは彼女は警察の捜査をかいくぐり27年間も逃げおおせたことです。
個人的には興味があるので掲載をお願いします。
その人物初めて知りました。
話を聞く限りかなり気になりますね。
今度調べてみます。
補足ですが名前はシーラ・キーンといいます。また、夫も事件に関与している可能性があります。ぜひ掲載してください。
明日もよろしくお願いします
わざわざお名前まで教えて頂きありがとうございます。
こちらこそよろしくお願い致します。
ゲイシー父は実は元軍人で、第一次世界大戦時にアメリカ陸軍に入隊し戦場で戦っていたことがあるそうです。
脳腫瘍だけでなく、そういう体験も息子への虐待の原因になったのかもしれません。
暴力は連鎖しますねぇ。
暴力は連鎖しますね。
反面教師で良くなればいいのですが、いじめられっ子が今度はいじめっ子になるのと同じ真意かもしれません。