image

















オマル・マティーン (アメリカ)
【1986 ~ 2016】



2016年6年12日、アメリカ・フロリダ州オーランドで銃乱射事件が発生する。

同日深夜午前2時、オーランドにある同性愛者向けのナイトクラブ『パルス』に男が侵入し、銃を乱射した。

通報によりすぐに警察が駆けつけると、男は人質をとってナイトクラブに立て籠った。

立て籠ること約3時間後、警官との銃撃戦が展開され、男は射殺された。


射殺された犯人はオマル・マティーンという29歳の男性であった。

マティーンはニューヨーク出身で、事件当時フロリダに住んでいた。

また、マティーンは大手の警備会社に勤めており、両親はアフガニスタン出身であった。

マティーンの動機だが、マティーンは『IS (イスラム国) 』に忠誠を誓っており、『IS』系のメディア『アマク通信』も
「『IS』戦闘員が実行した」
と報道した。

また、マティーンは2013年に発生した『ボストン・マラソン爆破事件』の実行犯にも言及していた事がわかった。

マティーンは2013年と14年に、過激派を支持する発言をしたとして、FBIから事情聴取を受けていた。

しかし、この時は犯罪に直接結びつく証拠がなかった為、拘束はせず解放していた。

マティーンの父親は、事件の数ヶ月前、マティーンが3歳の息子ら家族と一緒にフロリダ州マイアミにいた時、男性同士がキスしているのを見て、

「見ろ。俺の息子の前であんなことしてやがる」

と激高していたと語った。

マティーンは同性愛者に対して嫌悪感を抱いていた。

だが、一方でマティーンは同性愛者が使用するアプリを使用していた事が判明する。

更に、マティーンは襲撃したナイトクラブの常連客であった事も判明する。

また、マティーンは2011年に離婚していたのだが、元妻によると、
「精神的に常に不安定な人だった。洗濯が終わっていないという理由だけで、殴られた事もあった」
と語り、家庭内暴力に苦しみ、離婚したと述べた。

ただ、元妻はマティーンの宗教心は特に強くなかったとも話した。

オバマ大統領選は緊急会見を開き
「テロ行為であり、憎悪に満ちた行いだ」
と非難した。

結局、この銃撃により死者は49人、負傷者は53人に及び、100人以上の死傷者を出す大惨事となった。

この49人という死者数は、アメリカにおける銃乱射事件としては、2007年4月に起こった『バージニア工科大学銃乱射事件』での趙承熙の32人を大幅に超え、史上最多の被害者数となった。

また、歴史的に見ても、2011年に69人殺害したアンネシュ・ブレイビク、1982年に57人 (56人、61人など諸説あり) 殺害した禹範坤、1996年に35人殺害した『ポートアーサー事件』のマーティン・ブライアントの記録を抜いて史上第3位となった (ただ、負傷者が53人もいるので、亡くなった場合、もっと死者数が増える可能性が高い) 。

まだ発生したばかりの事件なので、今後の事件解明が急がれる。



∽ 総評 ∽

ゲイバーに侵入し、銃を乱射して49人殺害したマーティン。

いくら銃と言えど、49人殺害するというのは容易な事ではない。

密集した空間、逃げる事が簡単ではない場所等、よほどの事がない限りそうはいかない。

現に禹範坤や都井睦夫、マーティン・ブライアントは、1ヶ所ではなく何ヵ所に渡って移動して殺害しており、好条件が揃わないとそう出来るものではない。

まだ、発生したばかりで詳細がわからないが、『IS』に忠誠を誓う人間、もしくは『IS』の戦闘員の犯行とされている。

ただし、世界各国で発生している『IS』の戦闘員が用意周到に行った爆弾テロ等ではない為、ただ単に崇拝者による可能性が高い。

ただ、マーティンの動機は同性愛者嫌悪という部分が強いので、『IS』というのは、ただ使い勝手のいい名前を使用しただけかもしれない。

個人的にブレイビクの事件以来、今後しばらくは瞬間大量殺人の記録は塗り替えられないと思っていたので、事件が起きた時はかなりの衝撃を受けた。

銃乱射大国アメリカだが、意外に瞬間大量殺人では2007年に趙承熙が32人殺害してから2011年にブレイビクが1位になるまでのわずか4年間しかトップ3に入った事がなかった。

しかし、今回、久し振りに3位となり、しかも、この49人という数字は今後、破られる事はしばらくないだろう。



* 追伸 *

今回、先日発生したばかりの事件を特別に掲載しました。

本来は情報がもっと定まってから掲載しようと思ったのですが、瞬間大量殺人事件において史上3番目の記録を出したという事で、緊急掲載に至りました。

事件同様、記事の詳細もまだしっかりとしたものではないですが、ご了承下さい。



【評価】※個人的見解
・衝撃度 ★★★★★★★★★☆
・残虐度 ★★★☆☆☆☆☆☆☆
・異常性 ★★★★★★★★☆☆
・特異性 ★★★★★☆☆☆☆☆
・殺人数 49人
(負傷者53人)
《犯行期間:2016年6月12日》