
クリスチャン・フェルナンデス (アメリカ)
【1999 ~ 】
クリスチャン・フェルナンデスは、1999年1月14日、フロリダ州マイアミで生まれた。
母親はビアンネラ・スサーナといい、フェルナンデスを生んだ時、まだ12歳の少女であった。
スサーナが12歳でフェルナンデスを生んだ理由は、25歳男性に強姦された為であり、フェルナンデスは望まれて生まれた子供ではなかった (そのフェルナンデスの父親である男性は、スサーナ強姦の罪で執行猶予10年の刑を受けている ) 。
2001年、スサーナはわずか2歳のフェルナンデスの育児を放棄して捨てた。
その為、フェルナンデスは南フロリダの道を薄汚れた裸の状態でさまよい歩いている所を保護される。
その後、フェルナンデスは祖母の家に引き取られるが、この祖母は常習的な薬物中毒者であった。
フェルナンデスは実の父親に会いに行った事もあったのだが、その父親には性的虐待を受けた。
2007年、フェルナンデスは8歳の時に従兄弟に強姦される。
その後、フェルナンデスは子猫を拾って来ては殺すという動物虐待を繰り返すようになる。
また、学校で自慰行為するような異常行動を見せ始め、フェルナンデスの精神状態はすでに破綻していた。
2010年10月、スサーナは再婚し、新しい夫と共にフロリダ州ハイアリアに引っ越したのだが、フェルナンデスも一緒に行く事になった。
この頃、フェルナンデスには異父弟デイヴィッドが生まれている。
しかし、その継父にもフェルナンデスは虐待を受け、ある時、継父に殴られたフェルナンデスは網膜を損傷した。
その状態で学校に行ったフェルナンデスに先生達が驚き、事情を聞くと、継父にやられたと告白した。
すぐに警官がフェルナンデスの家に行くが、家には銃口を口にくわえ、自殺していた継父の姿がそこにあった。
その後、フェルナンデスらはフロリダ州ジャクソンビルに引っ越し、フェルナンデスはそこで中学校に通う。
2011年3月14日、スサーナがフェルナンデスとデイヴィッド、そして、もう1人の弟 (フェルナンデスの5歳半の弟) を残して家を出た。
そして、スサーナが帰って来ると、すでにデイヴィッドが意識不明となっていた。
スサーナはデイヴィッドを病院へ連れて行くが、すでに死んでいた。
しかし、デイヴィッドの検死を行ったところ、スサーナが病院へ連れて行く8時間前にはすでに死んでいた事が判明する。
スサーナは警察に事情聴取されると、デイヴィッドが頭を怪我した事を知っておきながら、すぐに病院へ連れて行かなかった事が判明する。
スサーナは加重殺人の容疑を受けた。
そして、スサーナは罪を認め、懲役30年が言い渡された。
しかし、肝心のデイヴィッドが頭を怪我した原因がわからなかった。
そこで、警察は事件当時一緒にいたフェルナンデスに尋問する。
すると、フェルナンデスは本棚にデイヴィッドの頭を執拗に叩きつけたと供述した。
また、デイヴィッド殺害2週間前にフェルナンデスはレスリングと称しデイヴィッドを暴行し、骨折させていた事もわかった。
更に、フェルナンデスはもう1人の5歳半の弟に性的虐待を加えていた事も判明した。
これらの事実により、フェルナンデスは第一級謀殺で起訴された。
フェルナンデスはデイヴィッド殺害について意図的ではなく、計画性もなかった事を述べ、更に
「継父によって虐待された事で、その時のフラッシュバック現象が起きて殺害した」
と殺害の動機を語った。
事件が公になると、わずか12歳の少年による残虐な事件が全米を震撼させた。
また、フェルナンデスは犯行当時わずか12歳であり、第一級謀殺で有罪となれば、通常、終身刑または死刑となる。
フロリダ州の法律では12歳への生命刑は禁止されていた。
ただ、禁止されているのは「仮釈放の可能性のない終身刑」であり、仮釈放の可能性があれば問題はなかった。
2013年、フェルナンデスは19歳までの少年院収容が言い渡された (フェルナンデスが少年院から釈放されるのは2018年1月14日の誕生日) 。
余談だがフェルナンデスはフロリダ州デュバル郡で大人として起訴された最年少記録となった。
また、アメリカでは2010年に14歳未満による殺人は29件発生している。
∽ 総評 ∽
12歳という年齢で2歳の弟を殴り殺したフェルナンデス。
以前にも何人も紹介している通り、子供による殺人というのは珍しくはない。
ただ、このフェルナンデスが特殊なのは、フェルナンデスはもう1人の5歳の弟を性的虐待している所だ。
12歳で強姦というのも驚きだが、妹でなく弟というのも驚きだ。
フェルナンデスがこんな異常になったのは幼少期の虐待が原因で間違いないだろうが、本人はフラッシュバックが起こったと発言した。
確かにフラッシュバックは、心的外傷によって引き起こされる現象であるが、少し腑に落ちないのが、普通、フラッシュバックというのは同じような状態の時にふいに起きるはずである。
継父に強姦されたトラウマが原因なら、誰かに強姦されそうになった時にフラッシュバックが起こるなら話しもわかる。
しかし、フェルナンデスが2歳の弟に強姦されるはずもなく、ただ単に殺害したとしか思えない (私は精神科医でもなんでもないので、偉そうな事は言えないが) 。
また、5歳の弟を強姦しているのもとてもフラッシュバックとは思えない。
所詮、フェルナンデスは自身がやられた事の復讐を、まだ非力な弟たちで晴らしたに過ぎないのだと思う。
ただ、フェルナンデスが弟を殺害した時、12歳になったばかりで、フェルナンデスの母親がフェルナンデスを生んだのも12歳の時だった。
何か数奇な運命を感じてならない。
【評価】※個人的見解
・衝撃度 ★★★★★★★★★☆
・残虐度 ★★★★★★★★☆☆
・異常性 ★★★★★★★★★☆
・特異性 ★★★★★★★★★☆
・殺人数 1人 (他弟を性的虐待)
《犯行期間:2011年3月14日》
コメント
コメント一覧 (10)
彼の魂に救いがありますように。
虐待に関しては可哀想ですね。
殺害したのも赤の他人ではなく弟ですし、親の責任は大きいですね。
仰る通りですね。
こんな環境でまともに育てという方が無理な話だと思います。
ただ、こういう場合は負の連鎖で次から次へとそういう人間を呼び寄せるのでしょうね。
一番恐ろしいのは毎日掲載している私だと思います。
性的虐待を受けた幼児・児童は、自分の受けた行為を他人にすることがしばしばあるのですが、これを性化行動といい、児童養護施設でも隠れた問題になっているそうです。この被疑者の場合もそうなのでしょう。ただ、性的虐待=強姦ではないので、具体的に何をしてされていたかはわかりませんが……
また、私の知るところでは強姦の最年少は七歳です。恐ろしいとしか言いようがありません。
いつも読んでいただいているという事で誠にありがとうございます。
なるほど、専門的にはそう言うのですね、大変勉強になります。
7歳ですか、それは恐ろしいですね。
まだ、性欲とかもないでしょうし。
襲った対象は違うけど、アーサー・ショークロースのケースが近いかも…。
しかし、ここまで家族運(?)に恵まれていないのには同情します。
『子供の方から親との縁を切れる法律』みたいなものがあれば、多少は変わってくると思うのですが…難しいですよね。
なるほど、そういうフラッシュバックもあるのかもしれませんね。
子供から縁を切れる法律、それいいですね。
縁を切った後の事とか色々考えなければいけませんが、縁を切れる条件など項目を厳しく作ればあってもいいと個人的には思います。