image















石 悦軍 (シー・ユェジュン 中国)
【1970 ~ 2006】



石は1971年3月5日、中国・吉林省通化市柳河県で生まれた。

石は通沟村に住んでおり、そこの肉屋で働いていた。

また、石は結婚していた。

石は内向的な性格で、他の人と積極的に交流する事はなかった。


2006年7月、石は通化市内にある精神科医を訪ねた。

この頃には石の精神はすでに蝕まれていた。

その後、石は妻を連れて上海、蘇州や杭州へ旅行に出掛けた。


同年9月24日早朝、王玉良 (ワン・ユーリィャン♂) の家に 侵入した石は、まず李振軍 (リー・ヂェンジュン♂) を殺害。

そして、王玉良を殺害した後、王の妻、父母とナイフで次々と刺して殺害する。

その時、王の親類の王于洪 (ワン・ユーホン♂) がシャベルで石に抵抗したが返り討ちに遭い、怪我を負った。


次に石は自身が働いている肉屋へ車で向かい、店のオーナーである劉国華 (リィゥ・グォゥファ♂) を殺害。

劉殺害後、その妻と王剛銀 (ワン・ガンイン♂) を襲い負傷させた。


その後、石は通化市三源浦に行き、 屠殺場の監督、于宏勇 (ユー・ホンヨン♂) を殺害。

于の妻も襲い負傷させ逃走した。

警察はすぐに石を指名手配し、石の情報提供者には10万元 (約145万円) の報酬金を支払う旨を伝えた。


同年9月27日、石は吉林省渾江区の近くの山に、孫紅蓮 (スン・ホンリィェン♂) とその妻を連れ去り殺害する。


同年9月28日、公安部は石の情報提供者に更に5万 (約73万円) の報酬金を支払う事に決め、情報を集めた。

中国当局は述べ2000人の警官と、一般人で形成された民兵組織12000人で石の捜索を始めた。


同年9月29日、石は吕家堡村で3人の村人 (名前不詳) を殺害。

正午過ぎに現場からほど近いトウモロコシ畑で石はついに捕らえられた。

石は長春市に連れて来られ、そこで今までの殺害を自供した。


裁判では石の精神状態が問題となったが、正常であると判断された。

また、殺害動機については、石は、

「社会によって苦しめられ、辱しめを受けた事に対する復讐だ」

と述べ、最初に殺害した王玉良は以前、石が健康検査を受けた際の検査官で、王は石を問題ありとして罰していた。

劉は石が働いていた肉屋のオーナーであり、石が調理した肉を販売する事を拒み、また、日頃から会社の給料が低賃金だと不満を洩らしていた。


同年11月25日、石は有罪判決となり死刑が言い渡された。


同年12月20日、吉林省通化で頭部に銃弾を浴びせる射殺による死刑が執行された。

享年35歳であった。



∽ 総評 ∽

職場の人間や過去に自分がやられた事への復讐の為、短期間で12人も殺害した石。

石のように短期間に異なる場所で殺人を犯す人間の事をスプリー・キラーと呼ぶが、大抵のスプリー・キラーは特に標的を定めず無差別に行う事が多く、この石のようにしっかり標的を絞るというのは比較的珍しい。

恨み辛みは人それぞれだが、この石の恨みは逆恨みとしか言い様がない。

働いていた職場の給料が安ければ別の仕事に就けばいいわけだし、石が調理した肉を販売しなかったのは、石の調理に問題があったからた。

しっかりとした素晴らしいものを作れば、それは当然売られるのだ。

結局は石本人の身勝手というしかない。

犯行前に出掛けた妻との旅行は、事件を起こす前の最後の思い出の為だったのかもしれない。



【評価】※個人的見解
・衝撃度 ★★★★★★★☆☆☆
・残虐度 ★★★★★☆☆☆☆☆
・異常性 ★★★★★★★☆☆☆ 
・特異性 ★★★★★★☆☆☆☆
・殺人数 12人

《犯行期間:2006年9月24日~同年9月29日》