
マーク・バレーラ (オーストラリア)
【1979 ~ 】
マーク・マラ・バレーラ (旧名マーク・ヴァン・クレイベル) は、1979年4月24日、オーストラリアで生まれた。
1998年6月12日、ブリズベン・アルビオン公園の近くにある家で、デイヴィッド・ジョン・オハーン (59歳) が死体で発見される。
オハーンの死体は首が切断されていた。
オハーンの首は台所で見つかり、オハーンはワイン・デキャンタで殴られ殺害されたのだった。
しかも、オハーンの死体は手を切られ、ズボンは下ろされ陰茎は切り落とされていた。
また、腹が裂かれており、中から内臓が飛び出していた。
オハーンの家のリビングルームの壁には、いくつかの悪魔の絵が描かれていたのだが、傍にオハーンの手が捨てられており、その絵はオハーンの指で描かれたものだった。
警察は捜査に乗り出すが、犯人はわからなかった。
同年6月26日、フランク・アークル (62歳。前ウロンゴン市長で、ニューサウスウェールズ州議会の前議員) が、家で殺害された。
アークルはベッドサイドで殺害されており、首には電気コードがきつく絞められていた。
また、アークルの目と頬はネクタイピンで無理矢理とめられていた。
実は、殺害されたこのアークルは前年の1997年に、児童ポルノと小児性愛騒動を起こしており、訴えられていた。
その後、殺害される6ヶ月前に幼児に対する性的の罪が保留され、引き続き調査が続けられてる最中であった。
結局、オハーン同様、アークルを殺害した犯人はわからなかった。
事件から約3ヶ月後の同年10月1日、バレーラはウロンゴン警察署に自首しに来た。
バレーラはこの時まだ19歳で、警察は容疑者としてバレーラを一切マークしていなかった。
バレーラを聴取すると、バレーラの住む家はオハーンの家の前の通り沿いにあり、しかも、2、3軒隣であった。
2000年、裁判でバレーラは、子供の時に父親ジャックに性的虐待を受けたと発言する。
しかも、それが原因で精神的に異常をきたし、殺人を行ったと主張した。
オハーン殺害の時、バレーラはオハーンを誘い性行為を行おうとしたが、それは幼少時の父親にされた事のフラッシュバックを引き起こした為だとも主張した。
また、バレーラはアークル殺害を、容疑がかかっている小児性愛から子供達を救おうとしたとも述べた。
同年12月21日、裁判でバレーラは有罪となり、仮釈放の可能性なしの終身刑2回分が言い渡された。
バレーラは判決を不服としてすぐに上訴するが、バレーラの訴えは棄却され、刑が確定した。
19歳での仮釈放なしの終身刑というのは、オーストラリアにおける3番目の若さであった。
現在、バレーラはニュー・サウス・ウェールズ のゴールバーン刑務所で服役している。
*その後の家族の悲劇*
バレーラの刑が確定してから2週間も経たない内に、父親ジャックが家で刺され殺害された。
ジャックがベリンダ・ヴァン・クレイベルの4歳の娘に危害を加えた為、バレーラの姉妹とベリンダは父親ジャックを殺すようキース・シュライバー (バレーラの友人) に頼んだのだ。
シュライバーはジャック殺害で有罪となり、12年間仮釈放のない終身刑が言い渡された。
ベリンダは父親殺害をシュライバーに頼んだ罪で有罪となり、3年半は仮釈放のない懲役6年の実刑判決を受けた。
2007年6月1日、ベリンダは釈放された。
釈放されたベリンダは
「これからの人生をしっかりと生きていきたいと思います」
と発言している。
だが、ベリンダは2010年に暴行と窃盗の容疑で再び逮捕されている。
∽ 総評 ∽
2人の男性を性的目的で近付き殺害したバレーラ。
バレーラは裁判で自身が異常になったのは、幼少の頃の父親による性的虐待だと訴えたが、少なからず原因の1つにはあるだろう。
また、フラッシュバックや小児性愛者から子供達を救おうとした事で減刑を求めたが、さすがに減刑の理由としては無理があるだろう。
父親ジャックは子供達を虐待し、自身の思うがままに生活していたが、皮肉な事にその子供に依頼されたシュライバーに殺害された。
自業自得と言えばそれまでだが、まさか娘に依頼された人間に殺害されるとは夢にも思っていなかったであろう。
父親の存在が家族全てをダメにしたのはほぼほぼ間違いなく、そう言う意味ではバレーラ達も被害者と言えるかもしれない。
【評価】※個人的見解
・衝撃度 ★★★★★★★☆☆☆
・残虐度 ★★★★★★★☆☆☆
・異常性 ★★★★★★☆☆☆☆
・特異性 ★★★★★☆☆☆☆☆
・殺人数 2人
《犯行期間:1998年6月12日、同年6月26日》
コメント
コメント一覧 (9)
毎日の更新お疲れ様です。
負の家系ですね。
父親の精神異常は確実ですが、この犯人も幼少時の性的暴行が原因と思われるも、父親の狂気の血脈を受け継いでいたのでしょう。
先天性の精神異常は遺伝するといいますが(遺伝50%、ストレス25%、養育家庭環境15%というデータがありました)、両親が異常者で、かつ劣悪な家庭環境で育った子供はこのデータ見る限りでは、ほぼ9割の確率で人間が壊れるということになりますね。
精神医療も深い闇の中にあると言われています。
軽度の精神病なら対症療法で効果があるのかもしれませんが、複合要素での発症や、医療費搾取を目論むクズ精神科医によって薬漬けにされた挙句、症状を悪化させられる患者は表に出ず(異常者とされて闇に葬られるため)非常に多いと。
実際、とある精神科医の話では「なぜこの薬が特定の薬効を発揮するのか分からない」まま前例に従って処方し、結果的に快方すればラッキーという世界だそうです。
さらには新しい手法で薬効が証明されれば医者として成功者になれますし、、もし失敗しても「治療したが無駄だった」と片付けられる恐ろしい実態。
身内といえど、精神異常者は厄介者ですしね(もちろん愛情をもって回復を信じ努力しているケースも多くありますが)。諦めてしまう訳です。
この点が通常の医療ミスと根本的に異なり表面化されない理由です。
貴サイトに掲載されている、入院歴のある精神異常者たちの犯罪を多数拝読しているうちに、これが精神医療の核心なのかな…と思ってしまいました。過去、精神科医によって怪物にされた犯罪者がたくさんいたのではないか、と。
>先天性の精神異常は遺伝するといいますが(遺伝50%、ストレス25%、養育家庭環境15%というデータがありました)、両親が異常者で、かつ劣悪な家庭環境で育った子供はこのデータ見る限りでは、ほぼ9割の確率で人間が壊れるということになりますね。
あくまでも発症する割合であり、9割という合算は間違いです。
精神異常を発症する確率が跳ね上がることは間違いありませんが(^^;
ありがとうございます。
なるほど、確かに遺伝は存在すると思います。
もちろん、全員が全員というわけではないでしょうが、遺伝と環境、これらがほぼその子の人生を決定付けるのですね。
その通りですね。
そういう意味では、この犯人も数多の似たような劣悪環境で生まれた猟奇殺人者も、突き詰めれば親が原因でしょう。
仮にまともな家庭環境であっても、結果異常者が出た場合は、遺伝起因であれば先祖辿れば何かしら出てくるのではないでしょうか。
そうですね。
私は毎日記事を掲載していて思いますが、親がまともで普通の生活を送った子供で、猟奇殺人鬼になる事はほとんどないからですね。
こういった事件を起こす場合、精神病の方が多いので、どうてしても偏見は持ってしまうことが多くなってしまうでしょうね。
私は毎日記事を更新していて、仰る通り放置や「完治した」として退院させられた場合に事件を起こす可能性がありますね。
現場の貴重なご意見ありがとうございます。
精神に対してのコメントがありましたので。。。
わたし的には
●精神疾患者
自覚があり、悩んだり苦しんだりして、良くなりたいと思い治療をしたい(治療をしてる人)と思ってる人
●精神異常者
自覚が無い人、病を悩んだり、苦しんだり、治療がしたいと自覚していない人。
と 正しいかはわかりませんが。簡易に分けております。
精神薬で悪化する人も居たりするみたいですね…
近い将来、血液検査やスペクト検査や脳波で 診断が確実で、容易で保険適用になればいいですね。。。
犯罪者の精神鑑定などにも役立つだろうし。
私もJさんのような考え方ですね。
先日、ありましたコメントの方は実際働いている方からでしたので、多少の偏見は誰しも持ってしまうと思います。