
ロナルド・ウォード (アメリカ)
【1960 ~ 】
ロナルド・ジェームズ・ウォード・ジュニアは、アメリカ・オレゴン州で生まれた。
父親は薬物中毒者で、母親は売春婦であった。
まともな生活を送る事がなかったウォードは、小学校を卒業後、家を出て様々な職を転々とした。
そして、ウォードは長距離トラックの運転手として生計を立てるようになる。
2000年8月、ニュージャージー州からカリフォルニア州まで、2匹の犬を連れ車で旅をしていた、クリスティン・ラウラ (25歳) が、途中のアーカンソー州で行方不明となる。
クリスティンとの連絡が途絶えた母親が心配となり、警察に捜索願を出した。
捜索にあたった警察が、クリスティンの犬を発見し、犬の後をついて行くと、そこにはクリスティンの全裸死体が捨ててあった。
クリスティンの遺体はナイフで上半身を中心に滅多刺しされており、特に首は10回以上刺されていた為、ほぼ切断された状態であった。
また、クリスティンは強姦されていた。
同年10月15日、モンタナ州ハミルトンで、クレイグ・シェルドン・ペトリッチ (45歳) が、頭部を岩で殴られ、銃で3回撃たれた死体姿で発見された。
ペトリッチ殺害の理由は、単にウォードがペトリッチと喧嘩しただけという短絡的なものであった。
実はこの喧嘩は近所の住民に目撃されており、その情報をもとにウォードを捜索したが、この時、ウォードはすでに姿を消したあとであった。
ウォードはカリフォルニア州マーセドに移り、ジャッキー・トラヴィス (49歳) と一緒に暮らすようになる。
ジャッキーは若い頃に交通事故に遭い、片足の膝から下を失い、義足をつけて生活を送っていた女性であった。
しかし、ジャッキーはウォードど同棲する頃にはドラッグ依存症になっており、しかも売春婦となっていた。
2ヶ月程同棲していたが、ウォードはジャッキーに暴行を加えるようになる。
そして、無理矢理強姦すると、首を絞め、ナイフで刺して殺害し、逃走した。
警察はジャッキー殺害を捜査すると、義足に付着している精液を見つけ、そのサンプルを入手する。
ジャッキー殺害後、ウォードは3歳の娘を持つ、シェラ・ポリー (32歳) という女性を強姦し、刺し殺した。
警察はシェラの遺体からも精液のサンプルを入手し、ジャッキーの遺体から入手した精液サンプルと照合すると、同一人物である事が判明する。
モンタナ州警察はペトリッチ殺害で逃亡中のウォードに目を付け、ウォードがジャッキーやシェラ殺害に関与していると判断する。
そして、捜査の末、ウォードを逮捕した。
2001年、裁判でウォードには懲役10年が言い渡され、更に2008年にはアーカンソー州とカリフォルニア州で、それぞれ仮釈放なしの終身刑が言い渡された。
∽ 総評 ∽
女性を次々と殺害したウォード。
ドラッグ依存症の父親と、売春婦の母親という生まれる環境としてはかなり不幸な状況でウォードは生まれた。
その点に関しては同情の余地がある。
同じトラック・ドライバーとしての殺人は、以前掲載した『ハッピー・フェイス・キラー』こと、キース・ジェスパーソンと同様である。
ただ、ウォードの場合はジェスパーソンとは違い、全米をトラックに乗って殺人行脚していたわけではないので、ジェスパーソンに比べるとそれほどの被害者数には至っていない。
このウォードが少し珍しいのは、殺人を始めたのが40歳と、かなり遅咲きな所である。
通常、10代で異常性が見え始め、20代の時に最も活発になる事が多い。
詳しい事情はわからないが、この40歳の時に、ウォードを突き動かした何かがあったのだろうと思われる。
【評価】※個人的見解
・衝撃度 ★★★★★☆☆☆☆☆
・残虐度 ★★★★★★☆☆☆☆
・異常性 ★★★★★★☆☆☆☆
・特異性 ★★★★★☆☆☆☆☆
・殺人数 4人
《犯行期間:2000年8月、同年10月15日~2001年》
コメント
コメント一覧 (2)
認めてしまった存在が犯罪者なら自らも犯罪者になるしかない。んですかね〜?
頑張って生まれに抗いまくってほしかったな
世の中で1番見ている存在の親を否定するのは若い頃は当然だと思います。
しかし、年齢と共に親の気持ちや存在に感謝や共感を覚えるものです。
自殺の遺伝子があるそうですが、犯罪者の遺伝子というのもおそらくあるでしょう。
もちろん皆が皆同じ道を歩むわけではないですが。