
リチャード・エバーリング (アメリカ)
【1929 ~ 1998】
リチャード・ジョージ・エバーリングは、1929年12月8日、アメリカ・オハイオ州クリーブランドで生まれた。
エバーリングは生まれた時の名前をリチャード・レナーディックと言い、母親は未婚であった。
エバーリングは生まれて間もなく母親に捨てられ、クリーブランドの里子を預かる家に住むことになった。
その後、エバーリングは里子として色々な家をたらい回しにされ、幼少期を過ごした。
その影響からか、エバーリングは嘘つきで、窃盗などの犯罪に手を染めるようになる。
1946年、この年、エバーリングは正式にリチャード・ジョージ・エバーリングと改名する。
何故、この名前にしたかというと、丁度この頃、エバーリングはジョージとクリスティのエバーリング夫妻に引き取られていたからであった。
しかし、ジョージはこの改名を許さず、エバーリングに激怒した。
ジョージは何とかエバーリングの改名を阻止しようと試みるが、その直後、ジョージは死亡してしまう。
ジョージは毒物を服用した為死んだのだが、これは事故として処理された。
しかし、この殺人はエバーリングの初めての殺人であった。
無事に名前を変える事の出来たエバーリングは、ウインドウ洗浄のビジネスを始める。
ビジネスは順調に成功し、1954年、わずか25歳で家を購入する。
そして、エバーリングは更に便利屋も始めるようになる。
同年、マリリン・シェパードという女性が死亡する。
シェパードは死亡する前、実はエバーリングに家のウインドウ洗浄を頼んでいた。
この殺人でエバーリングは疑われる事はなく、シェパードの夫が疑われてしまい、警察は夫を逮捕する。
無罪を主張する夫だったが、数年後、裁判で有罪判決を下されている。
1959年、この頃、エバーリングの掃除サービスに対し、何人かの顧客からクレームが入った。
それは、エバーリングが洗浄の為に家の中に入ると、家の中から宝石や現金が無くなったからであった。
警察はエバーリングの家の中を捜査すると、シェパードが以前持っていたリングが見つかり、エバーリングは窃盗で起訴された。
裁判でエバーリングは執行猶予付の判決が下され、釈放された。
その後、エバーリングは仕事の傍ら、殺人を始めるようになる。
1962年、マートル・フライ (63歳) を花壇の鉢で殴り殺害する。
エバーリングは仕事で依頼があった年配の女性
を狙い、殺害して金品を奪うのであった。
サラ・ベルとエセルのファロー姉妹は、裕福な家であり、エバーリングは言葉巧みに近寄ると、2人を殺害。
金品や現金を奪って逃走した。
1983年、ある看護婦が行方不明となる。
実はこの看護婦は以前、エバーリングがマリリン・シェパードを殺害したという話を聞いた事があり、それをエバーリング本人に問いただそうとしたのだった。
エバーリングは看護婦を呼び出し、酒を飲んで話をした。
それ以降、看護婦は行方不明となる。
1984年、看護婦の遺体が発見される。
遺体は腐乱しており、死後かなりの時間が経過していた。
1987年、以前、エバーリングに言われ、遺書を捏造しようとした事を助けたフロリダ州の女性が警察に通報し、エバーリングは逮捕された。
逮捕されたエバーリングは過去の殺人を全て自供し、殺人罪で起訴された。
1989年、裁判でエバーリングには終身刑が言い渡された。
1998年7月25日、エバーリングは刑務所内で死去。
享年68歳であった。
余談だがエバーリング逮捕後、誤認逮捕されたシェパードの夫は釈放されている。
∽ 総評 ∽
エバーリングは仕事の依頼で行った家の人間を殺害し、金品を奪うという残忍な殺害を行った。
エバーリングは生まれてすぐ母親に捨てられ、里親のたらい回しにあい、まともな幼少期を過ごす事が出来なかった。
子供の頃に母親に捨てられ、まともな幼少期を過ごせないのは、シリアルキラーの典型的な幼少時代である。
ただ、子供は生まれる親を選べるわけではないので、これに関してはしょうがないとしか言いようがない。
エバーリングの幼少時代を見ると、情状酌量の余地はあるだろう。
だが、だからと言って殺人が許されるわけではないが。
【評価】※個人的見解
・衝撃度 ★★★★★★☆☆☆☆
・残虐度 ★★★★★☆☆☆☆☆
・異常性 ★★★★★★★☆☆☆
・特異性 ★★★★★☆☆☆☆☆
・殺人数 5人
《犯行期間:1946年~1983年》
コメント
コメント一覧 (4)
でも私は犯罪者が捕まると可哀相な過去があり、愛情に飢えていた。だから彼らは犯罪を犯した、しっかりと子供の時に愛情持って育てていればよかったのに。と聞くと反吐が出ます。
判で押したみたいにこの手の人間を救うのは愛だと書いてあったりしてムカつきます。愛が最強の万能薬みたいに言われるのですが、愛情持って育てたとしても狂う奴はいますよね?
理解出来ない事をするのはちゃんと愛情持って育てなかったから。なんて暴論にも程があると思います。そりゃマトモに育ててりゃいい場合も当然あります。
でも何でもかんでも原因が愛情不足とか結論付けるのは気持ちが悪いです。信じられないくらい慈悲深い対応したってキレる奴はキレるし、おかしくなる奴はおかしくなると思う。
そもそも人を人とも思わない程異常な奴を正常の枠内で可哀相だなんだと結論付けるからおかしくなるんだと私は思います。
まとまりなくてスミマセン
私もないですが、やはり自分の居場所がしっかりとしていないというのは不安になるでしょう。
悲惨な幼少時代を過ごしたというのは同情はします。
ただそれと犯罪は関係ありません。
いえ、犯罪は関係ないのではなく罪は関係ありません。
愛で救われるのなら救われてもいいし、愛情不足で犯罪者になったとしても罪は罪。
しっかりと裁かれなければいけません。
文章のまとまりがないのは私もそうなので気にしないで下さい。
また、幼少期から生き物を殺すことに快楽を見出すような倒錯した殺人犯もいるのに対し、この人は窃盗や嘘など所謂「お試し行動」に近いようにも感じます。
とはいえ大人になり、逆らえないような閉鎖された空間や状況でもないのに善悪の判断ができないのは異常であり、そういう自分と向き合わなかった結果としか言えません。普通に生きるのに努力が必要な境遇であったことには同情しますが、そのことと犯した罪は別物だと私も思います。
長くなってすみません…
困難でしょうね。
「倉廩実ちて礼節を知り、衣食足りて栄辱を知る」という言葉が全てだと思います。
人間というのはある程度充実した生活を送っていないと、常識や礼儀を学ぶ事は難しいのです。
当然ですよね。
空腹で今にも死にそうな人間に礼儀はこうだの常識はこうだの言っても聞く耳持たないでしよう。
私が恐れるのはそういった悲惨な境遇の人間に対して刑罰が軽くなる事です。
私も生い立ちには同情します。
ただ、それと犯した罪は関係ありません。