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ウェルナー・ボースト (ドイツ)
【1928 ~ 】



1928年5月6日、ボーストはドイツ (旧西ドイツ) で生まれた。


ボーストは「第二次世界大戦」直後、東側から西側への亡命者を手助けした。

手助けと言えば聞こえがいいが、ボーストは亡命させる為にお金を巻き上げていた。


1950年、デュッセルドルフに移住する。


デュッセルドルフに住むようになったボーストは、ここで窃盗を繰り返すようになり、また、墓地を掘り起こし死体から貴金属を盗むようになる。


この墓地荒らしによりボーストは逮捕され、刑務所に入った。


短い刑期を終え、出所したボーストは車強盗するようになり、この頃からフランツ・ロールバッハという相棒が出来る。

そのロールバッハと共に弁護士の車を襲い、金品を強奪し、抵抗した弁護士を射殺する。


実はボーストは元々銃が好きで、日頃から早撃ちと射撃の練習に余念がなかった。

この弁護士射殺の時も、西部劇でみられる早撃ちをし、腰の辺りから撃った為、弾丸が弁護士顎から入り右のこめかみへ貫通していた。

その為、発見された弁護士の死体の弾道が普通ではなかったので、警察は当初、撃たれ方について頭を悩ませていた。


また、ボーストはドラッグに溺れており、普段から正気を失っていた。

しかも、ボーストは普通にドラッグを摂取するだけでなく、自ら実験室を作り薬物に夢中になった。

ドラッグを摂取し過ぎて、ボーストは現実と空想の世界の区別がつかなくなっていた。


相棒のロールバッハはこの頃にはボーストを恐れるようになり、別れたかったが殺されるかもしれないという恐怖から、やむなくボーストに従っていた。


1955年、ボーストとロールバッハは車の中で性行為に励むカップルを襲い、銃で射殺する。

ボーストはカップルに欲情するようになり、自身の性欲を解消する為にカップルを射殺するという異常な精神状態となっていた。


一応、カップルを殺害した後、持っていた金品は盗んだが、あくまでもそれは殺人のおまけであった。


ボーストの犯行手口は、気に入ったカップルを見つけると尾行し、カップルが人気のない場所で絡み合うと、襲い掛かって射殺するというものであった。

カップルを射殺すると、ボーストはそれだけで射精に至った。

最後は殺害したカップルの頭を鈍器で叩き潰し、火を点け燃やして逃走するのだった。


このカップル殺害事件は『デュッセルドルフのカップル殺し』と呼ばれ恐れられた。


1956年6月6日、ボーストが再びカップルを襲っている所を、たまたま近くにいた森林警備隊に見つかってしまう。

ボーストは警備員に発砲するが、警備員には銃弾が当たらず、ボーストはその場で逮捕された。


1959年、裁判でボーストには終身刑が言い渡された。


余談だがロールバッハも逮捕され、禁固6年が言い渡されている。



∽ 総評 ∽

ボーストのように殺人の最中に興奮し射精に到シリアルキラーは多いが、ボーストが異質なのは射殺で興奮するというところである。

通常、殺人で射精にいたる場合、殺人の実感を味わえる絞殺の場合が多いので、そういう点ではボーストは珍しい。


こんなドラッグまみれの現実か空想かの判断も出来なくなっている人間を放置しておくというのは恐ろしいことこの上ない。

多分、これほどの薬物中毒者であれば、見た目にも一目でわかるほどだと思うので、その時点で何とか出来なかったものだろうか。



【評価】※個人的見解
・衝撃度 ★★★★★★★☆☆☆
・残虐度 ★★★★★☆☆☆☆☆
・異常性 ★★★★★★★★☆☆
・特異性 ★★★★★★★☆☆☆
・殺人数 5人以上

《犯行期間:1953年~1956年》