
アルトン・コールマン (アメリカ)
【1955~2002】
デブラ・ブラウン (アメリカ)
【1963~ 】
1955年11月6日、イリノイ州ウォキーガンで、黒人売春婦の私生児としてコールマン生まれた。
母親が売春婦、恵まれない私生児としての誕生、コールマンは、多くのシリアルキラーにみられる定番の生まれ方であった。
コールマンは5人兄弟の3番目だったのだが、なかなか寝小便が治らず、同年代の仲間たちからは
「ピッシー (『Pissy(寝小便たれ)』) 」
というあだ名で呼ばれていた。
夜尿症 (寝小便) は、コールマンの母親が、コールマンを妊娠中に酒を飲み、ドラッグを使用したことによる可能性が高い。
ちなみに、夜尿症も多くのシリアルキラーにみられる典型的パターンである。
しかも、この母体汚染の後遺症なのか、コールマンは生まれつき感情の起伏が激しく、自分でコントロールできない性格であった。
そして、母親は見知らぬ男と性行為に及ぶ様を、コールマンは何度も見て育った。
そんな荒んだ生活を送ったコールマンがまともに育つわけもなく、少年の頃から数々の犯罪に手を染め、気がついたら性犯罪の常習犯になっていた。
1984年、コールマンは
「自分と同じアフリカ系アメリカ人を殺せ」
という神の声を聞く。
そして、コールマンは彼女であるデブラ・ブラウンを連れ、アメリカ中西部を横断しながら、神の声に言われたアフリカ系アメリカ人を殺す旅に出る。
1984年5月29日、ウィスコンシン州キノーシャに移動した2人は、ヴァーニタ・ウィート (9歳) を誘拐し、強姦した後、絞殺した。
そして、遺体を廃ビルの脇に捨てたのだが、この殺害で指名手配された。
同年6月18日、コールマン達はインディアナ州ゲイリーに移動し、タメカ・タークス (7歳) と、その従姉妹のアニー・ヒルヤード (9歳) を誘拐していた。
しかし、タメカは殺されたが、幸いアニーは九死に一生を得、アニーは2人の人相を警察に通報する。
次の犠牲者は、同じくゲイリーに住むドナ・ウィリアムス (25歳) だった。
ドナの遺体はインディアナ州ゲイリーではなく、7月11日になってミシガン州デトロイトの廃ビルで発見された。
2人はドナから車を奪い、デトロイトへと向かった後、遺体を遺棄したのだった。
同年7月4日、独立記念日には、オハイオ州トレドに移動し、ヴァージニア・テンプルと娘のレイチェル (19歳) を殺害後、遺体を家の天井裏に隠した。
シンシナティではトニー・ストアリー (15歳) を殺害。
同年7月13日にはオハイオ州ノーウッドに移動した2人は、ダイナーで2人にレモネードを運んできたウェイトレス、マーリン・ウォーターズ (44歳) を、アフリカ系というだけの理由で殴り殺す。
最後の犠牲者はユージン・スコット (77歳) で、ユージンは車を奪われた挙げ句、射殺されて側溝に捨てられた。
しかし7月20日、2人はイリノイ州エヴァンストンにおいて、知人にその姿を目撃され、通報され逮捕された。
ブラウンはオハイオ州の少女感化院に送られた後、シンシナティでのトニー殺害により、死刑判決を受けたが、1991年に、仮釈放なしの無期懲役刑に減刑となった。
コールマンは
「神の声に応えた上、自分の性欲も処理できて満足だ。俺は幸せだ」
と発言する。
コールマンは死刑判決を受け、刑務所に収容されていたが、2002年4月26日、オハイオ州刑務所において、薬物注射によって死刑が執行された。
享年46歳。
コールマンの最後の晩餐のメニューは、フィレミニョンのステーキと、鳩のローストだった。
薬物注射の直前まで「賛美歌 第23番」を繰り返し歌い続けた。
コールマンが「賛美歌」を歌う光景は、刑務所内のモニターに映し出され、死刑執行を見に来た犠牲者の遺族や、死刑見物客たちも目撃した。
∽ 総評 ∽
2人は6州にまたぎ、8人の女性 (女の子) を殺したが、犯行の主体はコールマンによって行われた。
ブラウンはコールマンの彼女として一緒に殺人行脚に同行したが、コールマンの凶行に何の躊躇もなくついて行った異常さがブラウンにもあった。
確かにコールマンと同じ死刑というのは、少し可哀想な気もするが、彼女としてコールマンの暴走を事前に止める器量を示して欲しかったものだ。
【総評】※個人的見解
・衝撃度 ★★★★★★☆☆☆☆
・残虐度 ★★★★★★☆☆☆☆
・異常性 ★★★★★★☆☆☆☆
・特異性 ★★★★★★★☆☆☆
・殺人数 8人
《犯行期間:1984年5月29日~同年7月20日》
コメント
コメント一覧 (2)
ブラウンですが、彼女は知的障害に近いと言えるぐらい(borerline intellectual disorder) 知能指数が低く(59から74だったかと記憶しております)なおかつ幼少時に頭部へのひどい衝撃を受けたとの事です。
これだけならばコールマンに対して「良くないよ」「悪いことだよ」と言えたでしょうね。宗教的背景が強ければ「神様が駄目だって言ってるよ」等々。
しかしブラウンは依存性パーソナリティ障害とも診断されてます。
そんなブラウンに、果たしてコールマンを止める事が出来たのか。この状況に、この関係性。余程のショックがない限りブラウンはコールマンに従い続けた気がいたします。
ではでは。
その知能指数では厳しいでしょうね。
奴隷とまでは良いませんが、ほぼ従ってしまうような知恵しかないと思います。
それを知っていてコールマンが利用したのかはわかりませんが、それなら可哀想過ぎますね。