
スティーブン・グリフィス (イギリス)
【1970~ 】
1970年、 イギリス・西ヨークシャーのデューズベリー出身。
グリフィスの両親は、グリフィスが幼少の頃に離婚し、グリフィスは母親に引き取られた。
母親は電話交換手と売春婦をして生計を立てたが、グリフィスは成長するにつれ、母親の売春の事実を知り、絶望と落胆から売春婦を憎むようになる。
グリフィスは3人兄弟で、もし3人とも母親に引き取られたとするなら、女手1つ、3人の子供を育てるのは大変だろう。
他に頼る宛もなかったなら、子供達を育てる為、母親が売春で生計を立てている事はやむを得ないことかもしれない。
ただ、子供からすればそれは相当ショックなことであり、グリフィスが売春婦を憎むようになるのも致し方ないことだろう。
成長したグリフィスは、トラック運転手をして生活していたが、30代になって大学に入りなおし、ブラッドフォード大学で心理学を学び、学位を取得している。
大学に入り、学位も取得していることから、知能指数は高かったと思われる。
大学卒業後は、ブラッドフォード大学院博士過程で、犯罪学を研究する。
研究のテーマは
「1847~1999年のイギリスの殺人事件の歴史」
だった。
「ミイラとりがミイラになった」とはよく聞く言葉だが、グリフィスにはまさにぴったりな言葉と思われる。
元々、犯罪には興味があったのだろうが、大学で犯罪学を学んだことが、後のグリフィスの凶行を生んだ事は間違いない。
実際、多くの殺人者と接しているうちに、その考え方に魅了され、自らも殺人を犯したという事があったくらいである。
狂気を胸に秘めている人物には願ってもない研究場所だったと思われる。
グリフィスはウェブサイトで
「連続殺人事件や、死刑に学術的な興味がある」
と書き込み、さらに
「俺は悪魔になる」
とも書き込んでいた。
グリフィスはそれなりの容姿をしていたが、常にサングラスをかけ、ペットはオオトカゲで、リードをつけたオオトカゲで近所を散歩していた。
その為、近所の住人からは「変人だ」と思われていた。
2010年、ブラッドフォードで
スーザン・ブラミレス(36歳)
シェリー・アーミテージ
スーザン・ラッシュワース(43歳)
の3人の売春婦が行方不明になる事件が起こる。
しかし、同年5月24日、警察は連続売春婦殺害容疑で、グリフィスを逮捕した。
グリフィスが容疑者として上がった理由は、逮捕される前々日の22日に、グリフィスの住むマンションの近くの監視カメラに、グリフィスが女性を殴り倒し、馬乗りになり、女性をボウガンで撃って殺害する映像が映っていたからであった。
イギリスは世界でも特に防犯意識の高い国で、街中のあちこちに監視カメラが設置してある。
その為、グリフィスの凶行もくっきりと映っていたのである。
また、グリフィスは女性を殺害後、死体を引きずって去り、その後、何か入ったごみ袋とリュックサックを持ってウロウロ徘徊する姿も映っていた。
グリフィスが逮捕された翌日、ブラッドフォード付近の川から、頭部を切断された女性の死体が発見され、頭部はリュックサックに入っていた。
他の2人の売春婦の遺体はまだ発見されていないし、発見された死体が3人のうち誰なのかも判明していない。
その為、もしかしたらグリフィスの殺人は3人だけでなく、もっといたのかもしれない。
検察は
「これまでに入手した証拠を検討した結果、3人の殺害で起訴できる」
と発表した。
警察の取り調べに対してグリフィスは
「死体の一部を食べた」
と話していた。
グリフィスの事件の起きたウエスト・ヨークシャー州は、かつて、連続殺人鬼「ヨークシャーリッパー」こと、ピーター・サトクリフが暗躍した土地で、犯罪学を勉強していたグリフィスはもちろんサトクリフの事は知っていただろう。
また、グリフィスは「切り裂きジャック」に関する博士論文を執筆していたこともあり、いくら売春婦を恨んでいたとしても、少なからず彼の影響を受けていたと思われる。
5月29日、初公判が行われ、グリフィスは罪状否認で名前を問われると、本名ではなく自ら
「クロスボウ・カニバル(クロスボウ食人鬼)」
と名乗ったという。
その後、グリフィスは拘置所で自殺を図ったが、一命を取りとめ、精神鑑定が行われた。
∽ 総評 ∽
財政破綻危機にあるイギリスは、最近、グリフィスのような殺人鬼が増えている。
時代が混乱してくるとこのような快楽殺人や衝動殺人が必ず増える。
これは、古今東西問わず言えることで、日本も戦後の混乱期に犯罪が増え、殺人件数に至っては、現在の4倍から5倍も多かった。
ナチスドイツ時代のドイツでも、異常なほどの殺人鬼が多く誕生したし、冷戦時代のアメリカでは、衝動的な事件が頻発した。
全てが全て時代のせいではないが、そういう時代になればそういう殺人鬼が現れる可能性があることを、心に留めておきたいと思う。
【総評】※個人的見解
・衝撃度 ★★★★★☆☆☆☆☆
・残虐度 ★★★★☆☆☆☆☆☆
・異常性 ★★★★★★☆☆☆☆
・特異性 ★★★★★★★☆☆☆
・殺人数 3人
《犯行期間:2010年》
コメント
コメント一覧 (9)
自分は凄いツラくなったらホラーゲームしたりこういうサイトでゾクッとしてみたり…
ご心配ありがとうございます。
自分ではもちろん大丈夫なつもりですが、これからわからないですよね。
ニーチェの
「深淵を覗くものは、深淵もまたこちらを覗いている」
という言葉がありますから、今は大丈夫だと思っていても、今後、どうなるかわかりません。
気を付けるように致します。
殺人鬼へのあこがれというのはよく聞きますが
一種の厨二病的な痛々しさを感じる時があります。
クロスボウ・カニバルとか名乗っちゃうあたり
賢かったんでしょうが精神的には幼稚だったのかなと。
確かにそういう点は少しあるのかもしれませんね。
以前から拝見はさせていただいてたのですが
殺人や推理をメインとした小説を書くのでこういう題材はわりとみていますが
こちらのようにたくさんデータ更新されているところはないですね
管理人さん大変だなと‥みてました
クロスボウを使った殺人は日本でもあったので
興味深く読みました
人殺しは人殺し、私は死刑推進論者であるので
こいつについては妥当だったとおもいます
長々申し訳ありません
大変でしょうがお身体におきをつけて
小説を書いているのですか、凄いですね。
今のご時世、こんな内容のブログなんて支持されないですし叩かれますからね。
クロスボウの事件ありましたね。
そのおかげで規制されましたがそもそも規制されてなかった事に驚きです。
ありがとうございます。
これからもよろしくお願い致します。
私もNetflixでの犯罪ノンフィクションやDeadly Women, Killer Couplesなどの実録犯罪モノは好きでよく見ています。今のところ犯罪者に憧れるなんてことは無いですね。スピード違反も含めて犯罪をしたこともないですし。
話は変わりますが上のコメントにこのブログが叩かれますって書かれてますが本当ですか?
私にとっては管理人さんの丁寧さも深めて好きなサイトですし、いつも楽しみに見てます。
「ミイラとりがミイラになった」という言葉がありますが、研究していく内にそのあまりに人間とかけ離れた存在にある意味崇拝の念を抱くのかもしれません。
好きなのと犯罪を犯すのは全く異なります。
ほとんどの人が犯罪を犯さないのが普通です。
一線を越えてしまう所が異常者なのです。
そう言っていただけると嬉しいですが、最近でこそ減りましたが、一時はかなり辛辣で批判的なコメントが多かったですね。
ところ構わず行っていたのです。それも一人ではなく複数の男性と同時にとか。
それをいつでも見ることができた(見たくなくても)。
また、監視カメラを付けたのは 不穏な通報が何度があったことから
管理人が設置しました。
それがグリフィスには解ってたので
逃げるスーザンを追いかけクロウスボウで殺害した後にカメラの前に戻り
そちらに向かって中指を立てました。
後に本人は「警察と管理人への警告だ」と発言しています。
また、確かに幼少期に不遇だった=凶悪犯罪に走る、ではありませんが
そういったケースの方が圧倒的に多いです。(日本も含めて)
だからまぁデネヒーなんかは「なんでそんななっちゃった???」という疑問符だらけですが。稀なケースです。