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マリア・マルベイラ (ポルトガル)
【 2000 ~      】



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マリアナ・フォンセカ (ポルトガル)
【 1996 ~      】



2016年7月、ポルトガル・アルブフェイラ近くのギーアで、ディオゴ・ゴンカルベスの母親が轢き逃げで死亡してしまう。

その後、ゴンカルベスは6万ポンド (約1000万円) 以上を相続した。

当時、マリア・マルベイラがゴンカルベスと関係を持っており、大金を手にしていた事を知っていた。


2020年3月18日、ゴンカルベス (21歳) が行方不明となる。


同年3月27日、サグレスのケープセントビンセント灯台近くの駐車場でゴンカルベスの車が発見される。

車内には2台のコンピューターが見つかり、すぐに警察が駆けつけた。

その後、周辺の捜索で黒いプラスチックが見つかり、ゴミ袋の中から男性の胴体が見つかる。

頭部はサグレスの沿岸地域とは反対方向の約55マイル (約90km) 離れたタヴィラのペゴドインフェルノでフランス人カップルが偶然見つけた。

その後、警察が逮捕したのはマルベイラとその恋人であるマリアナ・フォンセカであった。

マルベイラは警備員として働いており、看護師であるフォンセカの助けを借り犯行に及んだ。

2人はゴンカルベスを自宅に誘い椅子に縛り付けると、マルベイラが首を絞めて殺害し、その後、遺体を解体した。

殺害の理由だがゴンカルベスが持つ大金を手に入れる為であった。

マルベイラは銀行に電話をかけ、ゴンカルベスの銀行口座から送金してもらおうと考える。

その際、本人の指紋が必要であり、その為遺体を解体し、指を切断したのだった。

切断された腕や足はタヴィラに捨てられたが、結局、見つかる事はなかった。

犯行は3月20日から25日の間に行われた (正確な日付は不明) 。

殺されたゴンカルベスは地元のヴィラヴィータリゾート&スパで働いており、友人は口を揃えて「良い人」だと述べた。


2021年4月27日、ポルティマン裁判所は、マルベイラに懲役25年を言い渡した。

フォンセカは殺人罪は免除となり、死体損壊、窃盗、詐欺で有罪判決となり執行猶予付きの懲役4年が言い渡された。


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                        ディオゴ・ゴンカルベス



《殺人数》
1人

《犯行期間》
2020年3月20日~25日の間



∽ 総評 ∽

銀行からお金をおろす為に必要な指紋を手に入れようと指を切断して用意したという戦慄の事件。

犯行の内容は残忍極まりないが、それを20歳前後の女性がやり遂げたというのが余計に強調させている。

1000万円というのが大金なのは間違いないが、1000万円なら頑張れば稼げない額ではない。

正直、人1人殺して手に入れるにはあまりに安過ぎやしないだろうか (20歳の女性にはより大金に見えるのは間違いないが) 。

2人はカップルだったのでレズビアンだったと思われるが、マルベイラはゴンカルベスと関係を持っていた。

交際していたのかどうかよくわからないが、もしかしたらマルベイラはバイセクシャルだったのかもしれない。

これまで女性の殺人鬼を何人も掲載してきたが、女性の金銭への欲望が極まった時というのはこれ程恐ろしいものはないとつくづく思う。