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エセル・フランケン (アメリカ)
【 1950 ~ 1983 】



1983年1月18日、アメリカ・アイオワ州バトラー郡アプリントンで、ダレル・ジョン・フランケン (37歳) とその妻エセル・メイ・フランケンの3人の子供達、トロイ・ヴァンス (13歳♂) 、ヴァレリー・メイ (11歳♂) 、ダスティン・ジョン (7歳♂) が、学校に登校しなかった。

その事に不審に思った学校が警察に連絡し、警察官が一家の家に向かった。

家の中に入ると、その凄惨な様子に捜査官は衝撃を受ける。

5人全員の遺体が寝室で見つかり、子供の内1人はベッドで死亡しており、残る2人は床で横たわっていた。

ダレルはベッドから少し離れた所に横たわり、エセルはベッドの上で死亡していた。

全員が銃で撃たれており、エセルが銃を持っていた為、エセルが夫と子供達を撃った後、自ら撃って自殺したと考えた。

また、全員が寝間着を着ていた事から眠っている所を撃たれ、何人かは逃げようとした所を撃たれたと推測された。

肝心の動機だが、エセルは最近精神を患い病院に通っており、それが原因ではないかとされた。

近所に住むエセルを知る住人は、
「素敵な子供達を可愛がる優秀で勤勉な人」
であると話し、信じられないと語っている。

家族の知人によると、エセルは数週間精神治療を受けており、精神科病棟に1度、数日間入院したという。

また、事件当日の朝、エセルの親友が家を訪ねるが誰も応答しなかった事がわかった。

このエセルの事件は、アイオワ州としては1981年1月にジェームズ・ジーン・ギルバートが妻や子供達6人を殺害した事件以来、最悪の事件であった。



《殺人数》
4人

《犯行期間》
1983年1月18日



∽ 総評 ∽

夫や子供達を射殺して自らも自殺して果てた事件。

こういう事件は結構多いが、大抵が父親であり母親というのは珍しい。

本人が死んでしまっている為、動機は永久的にわかる事はないが、事件を起こした時は精神病に苦しみ病院に通っていた。

精神病が事件を引き起こしたとされているが、基本的に精神病患者は犯罪を犯さない。

エセルが何だったのかはわからないが、おそらくただの精神異常だったと思う。