_20210510_192250
デュアン・オーウェン (アメリカ)
【 1961 ~      】



1984年3月24日、アメリカ・フロリダ州パームビーチ郡で、カレン・スラタリー (14歳♀) は海の近くのデルレイビーチの家で2人の女の子のベビーシッターをしていた。

すると、デュアン・ユージン・オーウェン (1961年2月13日生) がスラタリーに襲いかかり、強姦した後、ナイフで刺して殺害した。

ただ、オーウェンは他の2人の女の子には手を出さなかった。


同年5月29日深夜、オーウェンはシングルマザーのジョージアンナ・ワーデン (35歳) の家に侵入する。

そして、眠っているワーデンの頭をハンマーで滅多打ちして殺害した。

その後、オーウェンはワーデンの死体を屍姦した。

ワーデンには2人の娘がおり犯行時家にいたが、スラタリーの時同様オーウェンは子供達には何もせず立ち去った。

翌朝、子供達が学校に行く準備をしている時に母親の死体を発見する。

警察はスラタリーとワーデン両方の残忍な殺害方法に多くの類似点を見つけ、同一犯による犯行だと考える。


同年5月30日、オーウェンは殺人とは関係のない強盗等の罪で逮捕された。

オーウェンは法廷に出廷しなかった為、オーウェンが他に何かを隠していると考え、当局は更にオーウェンの事を調査した。


同年6月21日、捜査官がオーウェンを尋問すると、スラタリーとワーデン殺害を告白し、犯行の詳細を語った。

そして、ワーデンの家の本にオーウェンの指紋が見つかり、また、スラタリーの犯行現場でオーウェンの足跡が見つかった。


同年7月1日、オーウェンは起訴された。


1986年2月18日、オーウェンは全ての罪で有罪となり、同年3月14日、死刑が言い渡された。


同年4月7日、オーウェンは判決を不服とし、フロリダ州最高裁判所に直接控訴した。

その後、裁判が長年に渡って行われ (あまりに色々ある為割愛) 、2016年時点でオーウェンの死刑は維持されている。



《殺人数
2人

《犯行期間》
1984年3月24日、同年5月29日



∽ 総評 ∽

オーウェンは強姦殺人を目的とした犯行であるが、ワーデンに至っては屍姦している。

屍姦は通常の強姦とは性質が全く異なり、カニバリズム等と同じくかなり特殊である。

その為、オーウェンはネクロフィリアの可能性が高い。

ただ、オーウェンはどちらの犯行現場でも子供には一切手を出しておらず、良心が残っていたからなのか、子供に全く興味がなかったのか、害がないから放置していたのかわからない。

凄惨な犯行の中で唯一救いのある出来事である。