_20210430_193648
ジュリア・アドレシチ (スロベニア)
【 1998 ~      】



_20210501_001239
セバスチャン・アブラーモフ (スロベニア)
【 1989 ~      】



2019年、ジュリア・アドレシチは電動ノコギリで左手首を切断し、ボーイフレンドのセバスチャン・アブラーモフとその父親ハスキッチ・コラリッチがアドレシチを病院に連れて行った。
 
医師がアブラーモフに左手の事を聞くが、家に置いてきたと話した。

しかも、2人は今後、アドレシチに障害が永続的であるかどうかをしつこく聞いた。

その後、アドレシチらは保険会社に70万ポンド (約1億円) を請求した。

しかし、アドレシチを担当した医師が怪しみ警察に通報した。

すると、手首を落とす1年前に5つの異なる保険会社と契約している事がわかり、その保険金の総額は925万ポンド (約1億4000万円) である事がわかった。

また、アブラーモフは犯行の数日前、人工の手がどのように機能するかインターネットで検索し、念入りに調べていた事がわかった。

手首を病院に持って来なかったのも障害を永続的にする為に意図的に置き去りにしたと認定された。

だが、警察は左手を素早く回収し、間に合うようにアドレシチに縫い付けた。

警察はアドレシチとアブラーモフ親子が保険金を手にする為に故意に手首を切断したとして3人は逮捕した。

裁判が始まると、多くの国民やメディアの注目を集めた。

法廷でアドレシチは故意に手を切断するわけがないとして無実を主張した。

アドレシチは、

「誰が好んで不自由になりたいと思いますか?私はまだ20歳です。私の若さは失われました。それがどういう事か理解出来ますか?」

と述べた。

検察はアドレシチに懲役4年6ヶ月、アブラーモフに懲役5年、コラリッチに懲役4年を求刑していた。


2020年9月11日、アドレシチは保険金詐欺未遂で懲役2年が、アブラーモフには懲役3年が、コラリッチには執行猶予付きの懲役1年が言い渡された。

判決を言い渡したマージェッタ・ドボルニク裁判官は、
「判決は公正かつ適正であり、その目的を果たすと信じている」
と述べた。

判決が下され全てが終わったかにみえたが、別の件でアブラーモフは注目を集めた。

アブラーモフは以前サラ・ヴェバー (当時24歳) と交際していたのだが、ヴェバーは2015年3月15日に自宅にいた所を撃たれて死亡していた。

アブラーモフはヴェバーが死亡したのは事故だと主張したが、警察はアブラーモフが撃ったと判断した。


2021年4月11日、アブラーモフはヴェバー殺害で正式に起訴されている。



∽ 総評 ∽

自身の手首を電動ノコギリで切り落とし、障害者となって保険金を手に入れようとした事件。

事件はその衝撃的な内容にスロベニア全土で注目を集めた。

ただ、いくら保険金を手に入れる為だからといって手首を切り落とすというのは異常過ぎる。

仮に1億円手に入ったとして左手の機能が生涯完全に失われる事に比べて果たして価値があるのだろうか。

しかも、特に許せないのがアブラーモフであり、自身の手ではなくアドレシチにやらせている所だ。

アブラーモフは過去に殺人を犯している可能性も高く、個人的に思うのはアドレシチを上手く言いくるめたか脅してやらせたように思えてならない。

もし、今回逮捕されなければ、アドレシチもいずれヴェバー同様いずれアブラーモフに殺されていたかもしれない。