シーラ・ダヴァルー (アメリカ)
【 1969 ~ 】
シーラ・ダヴァルーは、1969年5月11日、イランで生まれた。
一家はイラン革命の混乱から逃れる為に1970年代後半にアメリカへ渡った。
一家はニューヨーク郊外のヨークタウンハイツに移住し、ダヴァルーの両親は医療関係の仕事に従事した。
ダヴァルーは賢く才能溢れ、成績は優秀であった。
高校を卒業すると、家族の伝統によりファリド・ムサビと結婚させられる。
その後、ニューヨークのストーニーブルック大学に通い、そこで生化学の学位を取得した。
大学卒業後、ダヴァルーはニューヨークメディカルカレッジの大学院に通い、そこでポール・クリストスという学生と出会う。
そして、ダヴァルーはクリストスと不倫を始める。
ムサビがその事実を知ると、ダヴァルーと離婚した。
離婚後も交際を続けていたダヴァルーとクリストスは、2000年に結婚した。
翌年、夫妻はニューヨーク州プレザントビルに引っ越した。
クリストスはコーネル大学で働き始め、ダヴァルーはコネチカット州スタンフォードのパーデューファーマに研究科学者として就職した。
当初は夫婦仲は良好で順調あったが、互いに職場で成果を上げるにつれ、関係は悪化し冷めていった。
当時の夫婦仲について後にダヴァルーは、
「配偶者ではなくルームメイトのようだった」
と語っている。
2001年夏、ダヴァルーは仕事帰りのハッピーアワーで、同僚のネルソン・セスラーと出会い、2人はすぐに性的関係となる。
だが、セスラーはダヴァルーが結婚している事を知らず、ダヴァルーは離婚したと話していた。
そんな中、ダヴァルーはクリストスとセスラー両方を騙すようになる。
ダヴァルーは夜や週末に精神病の兄が家を訪れると嘘をついてクリストスを家から追い出し、セスラーを家に招き入れた。
クリストスはダヴァルーの話を信じ、夜や週末は両親や友人の家で過ごした。
ダヴァルーはセスラーの痕跡を残さないよう細心の注意を払った。
しかし、セスラーはダヴァルーと会っていながら、同時にアンナ・リサ・レイムンドと交際を始める。
レイムンドは同僚であり、ダヴァルーもよく知っていた。
セスラーはダヴァルーと距離を置くようになり、レイムンドのアパートで過ごすようになる。
ダヴァルーはセスラーとレイムンドの関係を受け入れ、自身とセスラーの関係は夏だけの出来事だとセスラーに話した。
しかし、ダヴァルーは表面上はセスラーにそのように話していたが、内心は嫉妬に燃えており、レイムンドを何とか排除する事を考える。
また、この頃にはダヴァルーは夫のクリストスにセスラーとレイムンドの事を話しており、クリストスに一緒にレイムンドのアパートへ行く事を促した。
2002年11月8日朝、ダヴァルーはレイムンドのアパートに行くと、顔、首、胸を何度も刺した。
胸に刺した傷の1つは肺に達し、レイムンドは絶命した。
そして、911に連絡し、
「男が隣人の女性の部屋に入って行くのを見ました。女性の名前はわかりませんが、男が女性を襲っていると思います」
と嘘の通報を行った。
ダヴァルーは自身の身元は聞かれるが答えず、住所を告げた後、電話を切った。
警察がレイムンドのアパートへ行きドアを開けて中に入ると、レイムンドが倒れており辺り一面血まみれであった。
室内を調べると強引に入った形跡はなく、強盗の兆候は見受けられなかった。
その為、犯行の様子から怨恨によるものだと判断する。
しかし、凶器はもちろん犯人に繋がるような証拠が見つからなかった。
また、911に掛かってきた電話は、レイムンドの隣人ではなく、近くのレストランの公衆電話である事がわかった。
そこで、レストランの従業員に話を聞くが、誰も覚えていなかった。
セスラーはその日の午後遅くにアパートに到着し、レイムンドの死を知らされるが動揺する事なく冷静な反応を見せた為、捜査官はセスラーを疑った。
警察はセスラーを警察署に連れ尋問を行うが、パーデューファーマーのセキュリティ記録によりアリバイが証明され解放された。
セスラーはレイムンドの死にショックを受けると、ダヴァルーはその機会を利用してセスラーを慰めた。
そして、2003年1月までにダヴァルーとセスラーは寄りを戻し、再び存在しない精神病の兄を利用して夜や週末はクリストスを家から追い出した。
しかし、ダヴァルーは次第に夫のクリストスの存在が邪魔になってくる。
そして、ダヴァルーはレイムンド同様クリストスの殺害を計画する。
同年3月22日午後、ダヴァルーはクリストスに結婚生活を再び盛り上げようと寝室でゲームをする事を提案する。
それは1人が目隠してして縛られ、物に触れて何かを当てるというものであった。
そして、ダヴァルーがクリストスを座らせ目隠しをし、縛るとペアリングナイフで胸を2回刺した。
クリストスはダヴァルーに911に連絡するよう頼んだが、代わりにセスラーに電話し夜に夕食を食べる約束をした。
1時間程経過すると、ダヴァルーはクリストスをウェストチェスター医療センターまで連れて行く事にした。
しかし、病院の駐車場に到着すると、ダヴァルーはクリストスを新たに3回刺した。
クリストスは何とか逃げ出し病院に駆け込んだ。
目撃者が警察を呼び、ダヴァルーは殺人未遂で逮捕された。
クリストスは心臓切開手術を行い、一命を取り留めた。
捜査官はクリストスが刺された直前にセスラーに連絡している事を知り、セスラーに話を聞く事にした。
すると、数ヶ月前にガールフレンドであるレイムンドが殺されている事を知る。
警察は今回の殺人未遂を踏まえ、未解決であったレイムンド殺害事件の犯人をダヴァルーだと考え捜査を始める。
2004年2月19日、ダヴァルーは元夫クリストス殺人未遂で有罪判決となり、仮釈放のない懲役25年が言い渡された。
2007年11月6日、ダヴァルーはレイムンド殺害で起訴された。
2012年1月31日、ダヴァルーのDNAと血液がレイムンドの家で見つかった。
また、911に連絡した人物がダヴァルーだと判明した。
同年4月26日、ダヴァルーに懲役50年が言い渡された。
《殺人数》
1人 (他1人殺人未遂)
《犯行期間》
2002年11月8日
∽ 総評 ∽
ダヴァルーは結婚しては不倫し、離婚しては結婚し不倫した。
不倫相手の恋人に嫉妬を抱き殺し、再び寄りを戻すと今度は夫が邪魔になり殺そうとした。
こんな身勝手で安易な発想で殺人を行うダヴァルーは恐ろしさしかない。
この良心の微塵もない貞操観念の低さは女性の典型的なサイコパスの特徴といえる。
また、邪魔な者を殺して消そうと安易な決断を容易に出来てしまうのもサイコパスらしい恐ろしい行動といえる。
ダヴァルーが何故これ程の異常性を備えたのかわからないが、サイコパスだとすれば生まれた時からの可能性が高い。
イランからアメリカへ移住したのも何らかの影響を与えたのかもしれない。
コメント
コメント一覧 (17)
先週のUAEのシリアルキラーも容赦なかったけど、今回のイラン系のシリアルキラーも容赦ない。
自分が不倫をしておいて捨てられそうになったら殺すって身勝手極まりない。
イランに強制送還したら絶対死刑になるでしょうね。
だが残念、NYの司法じゃ死刑はないし。
にしてもシリアルキラーの分類は中東型、ロシア型、米州型などあるのかな?
女性のこういった犯行は本当に恐ろしいと思います。
ある意味男よりも冷淡でまるで義務かのように繰り返す。
しかもハードルがあまりに低くて唖然としてしまいます。
イラン出身ならイスラム教徒だし、イスラム教は貞操観念に非常に厳しいですからね。
イランで戦争が始まる1980年代より前は、女性は好きな格好をしても良かったそうですが、
厳しい事には変わりないでしょう。
アメリカは人種の坩堝と言われており、就職で差別してはならない事になっているものの、
人種や宗教、LGBTのコミュニティーは棲み分けがされています。
一般的に女性は集団への帰属意識が強いとされていますが、
シーラはイスラム教にもアメリカ社会にも居場所を見付けられず、
常に孤立感に苦しめられていたのではないでしょうか。
多くのシリアルキラーがそうであるように、
幼少期からのアイデンティティの欠如が顕著ですからね。
表面上は差別を許さなくても小さなコミュニティでは別ですよ。
私の知人もアメリカでアジア人差別を受けました。
もちろんそういう人は一部ではありますが。
そして、無理矢理に結婚させるも、性に対して奔放なアメリカの風潮に流されたのも理解の範疇でしょう。
しかし、この凶悪女クソゴミは愛情が醒めた相手を殺し、入念な偽装工作もするサイコ鬼畜。
殺害方法も偽装工作も、1回の成功で2度目の模倣を生んで自爆したのは幸いでしたね。
この凶悪女クソゴミは、バレなければ何度も相手を取っ替え引っ換えしながら、愛情が醒めた相手を次々と殺していたでしょう。
殺害動機も何もかも酌量の余地は無いのに、殺人未遂で僅か懲役25年、殺人も合わせて50年は甘過ぎですね。
やはり根底に根付いているものは中々脱却出来ないという事でしょう。
仰る通り醒めて他に好きな人が出来たら容赦なく殺害したでしょうね。
女性のサイコパスの特徴の1つに「貞操観念の低さ」が挙げられています。
まさにこのダヴァルーが顕著な例ですよ。
それなのにこの程度こ刑罰ですからね。
こういったバカタレが悪目立ちするから移民難民排斥運動みたいなのが勢力を伸ばすんじゃないでしょうか。
自由を履き違えたのはあるでしょうね。
特に抑圧されてればされてる程その爆発は凄まじいです。
せき止めた川を一気に放流した時の勢いのようなものでしょう。
バイデンが大統領になったから この様な判決が増えると思いますね
自殺するか病死してくれればいいですね。
増える事はあっても減る事はないですね。
多分、その先生は子供達にガンジーを投影しているのでしょう。
ガンジーは間違いなく、インドの独立を勝ち取った偉人ではありますが、
決して政治家に収まるような人間ではなかったと思います。
ガンジーは徹底した清貧主義で、最後まで財産を持たなかったらしいですから。
国を豊かにし、国力を上げるというよりは、
私欲を捨て、貧困に耐えて生きていこうというタイプですからね。
どちらかと言えば環境活動家や慈善家のタイプでしょう。
よく今の日本に欠けてるとか昔はもっと良かったと言う年寄りがいますが、何がどう昔が良かったのか教えて欲しいですね。
その世代の人だって明治時代の人からすれば「今の時代は」と言われるんですよ。
時代はその時の文明の発展により変わるのは当然で、それが良いか悪いかは判断出来るものではありません。
まるで欧米のロクでもない映画に出て来る「考え無しな生き方を見せ付ける」キャラクターみたいな雰囲気も感じられます。
こんな気狂いを生み出してる事自体、国・地域の文化や歴史における因縁とか確執を通り越してますけれど、原因の一部にはマスゴミの存在も絡んでいる様な感が強いですね。国同士の諍いや対立を報じてるのも購読・視聴率UPといったカネ儲けの為に行なってる(『西VS東』「文明の衝突」という構図を当て嵌めたり「洗練された文化と野蛮な文化の存在の今」「国ごとの命に対する価値観とその食い違い振り」と銘打った裏ネタ的な雑学風味のガセ情報を流布して食い付きを良くさせた上で大漁を狙っている等)のが透けて見えてますし。
というか、過去からメディアによって抑圧されたり何らかの影響を受けさせられたりと意図された暴走や迷走で散々な目に遭っているのに、そういう大事な所に気付かない人が何故か未だ多い侭(自由云々と謳うのも大抵がプロパガンダに起因してますが、負の面における“大きな要因”となるものには必ずマスゴミら駄メディアが絡んで来てるという点がチラホラ・・)。
確かにそういうのはありますね。
ニュースは視聴率、本等の媒体は売上の事しか考えていません。
売れれば多少嘘でも構わないのです。
ただ、本は別としてテレビは多少可哀想な所はありますね。
所詮、スポンサーありきなので自分達の好き勝手に報道出来ないですからね。
再犯はシリアルキラーとしてパワーアップする可能性は大。
1度目の殺人と2度目の殺人未遂ですでに完成の1歩手前だし。
おつとめが終わる前に死んでほしいです。
変わるわけないですよ。
完全にサイコパスシリアルキラーとして完成してますね。