コーリー・ジョンソン (アメリカ)
【 1968 ~ 2021 】
リチャード・ティプトン (アメリカ)
【 1970 ~ 】
ジェームズ・ロアン (アメリカ)
【 1965 ~ 】
コーリー・ジョンソンは、1968年11月5日、アメリカ・ニューヨーク州ニューヨークで生まれた。
ジョンソンはリチャード・ティプトン (1970年5月13日生) と1989年からアメリカ・バージニア州トレントンで麻薬密売活動を始めた。
ジョンソンとティプトンはニューヨークからの供給業者から大量のコカインの粉末を入手し、それを「調理」してクラック・コカインに作り上げた。
そして、それを分けて包装し、運び屋のネットワークを通じて売り捌いた。
1990年8月、ジョンソンらは活動をバージニア州リッチモンドに移したが、以前拠点はトレントンにあった。
1991年6月4日、警察によるトレントンの拠点の捜査に遇い、大量のクラックコカインと銃器を押収された。
これによりトレントンでの活動は終了した。
同年11月からジェームズ・ロアンが加わった。
1992年1月4日、ティプトンとロアンは麻薬取引でもめたダグラス・タリー (♂) に怒りを覚える。
そこで、2人はタリーをリッチモンド南方の閑散とした場所に導くと、ロアンがタリーを後ろから掴み、ティプトンが3分から5分間繰り返し刺して殺害した。
タリーの頭や首、上半身には84ヶ所の刺し傷があった。
同年1月13日夕方、ティプトンとロアンは麻薬密売のライバル、ダグラス・ムーディーのアパートに行き、そこでティプトンがムーディーを後ろから2発撃った。
撃たれたムーディーは窓から飛び降り逃げたが、ティプトンとロアンは追い掛けた。
ロアンがムーディーに追い付くと、持参したミリタリーナイフでムーディーを18回刺して殺害した。
同年1月14日夜、ジョンソンとロアン、そしてもう1人 (詳細不明) の3人が、アパートに置いてあった銃の入った袋を回収する。
その後、ロアンはライバルの麻薬の売人、ペイトン・ジョンソン (♂) が居酒屋にいる事を確認する。
そして、ペイトンが外に出ると、ジョンソンともう1人がペイトンを撃って射殺した。
同年1月29日、ジョンソンがロアンが運転する車から降りると、ライバルディーラーのボディーガード、ルイス・ジョンソン (♂) に近付きルイスを撃った。
その後、仲間のランス・トーマスも車から降り、ルイスを撃った。
ルイスが地面に倒れると、更に至近距離から2発撃って射殺した (最後の2発を撃ったのはジョンソンかトーマスかどちらか不明) 。
同年2月1日夕方、ジョンソンとトーマスがロアンとトラブルを起こしていたトリック・ブラウン (♂) のアパートへ向かう。
現地でロアンと合流し、ジョンソンらはブラウンの部屋のドアをノックした。
すると、ブラウンの異母姉妹マーサ・マッコイが現れ、マッコイにブラウンの事を尋ねた。
マッコイがブラウンを呼ぶと、ジョンソンら3人が一斉にブラウンを撃って射殺した。
マッコイも被弾し重傷を負うが一命を取り留めた。
同年2月1日、ジョンソンは仲間のジェリー・ゲイトルズからボビー・ロング (♂) の居所を掴む。
以前、ドロシー・アームストロング (♀) にクラック・コカインを提供するが、アームストロングは代金を支払わなかった。
ジョンソンは「殺す」と脅した為、アームストロングは逃げたのだが、兄であるロングの家に逃げ隠れていたのだった。
ジョンソンとティプトン、ゲイトルズともう1人の仲間の4人でロングの家に向かった。
家に到着するとジョンソンとゲイトルズが玄関に向かい、ティプトンは車の中で待機していた。
ロングがドアを開けるとジョンソンがロングに発砲し、その後、家にいたアームストロングとアンソニー・カーター (♂) を射殺する。
ロングは正面玄関から逃げ出したが、ジョンソンに撃たれて死亡した。
ある時、ジョンソンは仲間のリンウッド・チリズ (♂) が密かに警察と協力していると疑い始める。
同年2月19日、ジョンソンは仲間のヴァレリー・バトラーに自転車を借り、チリズに会いに行った。
チリズの他にカーティス・ソーン (♂) 、プリシラとグウェンのグリーン姉妹がいたが、4人はチリズの車で走り去った。
ティプトンが運転する車で追い掛け、チリズの車が路地で駐車すると、ジョンソンが車から降り車の窓越しからチリズの頭を2発撃って射殺する。
その後、車内に向けて銃を乱射し、ソーンは死亡し姉妹は負傷した。
ジョンソン、ティプトン、ロアン他仲間数人は逮捕された。
ジョンソンらは10人を殺害したが、ティプトンはタリー、ムーディー、ルイス、ロング、カーター、アームストロング、ソーン、チリズ8人殺害で起訴され、ジョンソンはムーディー、ロング、カーター、アームストロング、ソーン、ペイトン、チリズ7人殺害で起訴された。
ロアンはムーディー、ペイトン、ルイス殺害で起訴された。
ティプトンは8件の内、6件の殺人と他暴力行為や麻薬密売の罪などで有罪となった。
ジョンソンは7件の殺人全てで有罪となり、他11件の罪でも有罪となった。
1993年、ジョンソン、ティプトン、ロアンには死刑が言い渡された。
死刑を言い渡されたジョンソンは不機嫌そうな表情を見せた。
ジョンソンは2021年1月14日に死刑が執行される予定であったが、COVID-19 (新型コロナウイルス感染症) に感染した為、刑の執行を中止すべきだと弁護士が主張した。
しかし、刑は予定通り同日午後11時43分、執行された。
享年52歳。
《殺人数》
合計10人 (他犯罪多数)
《犯行期間》
1992年1月4日~同年2月19日
∽ 総評 ∽
犯罪者同士でしかも麻薬絡みでの争いは当事者だけなら大いにやって欲しいものである。
ただし、全く関係のない人間を巻き込むのは論外である。
今回のこの鬼畜たちに抹殺された人達はおそらく全員関係者であり、そうだとしたらこれ以上有用な犯罪はない。
アメリカではこのような麻薬絡みの事件が多いが、自分達の麻薬密売の弊害となる人物を悉く葬るというのは非情である。
ジョンソンは2021年1月14日に処刑される予定だったが、コロナウイルスに感染した事で刑が延期される可能性があった。
結局、予定通り執行されたのは良かった事である。
コメント
コメント一覧 (16)
大体、犯罪者への対応は非情なくらいでちょうどいい。
死刑囚や性犯罪者、無期懲役囚のコロナやインフル、結核などの感染症が出た時点で消毒(死刑執行)しちゃえばいいのにと思います。
問題を起こした長期懲役囚、無期懲役囚も同じ対応をすればいい。
その際は手軽に手に入り使いやすい空気注射、炭酸ガスを使えばいいのです。
犯罪者に気をつかわなければならない神経がわかりませんね。
仰る通り非情なくらいが丁度いいですよ。
トランプが所属している共和党は死刑推進派が多いことで有名です。
共和党はそうですね。
私もそう思いますね。
何故ティプトンが処刑されなかったのは納得いかないですね。
悪党同士が殺し合って死んでいくのは良いことですし犯罪者共には彼らを見習って同族同士で勝手に殺し合っててもらいたいですね。
本当にそうですね。
私もこういった記事を毎日掲載しているので麻痺していますが、日本ならとんでもない事件ですよ。
犯罪者同士は大いに殺し合って欲しいものです。
もはや私が住んでいる地域も危険地帯になりつつあります。
去年頃、コロナはただの風邪とか言ってた人たちの言う通りに
していたら更に大変な事態になっていたと思います。コロナをほぼ
封じ込めた台湾を日本は見習うべきでした。正直、日本より台湾の政治家
の方が優秀だとさえ思えます。
コロナは当然もう他人事じゃないですよ。
私も1年くらい前までは周囲にコロナに感染した人など全くおらず、正直あまり関係ないくらいの感じでいましたが、最近はかなり近い所で感染者が出てきたのでいずれ自分もかかる日がきそうです。
死刑囚もコロナウイルス感染ってそれくらい蔓延してるってことですかね。
刑務所って結構密だからアメリカ中の刑務所が今どうなってるのか気になりますね。特に終身刑囚などの長期収容者は免疫も低下してそうですし。
何はともあれ死刑執行中止にならなくて良かったです。
刑務所は密ですからね。
ワクチンが効くか人体実験でも最初にすればもっと早く射てたと思いますね。
元少年は殺す前からナチスやバンディなどを崇拝しているなど異常な兆候も確認されておりました。
犠牲者も14歳の少年です。
犯行日は誕生日前日の2月2日で誕生日を祝うために行ったようです。
加害少年の名前はマイケル・ヘルナンデスといいます。
掲載してほしいです。
以前掲載しようとした事があったのですが結局掲載してませんでした。
今度また調べ直してみます。
その通りですね。